不思議の国のアリスの中で、主人公アリスが薬を飲んで小さくなったり大きくなったりする場面があります。小さな虫たちの視点で歩き回ったり、天井に頭をぶつけるほど大きくなったりと、アリスの状況を想像するだけで楽しそうです。日常の私たちが知っているサイズ感が大きくなったり小さくなったりする不思議な体験は奇想天外な楽しさに繋がります。ここでは既知のサイズ感から外れた光景がもたらす面白いビジュアルをご紹介します。
ノートの上の世界
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ごくごくありふれた机の上、マグカップやノートパッド、文房具などがおかれています。その上にあるのはミニチュアの人形たちの世界。突風で書類が飛ばされたのでしょうか、紙を集めようとしたりする仕草の一つ一つがリアルで、クスッと笑える楽しい光景が広がります。机の上というお馴染みの場面に、突然サイズ感が異なるミニチュアの世界が展開されることで見る人に驚きをもたらし、ユーモア溢れる画面作りに成功しています。
瓶の中に広がる景色を描いたデザイン
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保存食作りに使えそうなありふれた小さな瓶の中を覗き込むと、広大な野原が広がる不思議なグラフィック。瓶という密閉性の高い小さな空間と、空と大地が水平線まで広がる広々としたオープンスペースの対比が効いています。合成の際に瓶のハイライトや反射光をそのまま活かすのにはテクニックが必要ですが、こちらの一枚では自然に溶け込むような工夫が凝らされています。
雲を食べるキリンのグラフィック
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草原に立つ一本の木と一頭のキリン。食べているのは葉っぱではなく雲?。枝葉の形を雲に見立てて、キリンが食べるアクションと合わせることでユーモアの可視化に成功しています。一枚の絵として自然で、かつキリン・木・雲がそれぞれ相互に意味を補強し合い要素の一つ一つに無駄がない点など、無駄なく見せるべきものを見せるグラフィックとしてまとめ上げられています。ちょっとしたアイディアをグラフィカルに表現するのはグラフィック系クリエイターとして腕の見せ所ですね。
本当ならもっと奥にあるものが近くのもののように見えたり、あり得ないような大きさで配置されていたりすると、人間の目は錯覚を起こします。見た目の大きさの大小によって見分けていた遠近感を狂わすためです。錯視としての錯覚のほか、意味の上での記号的な認知にも影響します。通常なら空の高いところにありつかむこともできない雲をつかんだり、瓶の中のような密閉空間に三次元的な色がりを感じさせるなど、知的な感覚にも働きかけてイリュージョンを起こします。
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