強い人だけが起業するわけじゃない〜逃げ起業の私です。
メンタル・フィジカル共に弱い僕が言うのだから、間違いありません。
抜群のメンタルの弱さ
メンタル面で言うと、過敏性腸症候群の症状があります。少し緊張したり慣れないものを食べたりすると、すぐにお腹が痛くなったりして、元気がなくなります。働くことにおいて、神経質である事は悪いとは思わないのですが、僕の場合それが身体と密接にリンクしてしまっていて、「機嫌の良い時」をキープするのが結構大変です。(人にあたったり、相手が察してしまう程の状態ではありませんが)
会社員時代の社内調整的な業務は、最も僕のメンタルを崩す要素でした。あちらを立てればこちらが立たず、”知らんがな”的な業務は僕の胃腸とメンタルをキリキリと締め付けたのでした。
そういう業務が無駄というわけではなく、単に僕が向いていないだけなのです。悲しいかな、社内のポジションが上がるほどその類の仕事が増えてきて、「これは幸せになるキャリアなのか?」と疑問が湧いたことは、起業を考える一つのきっかけでした。(他にも理由は多面的にありますが)
圧倒的なフィジカルの弱さ
フィジカル(体力面)で言うと、お恥ずかしい話ですが、シンプルに体力がありません(笑) すぐにへばってしまいます。
企業に勤めるデザイナーの多くに”みなし残業”が導入されているのは、それより多く働く可能性が高いからです。企業は従業員に余計なお金を1円でも払いたくないでしょうから。
そう、デザイナーは概して長時間労働のハードワークなのです。そして、それはキャリアの上昇によって解消されるかと言うと…されないどころか、より遅くまで残るんですよね。年齢を経るにつれて体力は落ちるのに、です。拘束時間が長い為、体力向上のためのジムに通うことも難しい。
いわゆる積みです。
向いてないじゃん
こうなってくると、自分に企業勤めのデザイナーに向いている要素が無い事がよく分かります。そこで僕は、逃げるように起業しました。
起業してハードワークから解放されたかと言うとそうではなく、労働時間は増えています。とは言え、自分が苦手なことは「やらない」や「アウトソーシングする」という選択肢が存在しているので、自分で自分の機嫌を取りながら働くことが出来ています。
これは自分のキャリアにとって、とても良い事です。
独立することの楽しさであり難しさとして、「時間の運用」を任されるという点があります。僕はフルに仕事で埋めずに、体力強化のジムトレーニングを取り入れています。おかげで今は筋トレにハマる日々です。
会社勤めに比べて様々なリスクは増えているはずなのですが、心身のバランスが良いとここまで生きることが楽なのかと驚かされます。
起業は生活するための手段
こんな世の中にしたいぜ!という高い志はなく、どちらかと言えば牧歌的に暮らしたい性分。楽しく生きようとする事も決して楽な道はではないのですが、今の所はコッチに逃げてきて良かったと思っています。