以前、手書き文字を使ったデザインは人柄を感じさせる、という記事を執筆しました。今回はその中でもボトルデザインに使われた手書き文字にピントを絞ってデザインのアイディアをご紹介します。気ままな線で描かれた文字たちは絵のようでもあり、文字として情報も伝えてくれます。文字の雰囲気を全体のデザインの中で活かす工夫を見ていきましょう。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
瓶の色味を生かした賑やかなボトルデザイン
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ボトルのガラスに直接書いたかのような文字たち。一見無軌道に書かれているように見えますが、文字のリズムやレタリングなど細部まで気持ちの行き届いたデザインであることがわかります。おなじみの瓶の色であるブラウンをベースに、白で描かれた文字はまさに踊っているかのようです。見た目のバラエティーの豊かさと合わせて、いろいろな文字の配置で汎用性を高められるデザインです。
手紙のような走り書きのデザイン
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友人への手紙の文字のようなさりげないボトルラベル。さっと書いたような文字のリズムは心地よく、贈り物にしてもセンスの良さを印象付けてくれるでしょう。ラベルの紙自体も和紙のようなテクスチャーのある紙を使用することでよりアナログ感を高めつつ、繊細な表情で上品さを感じさせてくれる点もポイントです。文字の縦線横線、曲線の組み合わせは整然としたリズムを産み、素朴な手書きの文字を一枚の絵として魅せてくれます。
インクのリキッド感が鮮烈な印象を与えるボトルデザイン
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にじみや垂れなどリキッドカラーの特性を活かした表現が素敵なボトル。文字は一文字一文字がグラフィック要素として全体に華を添え、その躍動感は自由闊達という言葉がぴったり。液体の持つ流動性、にじみ、なめらかさは文字を描く筆の動きの速さを感じさせます。クリアガラスのボトルでボトルの向こう側が見える透明感もこの手法にぴったりですね。あえて少ない色数でスッキリまとめ、白地に小さく文字を添えた共通のラベルと合わせたことで文字から感じる印象を引き立てている点もお見事です。
手書きの文字には、レタリングされた文字や統一のコンセプトで全ての文字を作るフォントとは違い、その時の気分によるブレや描いた画材の特性など枠に収まらないムラが現れます。ボトルという円筒の表面に描かれた文字には奥行きが生まれ、文字の大小や曲面に添うことで得られる形の変形と合わせ、見る人の視覚に置ける奥行き表現を強調します。画一的でない筆致や色味はアナログな温かみを感じさせてくれるでしょう。
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