個人のデザイン力だけに頼らない、サービスのプラットフォーム化について。
ビジュアルを通じて人々に影響を与えることができる、デザインという仕事は、多くの人にとって魅力的に見えます。そしてフリーランスや自営業という働き方のスタイルも、同様に映るかもしれません。
しかし、フリーランスデザイナーとしてデザイン力のみで生計を立て続けることは、非常にパワーを要すると僕は感じています。確かにデザインの才能がある人はすばらしいですが、それだけで全てのデザイナーが70歳まで現役でいられるか…というと、個人的には不安が残ります。
サービスのプラットフォーム化という解決策
僕が考える一つの解決策は、デザインサービスをプラットフォーム化することです。単にデザインを提供するのではなく、デザインサービスそのものを一つの(あるいは複数の)プロダクトとして捉え、システム化・標準化していく。これにより、僕個人のスキルに依存するのではなく、サービス自体が持つ価値によってビジネスを成立させたいと考えています。
自分自身の知名度向上は目指さなくてもいい
最終的には僕自身ではなく、運営するサービスのブランドと知名度を高めていきたいと考えています。良いサービス、信頼できるプラットフォームがあれば、それが選ばれる理由になります。
そのためには、マーケティングの努力が必要であり、ユーザー体験を重視した設計や、クライアントからのフィードバックを真摯に受け止めて改善を続ける必要があります。サービスが成長し、多くの人に利用されるようになれば、自然とサービスのブランド価値が上がり、それが僕自身の仕事の安定につながります。
デザイン力だけに依存するのではなく、サービスのプラットフォーム化によって長期的なビジネスモデルを確立する。この考え方は、デザイナーだけでなく、多くのクリエイティブ職に従事する人々にとっても一つの指針となり得るのでないかと思っています。
デザイン力はもちろん非常に重要ですが、それを活かしてどのように社会に貢献し、持続可能なビジネスを構築できるかが、これからの大きな課題と捉えています。
デザイン力のみで商売するのはパワープレイだと思います。それができる人は確かに凄い。けど、それで70歳とかまでやれるのかどうか?という側面は考えないといけない問題。それを踏まえて、僕はサービスをプラットフォーム化したい。僕ではなく、運営サービスの知名度を高めたい。
X (Twitter) – Mar 14, 2018