今や珍しくなくなったタイムラプス動画。日が沈む様子や何かの創作過程など複雑な工程を短い時間でインプットできる手法として映像制作現場でも多用されています。しかし多用されてきたことで、見飽きたと感じてしまうこともあるのではないでしょうか？最近ではただタイムラプスを使うだけでなく、そこに様々なエフェクトをかけることで、より美しく興味を持続させる様な工夫がされる様になってきました。今回は４本のタイムラプス動画をご紹介します。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
観光で訪れたシンガポールの景色を撮影したタイムラプス動画編集例
Experience in Singapore in Timelapse
https://vimeo.com/77950309
１本目は、シンガポールの町並みを映したタイムラプス動画です。作りはとてもシンプルで、若干夜の景色やネオンなど、画によってはコントラストを強くしていますが、全体的に過度な編集はしていないと思われます。水の音や車の音なども薄く残すことで、時間を早めながらも実際の感覚に近い風合いを出している動画です。タイムラプスは鳥瞰図の様に高い位置からの撮影が多くなりがちですが、この映像では人の目線からのものが多いので等身大の街の雰囲気が出ている様に感じます。
トランジションで動きに緩急をつけたタイムラプス、4K動画編集例
Budapest, Hungary (4K video and time lapse)
https://vimeo.com/342253236
２本目はハンガリーの首都、ブダペストを撮影した動画です。この動画では全てのシーンにタイムラプス効果を使うのではなく、風景によってはスローにするなど被写体に合わせたスピードにすることで動画に緩急をつけています。同時に４Kで撮影されていることもあり、映像に深みがあり非常に綺麗ですね。さらに、シーンのつなぎ目にパントランジションをかけ、風景同士の自然な繋がりを演出しています。この様にただ景色を撮るだけでも編集によって飽きのこない素敵な作品に仕上げる事が出来るのです。
まるでストップモーションアニメの様なタイムラプス動画編集例
Hello Helsinki
壮大なクラシックで始まる３本目は、フィンランドの首都、ヘルシンキの町並みを撮ったタイムラプス動画です。まず決定的に違うことは、逆ティルトで撮影されているということ。簡単にいうとある一点に焦点を当て周りをぼかすことでミニュチュアの様な効果を生む手法のことです。少し前にある写真家が使ったことで話題となり、日本でも流行りました。今では複雑な機材を使わずとも簡単にアプリなどでも出来る様になりましたね。それが動画だとまるでストップモーションアニメの様な効果を生むから不思議です。なんて事のない日常の風景が永遠に見ていられる作品になってしまいますね。
圧倒的な自然のうねりを2分で表現したタイムラプス動画編集例
Alaska – Timelapse Film 4K
最後にお見せするのは、アラスカの大自然を撮影したタイムラプス動画です。全編が4Kで撮影された壮大な景色は思わず息を飲んでしまうほどです。タイムラプスは当然動いている被写体があってこそ活きてくるので街中などでは効果が出やすいのですが、自然の中など動きが少ない空間だとどうしても効果が出難くなってしまいます。その辺この動画では雲の動きや陽の様子などを上手に使っている様に思います。この様に一つの手法でも様々なアイディアと編集技術でより効果的な見せ方が出来るのではないでしょうか。
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