最近、パンフレットを手に取ったのはいつですか?新しい携帯電話が欲しくなって、電気量販店で様々な機種のパンフレットを集めて家で熟読していたのが随分昔のことのように感じます。商品詳細や性能は比較サイトやPDFでも気軽にダウンロード出来るようになり、パンフレットをしげしげと眺めることも少なくなってきました。しかし展示会や新商品発表会など、まだまだ紙のパンフレット需要は多くあると思います。
パンフレットの目的は商品説明だけではありません。資金調達の際に具体的な成功事例を提示したり、問題提起をするときに統計をわかりやすく表にしたり、紙のパンフレットでは紙面上の情報だけにフォーカスすることが出来るのでガジェットで得る情報とは違った利点があります。さらに様々なシチュエーションで手にしたパンフレットのデザインがハイセンスで他と差別化されたようなものであれば、なおさら注目度がアップすることでしょう。今回はそんなパンフレットの中でも「折り」に注目してみました。定番の形からちょっと変わった降り方のものまで様々です。是非、パンフレットを作る際の参考にしてみてください。(※パンフレットは当サイトの制作事例ではありません)
定番の三つ折りパンフレットデザイン
パンフレットデザイン作例を見る (via Pinterest)
これはパンフレットの中でも定番の形とも言える三つ折りのパンフレットです。横長の紙を三等分に折ることで縦長のパンフレットに仕上げています。様々な状況でこのタイプの形状を見ることができますが、サイズもコンパクトで場所も取らないので、手に取ってから持ち歩く事を想定した展示会などでよく見かけます。ただし、その分情報を掲載するスペースに限りがあるため、比較的簡易的なお知らせや情報を絞る必要があるかもしれません。
またこの折り方だと、ただ1枚の紙にデザインするより「開く」という動作が生まれるために情報を小出しに出来る利点があります。縦長の表紙から一回開いた時の情報と、さらに全部を広げた時の情報が3段階で見せることができるため、デザインの仕方によっては情報の鮮度を保持しつつ、読み手に驚きとワクワク感を与えることができるのではないでしょうか。このパンフレットでは写真の配置も秀逸で閉じた時と開いた時に違った印象を与えられるよう工夫されています。またこの三つ折りの手法は比較的費用も安く抑えられるため、気軽に制作できるのではないでしょうか。
より多くの情報と驚きを詰め込める蛇腹のパンフレットデザイン
パンフレットデザイン作例を見る (via Pinterest)
この形のパンフレットも展示会や商品説明会などで見かけることがありますが、その形状からか比較的柔らかい雰囲気の商品やプロジェクトで目にすることが多いかもしれません。横に長い紙に情報をデザインし、山折りと谷折りを繰り返すことでこの蛇腹のパンフレットが完成します。ほとんどの場合、読みやすさを考えて閉じた時の形状が正方形になることが多いですが、もちろん細長いものも存在します。
この形のいいところは連続性だと思います。上のデザインでも写真を各ページに配置し、その下に簡潔な説明だけを載せていますが、同じようなレイアウトでビジュアルだけを変えていくポートフォリオであったり、1ページごとに各フロアを紹介していくような規則性があるデザインなどが効果的かもしれません。当然、通常のパンフレットと同じような使いかたでも十分に可能性を感じますが、やり方によっては無限に長くすることもできるので、せっかくですから面白いデザインにしてあげたいですね。
大きいことはいいことだ。アイディアも広がる一面パンフレット制作例
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一見、三つ折りと同じような構造のパンフレットですが、伸ばしていくとさらに半分に折ってあります。そう、これは大きな紙を半分にしてから折り畳んだタイプのパンフレットです。端に突き出している部分が表紙になりますが、ここだけ出っ張るのが嫌であれば、下の部分を切り落とすのではなく、切り込みを入れるだけにすれば、広げたときに一枚の大きな紙として見せることも可能です。
このパンフレットの最大の特徴は折りたたんでいるときは各ページの情報を小分けで見せれますが、大きく広げることによって全体図としても更生できるということです。例えば、何かのイベントパンフレットとして、各ページで出展ブースを紹介しつつ、大きく広げたときは全体マップが見れるようにすれば情報を瞬時に切り替えることができます。確かにスマートフォンが普及する以前に頻繁に使われていた持ち歩きサイズの地図は、この形状が多かったような気がします。このようにサイズによって消費者に伝える情報を上手く配置することで見やすくてセンスの良いパンフレットが出来るのです。
ちょっとした工夫で差別化出来る折り紙風パンフレット制作例
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正方形の紙を斜めにして、四つ角を中央に向けて折り込んだ変わったタイプのパンフレットです。この写真は広げたタイプで、ここからさらに半分に折った状態で完成です。この形のものは企業パンフレットとしては滅多に見ませんが、アート関連のイベントや意表を突く商品やアイディアを案内する時などには使える方法かもしれません。また、中央に織り込まれた三角形の部分にどんな情報を入れるかもデザイナーの腕の見せ所ですね。ただ、このような「折る」技術は私たち日本人には慣れ親しんだものですが、一部の海外の人たちからは珍しい文化として見られることもあります。実際、「折り紙」は日本の素晴らしい文化として知られていますし、簡単な折り紙をしてあげると驚きや喜びといった反応があります。
当然パンフレットですから折り紙のような複雑なことはできませんが、このようにちょっと「折り」を工夫してあげることで海外向けのイベントや商品などでは注目されるかもしれませんね。普段私たちが気づかない工夫をしてあげるだけで、味気ないパンフレットも華やかになることでしょう。
深緑×金で高級感のある配色のパンフレットデザイン
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深緑に金の配色は、重厚な高級感を表現してくれます。このように、高級な会員制ゴルフグラウンドなどのチラシやパンフレットでよく採用されているカラーです。芝生を思わせるグリーンをベースとしていながら、金を合わせることで高級感も合わせて表現してくれています。金の部分に箔押しを採用すると、更に高級感がアップします。こちらは開き観音折りの表紙部分をゴルフボールの形にしているのが個性的です。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
パンフレットのデザイン料金と作例
■パンフレットデザインの作成について
比較的お安く作成可能で手軽な二つ折りパンフレット・三つ折りパンフレットから、しっかりと情報を掲載できる中綴じパンフレットまで、お客様の要望に応じてデザイン作成から印刷まで柔軟に対応しております。パンフレット作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
■パンフレットデザインの作成例はこちら
飲食店や美容室でよく使用されている三つ折りパンフレットや、展示会・演奏会で人気の二つ折りパンフレット、会社案内や商品カタログで使用される中綴じパンフレット(冊子)など、幅広いパンフレットのデザイン作成事例を紹介しています。