
フリーランスとして活動を始めると、まず目の前にある「今月、どうやって稼ごうか」という現実に直面します。
駆け出しの頃は特に、実績も信用もゼロからのスタート。「今週中に1件でも仕事を獲らないと」「今月はなんとか生活費を稼がないと」 そんな焦りから、クラウドソーシングに登録し、単価は二の次で提案数をこなしたり、コンペに時間を溶かしてしまったり…。
僕もデザイナーとして独立したての頃は、同じような不安を抱えていました。その気持ちは痛いほどわかります。でも、その働き方、半年後、一年後も続けている自分を想像できるでしょうか?
なぜ「今すぐ稼ぎたい」ループから抜け出せない?
フリーランス志望の人や、駆け出しのフリーランスの多くが、「今すぐ稼ぎたい」という思考の連続で動いているように感じます。これは決して悪いことではありません。生活がかかっていますし、まずは「自分で稼ぐ」という経験を積むことも大切です。
クラウドソーシングなどのプラットフォームは、そうした「今すぐの仕事」を見つけるには非常に便利です。登録すれば、その日から仕事を探し、提案することができます。
ただ、ここには大きな落とし穴があります。それは、「常に短期的な仕事を探し続ける状態」から抜け出しにくくなることです。
- 次から次へと新しい案件を探す
- 単価交渉よりも、まずは受注することを優先してしまう
- 納品に追われ、新しいスキルを学んだり、自分の将来について考えたりする時間がない
こうした状態が続くと、体力も精神もすり減っていきます。何より、半年後も一年後も、同じように「今すぐの仕事」を探し続けている可能性が高いのです。
「仕込み」を始めると、戦う場所が変わる

では、僕が言う「仕込み」とは何でしょうか。これは、「すぐに結果は出ないけれど、将来の自分を助けてくれる資産を作ること」です。
今回、特に駆け出しのデザイナーやクリエイターの方にお勧めしたい「仕込み」は、「SEOやAIの検索性を意識した資産ブログ(ポートフォリオサイト)の構築」です。
「え、ブログ?ポートフォリオならもう持ってるよ」 そう思ったかもしれません。
ここで言うポートフォリオサイトは、単に作品を並べた「作品集」ではありません。検索エンジン(GoogleやYahoo!)を経由して、「あなたに仕事をお願いしたい」という未来のお客様が、自ら訪ねてきてくれる場所を作るイメージです。
例えば、あなたが「ロゴデザイン」を得意としているなら、「ロゴデザイン 依頼 相場」 「かっこいいロゴを作るコツ」 「スタートアップ ロゴデザイン 事例」 といった、お客様が検索しそうなキーワードで、あなたの考えや実績をまとめた記事(コンテンツ)を発信していきます。
これが、なぜ最強の「仕込み」になるか。
- 24時間働く営業担当になる: あなたが寝ている間も、ブログ記事が検索エンジンで働き、新しいお客様を連れてきてくれる可能性があります。
- 価格競争から抜け出せる: クラウドソーシングでは、あなたは「大勢のデザイナーの中の一人」です。しかし、自分のサイトに訪れたお客様にとっては、あなたは「唯一の専門家」として映ります。あなたの考え方や実績に納得してくれた上で問い合わせが来るため、価格で選ばれるのではなく、「あなただから」選ばれる状況を作れます。
- 実績が資産として積み上がる: 書いた記事、掲載した作品は、消さない限りずっとインターネット上に残り、あなたの資産として積み上がり続けます。
この「仕込み」は、残念ながら今日明日で結果が出るものではありません。SEOで記事が評価されるには、最低でも数ヶ月、長ければ半年から一年かかることもあります。
だからこそ、多くの人が途中で諦めてしまいます。「こんなことより、今月の売上を作らなきゃ」と、短期的な仕事に戻っていってしまう。
つまり、「半年・一年」という時間軸でコツコツと資産を作れる人は、想像以上に少ない。だからこそ、やり遂げたときには、ライバルがほとんどいない場所で戦えるようになるのです。
「今」と「未来」のバランスの取り方

とはいえ、駆け出しの頃に「短期的な仕事は一切するな」というのも現実的ではありません。生活の基盤は絶対に必要です。僕が推奨したいのは、「短期の仕事と、長期の仕込みを『並行』させる」ことです。
例えば、1週間のスケジュールを組むときに、「月曜の午前中は、絶対にブログ記事を1本書く『仕込み』の時間」 と決めてしまう。その時間は、他のどんな緊急なタスク(短期の仕事)が入っても、絶対に動かさない「聖域」にするのです。
割合は、最初は「短期の仕事:9、長期の仕込み:1」でも構わないと思います。生活費を稼ぐために短期の仕事をしつつ、その合間に得た学びや気づきを、今度は「仕込み」であるブログ記事のネタにする。
「クライアントワークでこんな要望があったから、こういうデザインを提案した」(※守秘義務には注意を払いましょう)
「このツールを使ったら、作業効率がめちゃくちゃ上がった」
こうした実体験から得た知見は、他の誰にも書けない、あなただけのオリジナルコンテンツになります。
短期の仕事で「今」を生きる糧を得ながら、その経験を「未来」への資産(ブログ記事などのコンテンツ)に変えていく。このサイクルを回し始めることが大切です。
半年〜1年後の自分を助けるために
フリーランスの世界は、短期的な競争の場(プラットフォーム)に身を置いている限り、消耗戦になりがちです。でも、少し視点を変えて、「今すぐ」ではなく「半年後、一年後」を見据えて行動するだけで、見える景色はまったく変わってきます。
今、目の前の仕事に追われている人も、ほんの少しでいいから「未来のための仕込み」の時間を確保してみてください。
フリーランスについて思うことは、「半年・一年かけてビジネスを仕込む」となると急にライバルが減る。割と「今週今月稼ぎたい」という思考の連続で動く人が多い気がしています。となると、クラウドソーシングや一部コンペに流れやすい。
X (Twitter) – Jul 24, 2024



