植物を単純化したモチーフは古来から良く用いられる文様です。唐草模様やアラベスクなど、世界各地で植物の衣装が建築物や衣服、調度品などを飾ってきました。パターンとしての整然とした見た目は背景に使いやすく、部分を切り出すことでアイコンのように使用することも可能です。古くから使われてきた意匠のため、クラシカルな雰囲気を出すのにも向いています。植物文様が活きたパッケージデザインのアイディアをみてみましょう。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
曲線が美しいぶどうのツタを模したパターン
パッケージデザインを見る (via Instagram)
ぶどうのツタ模様を全面に一色で施したボトルとボックスデザイン。スパークリングの赤ぶどう味ということで中身に合わせたデザインになっています。繊細なデザインが一色でも上質さを感じさせてくれます。ロゴの入れられた丸のわずかに斜体がかった曲線とぶどうのツタの曲線が響きあい、モダンなロゴがよく目を引くレイアウトです。
カントリー風の花模様が可愛らしさを演出するレトロなキャンディー缶
パッケージデザインを見る (via Instagram)
簡略化された花のモチーフを飾り罫として取り入れた缶のパッケージ。絞られた色数や、自由曲線のリズムはレトロな風合いを感じさせてくれます。文字周りもアール・ヌーボー風のフォントをチョイスすることでクラシカルで優雅な雰囲気を持たせています。製作時には自作するのももちろん、シンボルフォントなど飾り罫のパーツになるフォントを利用したり、実際に古いイラストカット集からデータを起こす方法もあります。
カントリーな雰囲気で親しみやすい、カラフルなボックス
パッケージデザイン作成例を見る (via Pinterest)
クラシックな植物模様にカラフルな彩色を施したパッケージデザイン。海外の洒落た壁紙のような楽しい雰囲気が魅力的ですね。賑やかな配色が全面に配置されたことで親しみやすい印象を与え、身近な人へのギフトに贈りたくなるような明るい気軽さが伝わります。
植物の花や茎、葉などのパーツをグラフィックのパーツとして簡略化し、リピートして飾り罫にする手法は古くは建物や家財の修飾に使われてきた他、アール・ヌーヴォーで大ヒットし、その後も周期的な流行を繰り返しています。時代時代、地域地域で描かれ方には様々なパターンがあるので商品やターゲットに合う表現方法の検討がポイントになるかと思います。繊細なパターンは特に女性に好まれ、ちょっとした枠や線の代わりに飾り罫として配置するだけでもアクセントになる、汎用性の高いモチーフです。
グラデーションを生かして制作したパッケージデザイン
パッケージデザインを見る (via Instagram)
箱のエッジ部分にまたがったイメージ要素は視覚的に立体的に捉えられるため、うまく活用することで奥行きを感じさせることができます。こちらのパッケージでは、グラデーションとその上に乗せた透け感のある植物シルエットが静かな奥行きを感じさせてくれます。ベタ一色のシルエットは時にエッジが効き過ぎることもままありますが、グラデーションでシルエットと色を馴染ませたことでシャープさを和らげた点にも注目です。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
ラベル・パッケージデザイン料金と作例
■商品パッケージデザインの作成について
箱や手提げ袋などのパッケージデザインから、商品に貼り付けるラベルデザインまで、包装に関わるデザイン作成を行なっています。パッケージデザインの代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
■ラベル・パッケージデザインの作成例はこちら
パッケージやラベルのデザイン事例・サンプルを掲載しています。紙箱からポリ袋などの軟包材まで、様々な商品パッケージの作例を掲載しています。