Skip links
製品そのものがデザインの一部と化したパッケージ作成例について

製品そのものがデザインの一部と化したパッケージデザイン


製品そのものがデザインの一部と化したパッケージ作成例について

よし、断捨離をしよう!と思ったとき、「何でこんな紙袋を大事にしまいこんでたんだ…」と驚愕することはありませんか?何かを購入したとき、その包装のデザインがあまりにもお洒落で捨てられないなんてことは、決して珍しいことではありません。ジャケ買いという言葉があるように、パッケージデザインは時に購入の動機そのものになるのです。海外のスーパーに行くと、日本では見かけない斬新でユニークなパッケージを見ているだけで楽しくなります。そのなかには、「え?そういうこと?」と驚く方法で、製品そのものがデザインの一部として登場しているものもあります。今回は、そんな製品がパッケージデザインの一部として使われているものを集めてみました。ウィットに富んだデザインを体感してみてください。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)

パッケージデザインの外注はこちら

耳に使うものなのに目として活躍しているイヤホンのパッケージデザイン

パッケージデザインを見る (via Instagram)

アメリカのオーディオ会社Audiovoxの新製品「Earbudeez」というブランドのイヤホンのパッケージデザインです。このデザインは、2009年に発表され、同年の世界的に優れたパッケージデザインを表彰する「ペントアワード」の金賞を受賞しています。ポップな色使いはもちろん、耳に装着するためのイヤホンを、目に見立てて顔を作るというユニークなデザインは、思わず手をとりたくなるものです。このパターン以外にも、別キャラクター版が複数あり、それぞれの個性が出るようなデザインが採用されています。アメリカ・カルフォルニア州のデザイン事務所が手がけた作品だけあって、遊び心たっぷりですね。

口の部分にくるロゴには「IT’S ALL ABOUT ME」と書かれており、これは「結局は私の問題」という意味で、どれを選んでも自由、というような気ままさを肯定する、陽気なだけではない、一捻りあるところが、欧米のデザインでよく感じる「うまさ」のようなものではないでしょうか。

 

「いただきます」がぴったりなソーセージのパッケージデザイン

パッケージデザインを見る (via Instagram)

ロシアの首都モスクワで製造・販売されたソーセージのパッケージデザインです。豚の胴体部分で、実際の製品であるソーセージのスライスを見せる、というこれ以上ない明快さ。ここでは、パッケージの外側しか見てとれませんが、パッケージの中身もなかなかのこだわりで、なんとソーセージスライスが入っている部分を取ると、骨になった胴体が描かれており、「私は豚を食べました」という事実を突きつけられるような気分ですね。残酷ともとられそうなコンセプトを、絶妙なトーンのイラストと派手すぎない配色を用いることで、シニカルではあるものの思わず笑ってしまえるデザインとして仕上げられています。

このシリーズは、豚以外にも、牛と鶏のバージョンがあり、どれも誇らしげに「Bon Appetit!(召し上がれ)」と言わんばかりの表情が楽しめます。ちなみに、ロシアでは、「ドクトルスカヤ」というソーセージが有名で、これは1930年代の内戦や独裁政治により国内に飢餓が広がった際に、栄養価が高い食品として治療薬の一つとして処方されたことから、「ドクトルスカヤ」ロシア語で「医者の」という意味の名前がソーセージに付けられたとか。そんな国民食のひとつであるソーセージだからこそ、こんなユニークなデザインが生まれるのかもしれませんね。

 

ワインそのものになったワインオープナーのパッケージデザイン

パッケージデザインを見る (via Instagram)

エジブトで製造・販売されたワインオープナーのパッケージデザインです。ワインオープナーのスクリュー部分をワインに見立てており、ボトルからグラスに注がれるワインを見事にパッケージ上で再現しています。実際の機能をエレガントに伝えるというデザインコンセプトが見事に表現できており、このまま飾っておきたくなるようなパッケージですね。文字情報の置き方も絶妙で、必要な情報は出しつつも、あくまでエレガントさ優先で、ワインを嗜む消費者を意識しているという点でも、デザイナーのスキルを感じます。

赤ワインに見立てたこの写真のバージョン以外にも、ロゼ・白とワインに合わせたカラーバリエーションがあり、消費者が個々の好みで選べるようになっています。製品そのものがパッケージの一部にすることで、「それが何で」「それがどのように動く(機能する)」のかを、効果的に表現できるということを、このデザインは実証しています。

 

これから剃るヒゲになりすましたヒゲ剃りブラシのパッケージデザイン

パッケージデザインを見る (via Instagram)

ロシアで製造されたヒゲ剃り用ブラシのパッケージデザインです。これは、モスクワのデザイン学校・British Higher School of Art and Designの生徒によるプロジェクトから生まれたものです。「製品そのものとパッケージは切り離せないもの」というデザインコンセプトのもとに作られており、ブラシ部分が見事にパッケージに描かれた男性のヒゲにしか見えるようになっていますね。ブランド名の「Be Beardy」は、「ヒゲ面になれ」という意味で、カリグラフィーで描くことで、スタイリッシュさが増しています。

ちなみに、「Beardy」は英語ではポジティブな「男気ある」というニュアンスと同時に、「ボサボサヒゲの男」という若干のネガティブトーンもあります。このブラシを使うか使わないかで、どちらに転ぶか決まっちゃうよ、という隠されたメッセージがあるのかもしれません。若いデザイナーの卵のもつ斬新さ、発想がいかんなく発揮されているデザインで、インテリアの一部として全種類揃えたくなってしまいます。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

ラベル・パッケージデザイン料金と作例

商品パッケージデザインの作成について
箱や手提げ袋などのパッケージデザインから、商品に貼り付けるラベルデザインまで、包装に関わるデザイン作成を行なっています。パッケージデザインの代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。

ラベル・パッケージデザインの作成例はこちら
パッケージやラベルのデザイン事例・サンプルを掲載しています。紙箱からポリ袋などの軟包材まで、様々な商品パッケージの作例を掲載しています。