モックアップは、さまざまなものを表現できる

お客様へのプレゼンテーションにさまざまな方法を試みます。現在、一般的な方法のひとつがモックアップです。顧客に実際の擬似プロダクトを見ていただくことで、デザインの見え方、ブランディング・イメージ、販売方法、視認性を確かめられる機会を与えます。そのデザイン例を見てみましょう。

ロゴ制作過程もモックアップにしたデザイン

ポスターデザインを見る (via Pinterest)

このモックアップでは、メインのロゴを使う施設を背景にすることで、ロゴ・イメージをトップに示します。次にロゴ・シンボルの制作過程が、いかに丁寧に作られているか制作過程を開示します。デザイナーの仕事に対する真摯な姿勢を示すものです。ロゴに使用される基本色、そしてロゴが使用されるプロダクトを見せることで、ロゴデザインの汎用性を示しています。そして全体を一枚の画像で見せることで、さまざまな価値観を感じさせているわけです。ロゴの価値観、デザイナーの価値、ロゴの持つ多様性の価値観などです。それゆえ、このモックアップは見ても面白いものになっています。

全体のコンセプトがわかりやすくなるモックアップ

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一つの画面にすべてのデザインを構成したモックアップです。こうすることでデザイン・コンセプトの全体像を見ることができます。またデザイン上の関連性を確認することができます。ロゴ・タイプを使用したプロダクト同士の関係性、色合い、大きさなども、このモックアップによって再確認できます。また異なるプロダクトの全体像を見せることで、ロゴ・デザイン・コンセプトの是非を確認できます。全体像が見えるので、プロダクトを使用したデザイン感覚、オシャレ感なども理解しやすいのです。

いいかえれば顧客のマーケティング・イメージを視覚化していることになります。全体はグレーの地色を使用し、ステーショナリー類の白さを際立たせます。グレー、白、ブラウンの三色に限定したことで、ミニマムなオシャレ感も作り出しています。モックアップのレイアウトは、店舗におけるディスプレーをもイメージさせてくれます。顧客が店舗にセールスに行っても、こうしたモックアップからディスプレーの疑似体験を提示できるならば、デザイナーのモックアップは、クライアントの商品展開、サービスなどもイメージさせるものにもなります。

文字全体をイラスト化したロゴデザイン

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メガネフレームと文字を組み合わせることで、さまざまなイメージを作ります。Leco とも eco とも思わせ、句読点とホクロとも思える遊び心がこのデザインを面白くしています。ベーシック・デザインをどのように見せるかもモックアップ次第なのです。ピンクと黒の美しい色の対比を、モックアップ全体に活かすことで、デザインのオシャレ感を出しています。このモックアップも一つの画面にまとめられたものです。

3点のモックアップは、一つの画面にさまざまなものを挿入していました。作る側はすこし大変ですが、見る人にとって様々なことを知ることができるのも、モックアップの良さなのです。