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スタッフに舞台を与えること

スタッフに舞台に上がってもらうことの大切さ

デザイン事務所AMIXが初めてのスタッフを採用してから4ヶ月が経ちました。人を雇うことは様々な苦労やプレッシャーもありますが、非常に良い学びを僕自身も得ていると感じています。

採用したスタッフは、元々WEBバナー制作を中心にしているデザイナーだったので、印刷デザイナーとしては知識的には素人に近い状態でした。まずはトンボや塗り足し・CMYKとは…という話からスタートし、印刷機の特性やら何やらとほぼ毎日何かの説明をしていました。

 

しかしこの数カ月でしっかりと成長してくれています。スタッフが手がけたパッケージデザインは既に市場に出ていますし、大きな企業のポスターや販促物の仕事もバシバシと振っていますが、お客様からOKを頂くのも早いです。新規事業関連の映像制作にも果敢にチャレンジしてくれています。

 

今日はモーショングラフィックスやってみようかと言ったら、いい感じに仕上げてくれました。

 

神経質な僕とは違って、やや雑で大胆な所があり、盛大にOBをかますこともあるのですが、立て直すのも早いなぁと感じています。根性やストレス耐性は僕より遥かにあります。僕は非常に打たれ弱いです。

 

特に凄いなと思うところは、現時点で変に自分のスタイルを作ろうとしないところです。初回のデザイン見本が「???」という感じの時も、「こことここは、こうした方がいいよ」と指摘すると、バッチリ軌道修正してくるんですよね。自分のファーストデザインに執着しないというのは、結構凄い。手癖で作る方が楽ですからね。

その繰り返しがデザインの引き出しを着実に増やしていると思いますし、やがて複数のスタイルを抱えるようなデザイナーに気付いたらなっているのでは?と思います。

 

ただ、いくら舞台に立ってもらうとは言え、基本的には僕が技術面・知識面でカバーするという心構えが前提です。舞台の代役として出る準備はいつでもしています。

段取りやフォローは僕の役目です。例えばパッケージデザインについては、設計(展開図の理解)や材質の特性、包装関連の法律などの知識面は不安が残ります。そこはこちらで事前にチェックした上で、デザインを頼むようにしています。

また、今でもお互い手を止めて、「何故そうするのか?」という事をしっかり説明する時間が度々あります。知識は意味として理解することが大切です。その方が応用が効きますし、忘れませんから、結果的に効率が良いと思っています。

 



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。