食品のパッケージは過剰に装飾したものよりも、内容物を正直に見せる方が消費者の信頼を得やすいという考え方があります。一方で考慮しなければいけないのが、陳列棚に一緒に並べられる競合ブランドとの熾烈な戦いです。
珍奇なだけでは怪しまれますし、地味すぎると選択肢から外されます。またリピーターに見つけやすくする必要があるなどパッケージの要件は多くなりがちです。そんな中で、「攻め」気味のパッケージをピックアップしてみました。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
商品名がキャッチーなオリーブオイルのパッケージデザイン
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これはギリシャのオーガニックオリーブオイルで、なんと金箔入りです。商品のプレミアム感を演出するために、金のインゴットに着想を得たデザインの化粧箱に入れられています。「24K」という文字などテキストのレイアウトはインゴットの刻印の雰囲気を出しています。商品名は「Oh My Gold」（オーマイゴールド）。「Oh my God」のもじりなのでしょうか。金箔入りのプレミアム感と言葉あそび的な組み合わせはミスマッチのような気もしますが、記憶に残ることは間違いないですね。
不思議な立体感のある裂け目のような演出のパッケージデザイン
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こちらもギリシャのオリーブオイルのパッケージです。紫外線が劣化を早めるので、光をまったく通さない缶はオリーブオイルの保存に適しています。円筒形の容器の中央部にスリットがあるように見えますが、オイルは印刷されたもので実物ではありません。透明部分から内容物が見えているように錯覚させるおもしろいデザインです。オリーブオイル以外にもパスタや小麦粉、天日塩などがこのシリーズに含まれています。健康に強い関心を持つ消費者向けに、革新的な製品ラインであることをアピールするためにデザインされたパッケージです。
目盛りとして機能する無機質なパッケージデザイン案
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一見した限りでは何が包まれているのだろうと思ってしまいますが、ソーセージの実験的パッケージデザイン案です。無機質なパターンとメタリックな素材に強い印象を受けます。もうひとつ目を引くのが大きく書かれた「15cm」の文字です。肉加工商品を従来のグラムではなくセンチメートルを単位として売ってはどうだろう、という提案です。パッケージに印刷されているパターンは1cm単位の目盛りとしても機能します。「1cm = 6g」という注釈も小さく入れられているので重さで切り分けたい場合にも問題ないというわけです。
長靴がどう役に立つのかが分かるパッケージデザイン
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黒い長靴の上部分が箱から飛び出てしまっている、ユニークなデザインです。パッケージには水の中に入った長靴の絵が描かれ、魚たちが暮らす水の中でも歩けるほど、防水性の高さがひと目で分かるように。硬い甲羅とハサミを持つカニ、獰猛な牙を持つ魚たちを描くことにより、頑丈な長靴にも思えてしまいます。商品の一部を見せて、肝心な長靴の材質も確認できるように。丈夫なダンボール紙で作成し、持ち手もあるため、持ち帰りやすいようにも工夫されています。
開けても一瞬訳が分からないパッケージ
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蓋を開けると、何かの実験道具のようなアイテムが並ぶ謎の商品。カラフルな筒が収められているものの、何をどうしたらいいか分からないもの。その正体、実はケーキなんです。中央の丸いスポンジのような、月に見立てたケーキに粉をふりかけ、自分だけのカラフルな月を作るというもの。ふりかけた微粒のパウダーがグラデーションを作り、美しい姿へと変えていきます。自分の手でオリジナルケーキを作れる、斬新で美しいパッケージデザインです。
飲みきった時に美しい黒からイラストが現れるボトルデザイン
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真っ黒なコーヒーリキュール。瓶に液体が満ちているときは真っ黒で何も見えませんが、使って量が減っていくとシックなイラストが現れます。アルコールということもあり大人っぽい雰囲気の商品ですが、飲んだ後に茶目っ気のある仕掛けが面白いですね。男性的な幾何学的で太めのゴシック体フォントを使用したロゴ、シンプルながらモダンでシックなラベルも”裏の顔”とのギャップを強めています。
本格的なドッキリ商品や、外装と中身でコントラストをつけた商品、開けても意味が分からない未知なる商品などと、相手を驚かす方法はいろいろあります。ビックリさせたり感動させたり、貴重な経験をさせたりと、どう感じてもらうのかを想像しながら考えてみると、おもしろいデザインが生まれてくるかもしれません。
商品コンセプト自体が際立った点を持っているため、それにマッチするパッケージを探った結果とも言えます。ソーセージの例は商品自体ではなくパッケージのあり方のオルタナティブなアイデアを提示したものです。コンセプトの新しさをメタリックな素材を選ぶことで印象づけていますね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ラベル・パッケージデザイン料金と作例
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