美しいビジュアルでインパクトを与える広告例

無駄なく的確にコンセプトを伝えているキャンペーンポスターを紹介します。いずれもシンプルで力強いビジュアルですが、とりわけプレゼンテーションの美しさが際立っています。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)

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異形のくだものを美しくプレゼンテーションしているポスター制作例

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2015年にフランスでは賞味期限切れ食品をスーパーマーケットが廃棄することが法的に禁止されました。このポスターは同国第３位のスーパーマーケット「Intermarché」のおこなったキャンペーンのものです。それまで廃棄されていた規格外の野菜やくだものを３割引で販売しました。専用の売り場やパッケージも準備し、ちょっと見かけに問題のあるりんご・じゃがいも・オレンジ・レモン・なす・にんじん・みかんを提供しました。それぞれのポスターのバリエーションもあります。このキャンペーンは大成功をおさめました。

美しい爆発の煙がアイキャッチとなっているポスター制作例

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右カーブのトンネルの中で何かが爆発しています。ブレーキ痕があることから自動車が壁に激突したシーンであることがわかりますが、どこか華やかな煙が目を引きます。これは、若い女性ドライバーにターゲットを絞った「運転しながらのメイクをやめよう」という交通安全キャンペーンのポスターです。花火のようにも見えるのは、化粧品の爆発を表現しています。反対側の壁や路面、天井への映り込みまで極めて丁寧に作り込まれたビジュアルです。

現実にはありえない変形でコンセプトを伝えるポスター制作例

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デジタルマーケティングコンファレンス「アドテック」（ad:tech）のポスターです。この年のテーマは回復力。壊れないためには弾力性が必要である、というコンセプトを視覚的に表現しています。壊れやすいものの象徴のひとつであるグラスが、ぐしゃりと変形して破壊をまぬがれています。その抽象的な概念をデジタル技術を使って、この上ないリアルさと美しさで視覚化しています。小さく添えられたテキストまでコンセプトが反映されています。

ワールドテニスチャンピオンシップの広告デザイン

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アブダビで開催されたチャンピオンシップの広告です。シンプルなのに熱量が伝わるビジュアルですね。今では当たり前のようにアスリートが紙面を飾っていますが、実はアスリートを広告宣伝に起用したのはNIKEが初めてだそうです。1973年にスティーブフォンテーンというランナーと契約しました。それ以降様々なアスリートが広告に登場するようになったのです。今やスポーツブランドはクールで都会的というイメージを持っている方も多いかと思います。

 JUST DO IT のプロモーション広告

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日本でもこのプロモーションは行われたのですが、世界中で打ち出されています。躊躇せずにやろう！という強いメッセージで、【やるしかない！行動に移すだけ！】というニュアンスですね。この短く強いメッセージは、スポーツをする人の心を捉え、今ではすっかり定着したメッセージです。

NIKEは常に新しい試みをし続けています。その結果今ではスポーツブランドという枠を保ちつつも、未来に目を向け、実験的なストリートウエアブランドも誕生させています。未来を見せてくれるからこそ、消費者はNIKEから目が離せないのだと感じます。一貫してボールドな書体を使用し続けているのも印象的ですね。

ビジュアルインパクトの与えかたはクリエイターの数だけある、といってもいいでしょう。新奇性、激しさ、恐怖、ユーモア、悲しみ、など表現の「音色」もさまざまです。今回は、表現の方向性の中で「美しさ」の優先順位が高いサンプルを紹介しました。