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チャレンジ

完璧を求めすぎず、まずは一歩踏み出そう。

僕たちは何か新しいことを始めようとするとき、しばしば躊躇してしまいます。特にブログやSNSなど、自分の考えや作品を世に出す際には、より慎重になりがちです。「まだ準備が整っていない」「もっとクオリティを上げてから」と、スタートを先延ばしにしてしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

ただ、そのような完璧主義は必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。むしろ、新たな挑戦の芽を摘んでしまう可能性すらあると思います。今回は、なぜ「まずは始めてみる」ことが大切なのか、そしてそれによってどのような成長が期待できるのかについて考えてみました。

 

「準備不足」という落とし穴

考え事をする人

「もう少し準備をしてから」という言葉は、自分自身に言い聞かせる常套句です。ただ、この「準備」が永遠に続いてしまうことも少なくありません。ブログを例に挙げると、「もっと面白いネタを集めてから」「文章力を磨いてから」「デザインを改善してから」など、理由はいくらでも見つかってしまいます。

確かに、ある程度の準備は必要です。でも、完璧を求めすぎるあまり、スタートラインに立つことすらできないのでは本末転倒と言えないでしょうか。大切なのは、「まずは始めてみる」という勇気を持つことです。

「分からないことが分からない」状態から抜け出す

新しいことを始める前は、自分に何が足りないのか、どんな課題があるのかさえ把握できていないことがあります。「分からないことが分からない」状態と言えるでしょう。この状態から抜け出すためには、実際に行動を起こすしかありません。

例えば、ブログを始めてみると、予想もしなかった課題に直面することがあります。読者からの反応への対応、継続的な更新の難しさ、SEO対策の必要性など、実際に運営してみて初めて気づくことが多いです。こうした課題は、始める前には想像すらできなかったかもしれません。

 

行動がもたらす気づきと成長

ブログ執筆

「まずは始めてみる」ことで、多くの気づきを得ることができます。そして、その気づきこそが成長の糧となります。ブログを例に考えてみましょう。

1. 文章力の向上

定期的に記事を書くことで、自然と文章力が磨かれていきます。最初は拙い表現でも、徐々に自分の言葉で思いを伝える力が身についていくはずです。

2. 自己理解の深化

記事を書く過程で自分の考えを整理する機会が増え、自己理解が深まります。「なぜ自分はこう考えるのか」「この話題に惹かれる理由は何か」といった内省が促されます。

3. フィードバックの活用

読者からのコメントや反応を通じて、自分の考えや表現方法を客観的に見直すことができます。独りよがりな成長に陥らないためにも重要です。

4. 時間管理スキルの向上

継続的な更新を行うためには、効率的な時間管理が欠かせません。仕事や日常生活と両立させながらブログを運営することで、時間の使い方が上手くなっていくはずです。

5. 技術的スキルの獲得

ブログの運営には、基本的なデザインやSEOの知識が求められます。こうしたスキルは、実践を通じて少しずつ身についていきます。

6. ネットワークの拡大

同じ興味を持つ人々とのつながりが生まれ、新たな学びや機会を得ることができます。オフラインでは得難い貴重な経験になるでしょう。

 

完璧主義を手放す勇気

受け入れる

「完璧なスタートを切りたい」という思いは理解できます。ただ、完璧を求めすぎることで、かえって成長の機会を逃してしまう可能性があります。大切なのは、不完全さを受け入れ、その中で少しずつ改善していく姿勢を持つことです。

最初から素晴らしい内容のブログを書く必要はありません。むしろ、拙い部分があっても、それを読者と共有し、フィードバックを得ながら成長していく過程こそが価値あるものです。完璧な準備ができてからスタートを切るのではなく、スタートを切ることで準備が整っていくのだと考えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ – 一歩を踏み出す勇気を

はじめの一歩

新しいことを始めるのは、確かに勇気のいることです。不安や戸惑いを感じるのは当然です。ただ、その一歩を踏み出すことで、予想もしなかった成長や発見が待っているかもしれません。

「◯◯が無い」「まだクオリティーが納得いかない」といった理由で足踏みするのではなく、まずは自分なりのペースで始めてみましょう。そうすることで、自然とその分野について考える時間が増え、関わる機会も増えていきます。そして、その過程でブラッシュアップされていくはずです。

完璧を目指すあまり何も始められない状態は、何も得られない状態と同じです。不完全でも、まずは一歩を踏み出すことが大切です。その一歩が、あなたの新たな可能性を切り開く鍵となるはずです。

 

ブログなどを始めるに前に「◯◯が無い」とか、「まだクオリティーが納得いかない」とか、そういう理由で足を止めるのは勿体無いように思います。まず始めてみないと何が分からないのかも分からないですし、始めてみるとそれについて考える時間や携わる時間が増えて、ブラッシュアップされます。

X (Twitter) – Feb 9, 2019



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。