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ビジネス

フリーランスとして歩み始めた頃、僕の頭の中は一つの大きな不安でいっぱいでした。「どうやって仕事を取ればいいんだろう?」

周りを見渡せば、エネルギッシュに交流会で名刺を配ったり、堂々と自分を売り込んだりする同業者の姿が目に入ります。「ああいう風にやらなくちゃいけないのか…」と、見えないプレッシャーを感じていました。

もしあなたが今、過去の僕と同じように「営業」というものに苦手意識を持ち、自分のやり方に疑問を感じているなら、少しだけ僕の話を聞いてみませんか。遠回りしたからこそ見えた、大切な気づきを共有できれば嬉しいです。

 

「正解」を探して、片っ端から試した

営業活動

「とにかく行動だ」そう自分に言い聞かせ、僕は考えうる限りの「足で稼ぐ営業」を試しました。

リストを作って一件一件電話をかけるテレアポ。デザインしたチラシを手に、一軒一軒ポスティングして回るビラ配り。自転車を漕いで地域のお店に飛び込んでみたこともあります。人が集まる場所にはチャンスがあるはずだと、交流会にも積極的に顔を出しました。

ネットで集客することが主流の時代に、少し古いやり方に見えるかもしれません。でも、当時の僕は「食わず嫌いはやめよう。自分の可能性を狭めるのはもったいない」と考えていました。自分の戦い方を見つけるためには、まずどんな戦い方があるのか、そのフィールドを知る必要があったのです。

結果はどうだったか。

正直に言うと、僕がこれらの方法で大きな仕事を得ることはありませんでした。むしろ、やればやるほど「自分には向いていないかもしれない」という気持ちが強くなっていきました。

交流会では、活気ある輪の中心で楽しそうに会話を弾ませ、その場で次の約束を取り付けてしまうような人を見て、ただただ圧倒されるばかり。僕の友人には、お酒の席で意気投合して大きな仕事を掴んでくるような人もいます。彼らのコミュニケーション能力は本当に見事で、心から尊敬します。

でも、僕が同じことをしようとすると、どうにもうまくいかない。彼らのようには振る舞えない。その事実を確認できただけでも、あの汗をかいた日々には大きな意味があったと思っています。「これは自分には合わない」と、身をもって知ることができたからです。

 

コミュニケーションは、会話だけじゃない

コミュニケーション

転機になったのは、ある一つの気づきでした。

僕にとって、対面でのリアルタイムな営業は、まるで目まぐるしくボールが行き交う3on3のバスケットボールの試合のように感じられます。パス、ドリブル、シュート。次々と展開が変わる状況に頭が追いつかず、どう動けばいいかわからないまま、コートの隅で立ち尽くしてしまう。そんな感覚です。

一方で、ブログを書いたり、SNSで自分の考えを発信したりすることは、僕にとって全く苦ではありませんでした。むしろ、言葉を選び、構成を考え、コツコツと積み上げていく作業は性に合っていると感じていました。

これは例えるなら、チェスのようなものかもしれません。盤面全体を眺め、相手の出方を予測し、じっくりと考えて次の一手を打つ。一つの投稿、一つの記事が、未来の自分を助けるための駒になります。すぐに結果は出なくても、着実に自分の陣地を広げていくような感覚です。

以前の僕は「コミュニケーション = リアルタイムの会話」だと思い込んでいました。でも、本当はもっと多様な形がある。文章を通して、時間をかけてじっくりと自分の考えや人柄を伝えることも、立派なコミュニケーションじゃないかと。

世の中には、文章を書いたり、地道な発信を続けたりすることが苦手な人もたくさんいます。僕がバスケのコートで立ち尽くすように、彼らはパソコンの前で固まってしまうのかもしれません。どちらが優れているという話ではなく、単にスタイルの違いです。

 

自分だけの武器を見つけ、磨き続ける

それから僕は、がむしゃらに「足で稼ぐ」のをやめました。そして、ネットでの情報発信に力を注ぐことに決めたのです。

もちろん、この道が誰にとっても正解だと言うつもりはありません。僕の友人のように、対面のコミュニケーションを武器に道を切り拓いていく人もいます。大切なのは、世の中の「これが正しい」という声に惑わされず、自分自身の特性を理解することです。そして、自分に合った戦い方、自分だけが持つ武器を見つけ出すことです。

もし今、あなたが自分のやり方に迷っているなら、新しい可能性を探している証拠です。色々な方法を試してみることは、決して無駄にはなりません。むしろ、それは自分を知るための貴重なデータ収集です。

やってみて「合わない」と感じたら、それこそ素晴らしい発見です。一つ、自分に合わない選択肢を消すことができたのですから。そうやって試行錯誤を繰り返す中で、ふとした瞬間に「あ、これなら自分にもできるかも」「これは苦じゃないな」と思えるものに出会えるはずです。

コミュニケーションの形は一つではありません。営業のやり方も一つではありません。あなたの戦い方が、きっとどこかにあります。

 

ネット集客を主力とする僕ですが、「足を使った営業なんてダサいよねー」というスタンスでは断じてないと言いたいです。自分の戦い方を見つけるまで、一通りできることはやりました。テレアポもビラ配りもしたし、自転車で営業に回ったこともあります。交流会にもバンバン参加した。その上で、「これで仕事を取れる人はすげぇな!でも自分には向いていないかな…」と確認できた。自分とは違う戦い方をしている人を尊敬しています。

X (Twitter) – Jul 19, 2024

この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。

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トミナガハルキ

グラフィックデザイナー/AMIX 代表。独学でデザインを学び、パッケージメーカー→美容系ベンチャー→家庭用品メーカーでのデザイン・広報運営を経て独立。現在は小さな事務所を拠点にASOBOAD等のサービスを運営し、ロゴ・パッケージ・広告物を中心に制作しています。著書『#ズボラPhotoshop 知識いらずの絶品3分デザイン』は各カテゴリでベストセラーを獲得。2020年Adobe Creative Residency選出。ブログでは、10年以上の実務から学んだことや働き方のヒントを等身大の視点で発信しています。