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フリーランスに「このまま上手くいけば…」は無いと思う

フリーランスは「このまま上手くいけば..」という目算がつくづく役に立たないなと思います。

昨年はデザインの依頼が全体的に増えたことで、多忙を極めました。結果、フリーランスなのにガチガチの時間拘束業務に陥っていました。頼られているというより、追われている感じですね。「会社員の時と変わらないな…」と思うほどに。

 

悪い意味で、これはヤバイなぁ…と感じていました。

 

「繁盛する」というのは一見良いことなのですが、新しい事に全く時間を割くことが出来なくなるという点がヤバイ。儲かろうが何だろうか、この状態は良くない。

海外との仕事の接点を作ろう!とか、動画やろう!とか、そういう事に時間を使う事が出来ない。おそらくこの状態が続けば、緩やかに疲弊して衰退していくのではなかろうか…そんな不安がよぎりました。

 

そこで昨年の10月にデザイナーを採用し、今年はリモートですがライターさんも入ってくれています。

出費はそりゃもう当然増えるわけですが、精神的にすり減る機会が減ったのと、新しいことに着手する時間が出来たことは大きいです。めちゃくちゃ大きい。

これから20代のイケイケなデザイナーさんがどんどん出てくるでしょうし、同世代もどんどん脂が乗ってくるわけです。うちはそこまでクリエイティブを売りにしている訳ではなく、あくまでもデザイン屋さん的なポジションで仕事をしていますが、それでも市場の競争に晒されていることは常に意識しないといけません。

 

先日から大手クラウドソーシング会社のランサーズがTVCMに乗り出しました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=StNXUiSPUmo

 

「#採用やめよう」という大胆なコピー(キャンペーン)はとても面白いと思います。フリーランスになる人はこれからも増えていくのではないでしょうか。

はじめに言ったように「このまま上手くいけば…」なんて目算はこういう大きな流れの中で脆くも崩れ去ってしまったりします。

 

何年かフリーランスをやっていると、ピンチも度々訪れています。それでも何とか店を畳まずに続けています。

店を畳むかどうかの基準は、「万策尽きたか…」と思うかどうかです。

幸い、ピンチの度に試行錯誤して立て直す事が出来ています。でもそれは普段から、危機感を覚えてピンチに備えているからだと思います。

僕は今の生き方に自信もなければ、上手くやれているなんて思っていません。

フリーランスとして、自由市場経済のサバンナにポツンと存在している気分です。いつライオンに襲われるかとビクビクしながら。

でも、そういう心構えが生存するためには大切なんだろうなぁと思っています。

 

グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。