子供と動物には勝てないとはよく言ったもので、どんなに屈強で強面の人も赤ちゃんや子犬などに懐かれると思わず頬の筋肉が緩んでしまうのではないでしょうか?頑固なおじいちゃんも、孫におもちゃをねだられると財布の紐も緩くなってしまうのも仕方がないのかもしれません。まさにそんな人間の急所とも言えるポイントをついたデザインが広告デザインでは多用されています。
しかし、いくらかわいい動物をデザインに取り込んだところで無条件に機能するわけではありません。そこには商品のコンセプトに沿ったデザイナーの巧みな戦略が隠されているのです。今回はそんなかわいい動物たちをデザインに取り込んだ商品をご紹介します。見ているうちにあなたの顔もニヤケてきてしまうのではないでしょうか?(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
妙にリアルなナマケモノも宣伝するビールの缶デザイン
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アメリカのインディアナ州の中央部にあるインディアナポリスにあるビール醸造所で製造・販売されているビール缶のデザインです。どこかしら写実的なタッチで描かれた動物たちと、そのユニークな表情から、動物愛を感じますね。それぞれの缶は、その味をイメージさせるような動物が選ばれているとのことで、ナマケモノのビールは麦芽の甘さがほのかの残る、軽く飲める味わいで、ハンモックでお昼寝したくなるようなビールです。満足気で夢見心地なナマケモノの表情にも納得。この醸造所には、その場でビールを楽しめるバーが併設されているのですが、そこはペットフレンドリーということで、リード付きであれば犬を連れて行ってもOK。ドッグランも用意されており、このデザインのビールを味わえる醸造所ならではのブランディングなのかもしれません。
また、店頭に並ぶ数多くあるクラフトビールの中でも目立つように、そしてどんなビールかが伝わるように、というデザイナーの意匠も効果的に反映されています。店頭で出くわしたら、思わずニヤっとしてしまいますよね。
犬の叫びに耳を傾けたくなる犬用トリミングセットのパッケージデザイン制作例
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タイで製造・販売された犬用トリミングセットのパッケージデザインです。力強いメッセージを発している犬がメインで使用されていて、センターのシベリアンハスキーは「犬だけが私たちの人生ではないが、犬は私たちの人生を完全にしてくれる」という語りかけています。どのパッケージも異なるメッセージになっており、愛犬家の心に刺さるものばかり。デザイン段階でも、犬の表情が際立つようにあえて背景を黒一色にするなど、このパッケージを手に取った消費者にどのように映るかなど、細部までのこだわりを感じます。「あなたを愛してやまない犬の顔を見つめることほど、あなたを笑顔にできるものはない」なんて言われたら、思わずこの商品を買ってしまいます。愛犬家の表情をほころばせるような犬たちの表情ばかりで、デザインセンスを超えるスキルをこのパッケージデザインは証明しています。
ナマケモノの楽園で生まれたスナックのパッケージデザイン
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中米コスタリカで製造され、アメリカで販売されているナッツ菓子のパッケージデザインです。コスタリカといえば、数多くの野生動物が生息する楽園で、そのなかでも世界最大級のナマケモノの保護施設があります。動物好きであれば、コスタリカ=ナマケモノというイメージがあるかもしれません。少しヤンチャな表情のナマケモノがポップな色使いで描かれており、子どもにも大人にも愛されるデザインに仕上がっていますね。お菓子の名前になっている「GO NUTS」というフレーズには、実はいろいろな意味があります。このパッケージにしっくりくるのは「食べまくれ!」という意味。それ以外にも「怒り狂え!」や「熱狂しろ!」といった、なかなか強めのトーンの言葉です。ゆっくりゆっくり動くナマケモノのイメージとは、正反対な言葉だからこそ、よりインパクトが強くなります。
ちなみに、このお菓子パッケージの裏側には、販売利益の50%を野生動物と熱帯雨林の保護活動に寄付するという活動になっていることが書かれています。ポップでありながら、社会貢献活動のアピールもしているマルチなデザインとも言えます。
まさかビールとは!シュールな猫のラベルデザイン
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ウクライナの北東部にある都市・ハルキウで製造・販売されているビールのラベルデザインです。このペットボトルな感じと、ポップな猫のビジュアルは、ビールには見えませんよね。製造元の名前が「Red Cat Brewery」ということで、「赤い猫醸造所」です。毎週新しいビールを生み出す、ということで、ラベルのデザインも毎週新しいものを登場させる必要があることから、「できるだけシンプルに、粗い感じに」というイメージでデザインが作られています。どことなしか素人っぽい、雑なタッチに、シュールさも相まり、クスッとしてしまう世界観が表現されています。とにかくどんどんラベルイラストを量産できるように、という理由でデザインをシンプルにしてしまう、という発想がもう面白いですよね。
ビールといえば、ドイツかベルギーなんてイメージもありますが、ウクライナでも人気のクラフトビールの醸造所がいくつかあります。この「Red Cat Brewery」以外の醸造所のラベルデザインも、シュールさ満点のものが多く、東欧ウクライナの国民性との共通点なのかもしれません。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
ラベル・パッケージデザイン料金と作例
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