動物のイラストが特徴的な飲食物のパッケージデザイン作成例

動物をモチーフにした商品は数え切れないぐらいあり、私たちの身近なものによく取り入れられるモチーフの一つであると言えます。特にイラストとして取り入れているものは多く見られますよね。リアルタッチのものからデフォルメされたものまで幅広いタッチで描かれる動物は、商品のイメージを具現化していたりターゲットの消費者の心に訴えかけていたりと、さまざまな場合において使いやすいと言えますよね。

今回は、そんな動物のイラストを使用しているパッケージデザインをご紹介していきます。中でも飲食物のパッケージに限定して集めてみたので、ほかのジャンルとの取り入れ方の違いなども意識しながら見ていただけると幸いです。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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紳士的な服装の動物たちがユニークなスピリッツのラベルデザイン制作例

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JEDNAはクロアチアで5人に1人が飲んでいるというスピリッツ、ラキヤを展開するブランドです。ラキヤはスモモやブドウなどさまざまな果実を用いて作る蒸留酒。日本でいう梅酒のような位置付けで、自家製のものを作ることも多いといいます。そんなラキヤのラベルデザインは、頭が動物で体が人間のようになっているリアルタッチのイラストが目を引きますね。モダンなスーツをしっかりと着こなした紳士的な動物のイラストは、まるで肖像画のような重厚感があります。

ラキヤのボトルパッケージには使用している果実のイラストを使用することが多いらしいのですが、そういった従来のアプローチから遠ざけるために動物をモチーフにしたそう。動物のイラスト以外にもラベルにはラキヤの誕生に関連する民話や飲み方なども記載されており、ユニークなだけではなく実用的なラベルデザインだと言えますね。

フィールドノートから着想を得たデザイン制作例

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こちらはアメリカのメーカーが出しているクラフトビールのパッケージ。白をベースに愛くるしい表情をした動物たちが鉛筆のスケッチのようなタッチで描かれており、一見するとビールだとはわからないかもしれません。観察した野生動物のスケッチをするフィールドノートからインスピレーションを受けたというパッケージには、ビールの苦味や色など商品についての詳細な紹介が書かれています。遊び心がありつつも、消費者へしっかりと商品をアピールできる素晴らしいアイデアですね。

缶のパッケージをこのデザインに変えてから流通量が約2倍に増えたようで、店舗の商品棚に並んだ時のインパクトも大きいことは容易に想像できますから納得です。また、このビールは売り上げの5％を野生動物の保護活動などを行なっている団体に寄付しているそう。野生動物への関心を高めるためにも非常に効果的なパッケージですね。

野生動物の力強い視線に釘付けになるパッケージデザイン

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破けた紙袋の隙間から覗く動物たちの視線の力強さに思わず目が離せなくなりそうな、生命力を感じるようなパッケージ。ブルガリアにある有名なコーヒーショップが、店舗で提供しているコーヒーを家庭でも味わってほしいと販売している家庭向けのコーヒーです。コーヒーは単に目を覚ますためだけのツールではなく、“あなたの可能性を発揮することを可能にし、あなたに力を与え、あなたが自由になる、野生になる無数の可能性を与える”ことができる飲み物であるという思いから、“OPEN YOUR WILD”というシリーズとして展開しているそうです。

それぞれのコーヒーに合わせた12種類の野生動物をパッケージデザインに使用し、敢えて目だけを表示させることで動物の内に秘めた力強さを表現しています。こんなに力強い視線を向けられたら、思わず手に取ってしまいますよね。

味の違いを猿の表情で表したユニークなパッケージデザイン

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さまざまな種類の猿がおしゃれな帽子を被っているイラストが印象的なこちらのパッケージは、リトアニアのコーヒーブランドの商品。ヴィンテージ感のあるパッケージにはクラフト紙を使用しており、コーヒーをイメージした黒いインク一色で商品名や猿のイラストなどを描いています。よく見てみると、猿の表情が微妙に違うのにお気付きですか？このシリーズは高級ワインやクラフトビールなどのような複雑で洗練されたコーヒーを好む人に向けて作られていて、それぞれのコーヒーの酸味・苦味や香りなどの違いを猿の表情で暗示しているそうです。

また、あらかじめコーヒーのパッケージ以外にTシャツやマグカップなどのアイテムにも流用しやすいようにデザインされています。コーヒーのファンにはそういったアイテムを買い求める人も多いので、非常に実用的なデザインですね。