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チラシ・ポスターにおけるタイポグラフィーについて

チラシ・ポスターにおけるタイポグラフィーの扱い方


チラシ・ポスターにおけるタイポグラフィーについて

単語の意味と表現目的のバランスをとりながら、美しくレイアウトすることが求められます。デザインする上での基本の中に、“反復(繰り返し)”があります。同じ要素を使うことで一貫性を持たせたり、画面の中にリズム感を出すことで興味を引きやすくするなどの効果がありますよね。特にWEBデザインではよく目にすることも多いです。(※紹介するチラシデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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配線もタイポグラフィーに変身

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ビジネス関係者は、毎日コンピューターに触れない日はないでしょう。コンピューター内部で、データ通信を制御するのが「 CPU バス」です。 1984 年 “ VMEbus International Trade Association ” を略した “ VITA ” が設立され、プログラムの一部を公開したオープン・アーキテクチャー・テクノロジーを推進しました。インターネットは、基本的に学問発展を考えオープン・ソースで開始され、急速の発展で商業化が加速され現在に至っています。このバスを扱う “ VITA ” のポスターだからこそ、タイポグラフィーをバスの回線に見立てたのです。感情を拒絶するグレー地に、バス回線を黒で表現します。そしてメイン回線を黄色で表現する、大変お洒落なポスターです。

 

ユニークなレーベルのフェスのチラシデザイン

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ニューヨークのレーベルで、インプロビゼーション・実験的音楽・ノイズや前衛音楽・東ヨーロッパのユダヤ人民族音楽など、レアな音作りを専門にするレーベルがツァディク・レコードです。会社名はポーランド語で  “ TZADIK ” と書きます。タイポグラフィでは、  “ i ” と  “ k ” を重ねて  “ i k ” と読ませます。背景にある柔らかいモノクローム調の布地画像と、六つの三角形で構成する、二つの黄色い三角形、さらに黒く太いタイポグラフィーが、このレーベルが主催するフェスティバルのダイナミックで強いイメージを演出します。

 

伸び伸びとタイポグラフィで遊ぶポスターデザイン

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最初見ると何が書かれているのか戸惑うのではないでしょうか。文字を追いかけて行くと、アルファベットであることがわかります。まず  “ B ” が右に伸び、 “ D ” と  “ E ” は、左右に鏡文字のように伸びています。  “ F ” から  “ Z ” に至る間で七つの文字が動きます。デザイナーが、タイポグラフィーが氷上を滑るようにスピード感を与えています。文字の彩度と明度を上げ、背景との強いコントラストを作ることで美しいムーブメントを演出しています。

 

ル・コルビュジェと写真 – 展覧会のチラシデザイン

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最初の作成例では、黄色い四角がまず目につきます。四角の上には、大きな白い文字が、格子状に等間隔に並べられています。会場の場所や開催期間などの情報は、チラシの左下に(大きな白い文字に比べれば)小さくレイアウトされています。チラシの背景には老人のモノクロのポートレートが3枚配置されていて、その視線はどれもチラシの中央を向いており、この黄色い四角に存在感を与えています。

黄色い四角に書かれた白い文字をよく読むと「LE CORBUSIER ET LA PHOTOGRAPHIE」(ル・コルビュジェと写真)と書いてあります。ル・コルビュジエ。そう、19世紀フランスで活躍した近代建築家です。そう考えると、等間隔に整然と並べられた白い文字も、ル・コルビュジエの手掛けた建築物のように、モダンで快い調和を保っているように見えてきます。多くのチラシでは魅力的なグラフィックがまず注意を惹き、その周りに、テキストがまるで添え物のようにチラシの主題を訴えていますが、このチラシでは、文字は単なる符号を超え、それ自体が存在感を主張し、目を惹きつけています。

 

パターンに近いポスターデザイン

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単語をらせん状に連続して配置しているデザイン。パターン化した柄のようになっていますね。フォントの色と角度を変えて階段状にし、同じ単語の繰り返しでも変化を持たせ飽きさせないデザインになっているのではないでしょうか。これに沿うように配置された、NICK FLYNN等の文字は、よく見ると途中で向きが変わっています。可読性を高めるためかもしれませんが、ちょっとしたアクセントになっているように思えます。

反復を利用することで生まれるリズム感は、見ていて心地よさや面白さを感じます。いつもと違った視点も取り入れてみたいですね。

 

主役が不在?のポスターデザイン

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どこから読んで良いのかわかりづらいですね。ポスターを見ると、全体のバランスもよく印象に残る美しいものです。このポスターの中心には、画像、イラスト、タイポグラフィーなどの主役がありません。焦点の対象のないのが、この二色刷りのポスターです。さらにテキストを分散させ、より読み難くしています。画面の文字の関係を繋げるのが、赤いラインです。ラインが視覚的にも唐突に強くならないよう、細心の注意を払割れています。重なり部分、切れ目、接合部分など、一本のラインでも平面的表現、立体的表現など、要所で変化を作っています。

 

ドイツ語で “ DAS PLAKAT ” は「ポスター」を表します

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スイスの小さな都市、ルツェルン “ LUZERNER ” の観光用に作られたポスターです。冬、雪山に囲まれる小さな都市は、ルツェルン湖のほとりに面し、昔の景観を残す中世の街並みで美しいところです。旧市街には、870メートルに及ぶ城壁が続きます。欧州の町は、高台に教会を建造したのち、道が作られます。赤い紐は道の曲がりくねりを表現します。赤い文字で、旧市街の通りを表すのでしょう。町を知る人にとって、この文字を見ればルツェルンとわかるのでしょう。

 

トライベッカ・フィルム・フェスティバルのポスターデザイン

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トライアングル・ビロー・キャナル・ストリートの略語が “ TRIBECA ” です。今では、ロバート・デニーロのレストランなどがあるところでも有名です。マルチタレント・アーティストのローリー・アンダーソンも、この三角州内に住んでいます。1980年代ソーホーが観光地化され、追い出された芸術家が住み始めたのがトライベッカです。それゆえアーティストも多く、フィルム・フェスティバルは当たり前のように組織化されたのです。ポップアーティスト、ローゼン・クリストもまたトライベッカの住人です。

 

フライヤーに埋め尽くされた文字の向きに注目

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びっしりと書かれた細かい文字。なんだか違和感を感じませんか?よく見ると、文字をまとまりごとに複数のブロックに分け、ブロックごとに文字の向きを変えているのがわかります。文字なのにタイルのような…模様のような…。思わず見入ってしまう秀逸なフライヤーデザインです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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