
シックで力強いブラックと個性的なフォントが目を引くうどんのパッケージデザインです。
黒一色で塗られたボックスに、白文字で書かれた商品名。左から右に引かれた横棒を極太で表現したフォントが非常に個性的で、思わず視線を誘導されてしまいます。この極太で表現された横線が、うどんに見えてきてしまうのが黒地に白で品名をデザインした狙いでもあります。
シンプルかつユニークなメッセージの伝達手法
商品の画像やイラストを使うことなく商品の姿を連想することができ、尚且つ、うどんづくりへの強いこだわりや本格志向であることを伝える力強いフォントは、このパッケージデザインの肝。文字だけで商品の魅力が伝わるシンプルでユニークなデザイン方法です。
キャッチコピーによる隠されたユーモアの演出
加えてもう一つユニークなのが、品名下に書かれたキャッチコピー。品名と同じ書体で小さ目に書かれているためそれほど目を引きませんが、読んだ人が思わずにんまりしてしまうようなユーモアのある言葉は、お土産と同時に笑顔まで届けられる気の利いた一工夫です。

写真もイラストも使わずに「うどん」を伝える — 文字だけのパッケージが生むインパクトと記憶定着
食品パッケージの常識は「美味しそうな写真を載せる」ことです。うどんならば、つゆに浸かったツヤツヤの麺、湯気の立ち上る器、添えられた薬味 — そうしたシズル感が食欲を刺激して購入を後押しします。
しかしこのパッケージはあえて写真もイラストも排除し、力強いフォントの文字だけで商品を語っています。この選択が生むのは「潔さ」です。写真に頼らないということは、文字とデザインだけで商品の価値を伝える自信の表れでもあり、「中身で勝負する」という職人気質がパッケージ全体から滲み出ています。
黒背景が「お土産売り場の激戦」を制す — 白と暖色が主流の棚での逆張り
お土産品の棚は明るい色が圧倒的多数です。白、暖色系、パステルカラーのパッケージが並ぶ中で、真っ黒なパッケージは異質な存在として強烈に目立ちます。人間の視覚は「周囲と異なるもの」に反応する性質があり、この黒いパッケージは棚の中で自動的に注目を集めます。
黒は高級感と力強さを兼ね備えた色でもあるため、「このうどんは特別だ」という期待値が購入前から設定されます。食品で黒を使うことのリスク(食欲減退)を、品名の力強い書体と潔い構成で見事にカバーしています。
ユーモアあるキャッチコピーがお土産の「渡すときの話題」を仕込む
品名の下に添えられたユーモアのあるキャッチコピーは、お土産を渡される側が思わず笑顔になる工夫です。お土産は「食べる」だけでなく「渡す」行為がセットになっています。渡す瞬間に「これ、パッケージに面白いこと書いてあるんだよ」と話題が生まれるかどうかで、お土産の「コミュニケーション価値」が大きく変わります。
この一言がパッケージに仕込まれていることで、うどん自体の味わいとは別に、人と人の間に笑顔を生むメディアとしてパッケージが機能します。
制作パッケージデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
頑固な印象を見た瞬間に与えるパッケージデザインだと思いました。
本場の説得力を持たせるパッケージデザイン
本場のものをアピールするには、それが本物であるということを一目見ただけで伝えられるようにしないと、相手を納得させることが出来ないものです。ピンク色の箱にさぬきうどんと表記されても、可愛らしさが伝わっても、それが本物なのかと疑問や違和感が湧いてしまうでしょう。そこでこのパッケージデザインの黒一色の下地は、一目で本物っぽさをうまく演出しています。
高級感と力強さを表現する黒の意味合い
黒はそもそもが主張の強い色で、高級というイメージや何にも染まらない色で力強さは他の色に比べて持っています。ここまで正直さ、まっすぐさを感じるデザインは、サービスエリアで目立ちます。おみやげ品ということで明るく華やかな色が好まれるのでしょうが、その中で反対に渋い色でキメたこのデザインは、その明るさの中に埋もれずしっかり自己主張してくれます。
ユーモア溢れるメッセージの効果
サービスエリアでさぬきうどんを買っていく方というのは、香川県に寄ってみたのだけど、おみやげを現地で買うのを忘れてしまった方もいると思います。そこでこの茶目っ気のあふれる「さぬきまで行かんでいいやん」というのは、思わずぷっと吹き出して肩の力が抜けるようなユーモアがあります。また貰った側も、このツッコミがいのあるメッセージと本物っぽさのあるデザインのギャップに可笑しみを覚えるでしょう。片意地をはらなくてもいいというのは、気軽なおみやげ品としては大切なことです。
※掲載デザインサンプルのモックアップはイメージです。実際の製品・パッケージと仕上がりが異なる場合がございます。
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