


カラフルな表紙が多様性を示唆するNPO団体のリーフレットデザイン。
パッと見た外見では判断ができない脳外傷による高次脳機能障害。その機能の損失状況や症状は人によって異なるため、多様性を象徴する、マルチカラーの人型が手を繋ぐデザイン(提供素材)を用いた表紙デザインを作成しました。
「助け合い」のシンボル
素材の中心にあるのは手のひらからこぼれるハート。サポートを求める多種多様な人々へ支援が広がるような「助け合い」が想起できます。
会の紹介とデザインの工夫
裏表紙では、会のあらましと入会金や会費を案内し、トビラでは会が主に行っている環境づくりについて説明しています。ブルーとグリーンをメインカラーにし、爽やかで見やすい紙面作りを心掛けました。
中面の情報とイメージ伝達
中面の右ページでは、表面のイメージを引き継ぎ、会の特性について解説していますが、残り2ページでは他ページとは印象を変え、「脳外傷」について詳しく説明しています。デザインのタッチを変え区別することで、入会の案内だけではなく、「脳外傷」を知らない人へ説明するためのツールとしても使うことができます。


NPO団体の活動がリアルに伝わるパンフレットのポイント
NPO団体のパンフレットは、入会につなげることや対象となる事象の認知度向上が目的の広告媒体になります。NPO団体が掲げている理念は、他の営利団体と比べて抽象的になりやすいため「わかりやすく丁寧に伝える」ことを意識したデザインが必要です。作例は、脳外傷に関する患者・家族の会のNPOパンフレットデザインです。外見では判断できない病気であり、症状は個人ごとに異なることから、多様性をテーマにパンフレットを制作しました。
当サービスがNPO団体のパンフレットを制作するにあたり、意識したポイントは2つです。
- デザイン性より「伝わりやすさ」を重視する
- イラストや図を使用し話すように伝える
NPO団体の想いをわかりやすく伝えられるパンフレットデザインのポイントについてお話ししていきます。
デザイン性より「伝わりやすさ」を重視する
たくさんのパンフレットに埋もれないように、個性的なデザインで制作するパターンもありますが、NPO団体のパンフレットの場合はあまり個性過ぎるデザインは向いていません。
市民活動の延長線であるNPOは、企業組織のような成長・先進的なイメージよりも、こころのあたたかさが起点となり、活動に発展している場合が多いからです。無闇に個性的なデザインにしてしまうと、団体本来の目的が見えにくくなってしまいかねません。団体そのものへの信頼度が下がってしまう可能性もあるでしょう。
NPO団体のパンフレットにおけるポイントは「メッセージ性」です。メッセージの内容にもよりますが「あたたかみのある活動」の場合は「パステルカラー」や「手書きイラスト」などをベースに制作する方が伝わりやすくなります。
作例のパンフレットは、NPO団体のテーマでもある「助け合いの精神」をパステルカラーで表現しました。全体のレイアウトを伝えたい項目ごとにメインカラーを変えているのもポイントです。NPO団体のパンフレットは団体の趣旨を理解してもらうことが重要です。伝えたい項目を色で分けることで、項目ごとに内容を把握でき、理解してもらいやすくなります。
イラストや図を使用し話すように伝える
専門的な分野のパンフレットの場合、テキストの量が多いと読み飛ばされてしまうことがあります。テキストの内容に応じて項目別に構成することで伝わりやすくなるでしょう。伝えたい項目を色分けし、さらにイラストや図を用いることで、理解してもらいやすくなります。
作例は、NPO法人の「場づくり・環境づくり」の6つのポイントが色別で区分けされています。6つのポイントの取り組みが一目でわかり、さらに矢印があることで「どんな理由からなる場づくり・環境づくりなのか」を理解してもらいやすくなります。また、団体の主旨である「あたたかさ」を表現するためにパステルカラーとふちぼかしを使用しているのもポイントです。円のふちを線で区切ってしまうと、どうしても固い印象を与えてしまいます。あえてぼかしを入れることで優しい雰囲気の図になります。
脳外傷に関しての項目は、実際に人の頭部のイラストを入れてわかりやすく表現しました。脳外傷患者が暮らしの中で困る項目はそれぞれのシチュエーションごとに具体的なイラストを使用しています。イラストの配置数は全体の印象を加味して調整しています。可愛いイラストを入れすぎると、幼稚な印象を与えてしまうことにつながるからです。
イラストはあくまでも「伝えること」をサポートするための要素です。テキストとイラスト、図のバランスを整えることで「伝わるパンフレット」になるでしょう。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
多様性を色で表現したユニバーサルな印象のパンフレットデザイン
理解されにくい障害へのサポートをカラフルイラストで表現
外見からは分からないハンディキャップをもつ人々は、日常のさまざまな場面でサポートを必要としています。症状やできることに個人差が大きい高次脳機能障害は、外見から判別しにくい障害のひとつ。それぞれに合わせたサポートをイメージしたマルチカラーのイラストは、真の多様性と助け合いの精神をあらわします。手を取り合って並ぶシルエットは平和や相互理解の象徴。違いはあっても会のメンバー同士がサポートしていこうというマインドが、イラスト中央の広げた手のひらにあらわれています。
落ち着いた色とやわらかいタッチのイラストが特徴
マルチカラーを使うと強いイメージのパンフレットになると思いがちですが、ブルーやグリーン、オレンジを淡い色合いで組み合わせることにより、やわらかい印象のパンフレットに。イラストも洋服や「?」マークを同系色でまとめることで刺激の少ない資料になっています。サポート会の主な取り組みと、障害についての解説を色分けしているので、パンフレットを広げても読みやすいですね。
NPOパンフレットにおける「伝わりやすさ」と「啓発」の二重構造
カラフルな表紙が示す「多様な人々のつながり」
このパンフレットの表紙には、複数の色が使われた明るいビジュアルが採用されています。脳外傷という重いテーマを扱う団体でありながら、あえてカラフルなデザインにしているのは、この会が支援する人々の多様性を色で象徴しているためです。
暗く重い色調で統一すれば「深刻さ」は伝わりますが、同時に「近寄りにくい」「自分には関係ない」という無関心も生みかねません。明るい色使いは心理的な壁を下げ、手に取るまでのハードルを低くする効果があります。
手のひらとハートのイラストが伝える「支え合い」
表紙のセンターには手のひらからハートがこぼれるイラストが配置されています。文字で「支援」と書くよりも、このイラスト一つで「助け合い」「寄り添い」という団体の姿勢が直感的に伝わります。
NPOのパンフレットでは、活動理念を一目で理解してもらうことが重要です。テキストを読む前にイラストで団体の性格が伝わると、その後のテキスト情報もスムーズに頭に入ります。
中面の「デザインタッチの切り替え」が持つ編集意図
中面では、右ページが入会案内としてのデザインを維持しつつ、残り2ページでは「脳外傷とは何か」を解説する医学的な内容に切り替わります。ここでデザインのタッチも変更されており、視覚的にも「ここからは別の目的のページです」というシグナルが伝わります。
この構成により、1冊のパンフレットが「入会案内」と「啓発ツール」の2つの用途を持つことになります。すでに脳外傷について理解している方は入会案内を、初めて知る方は啓発ページを重点的に読む。読み手によって使い方が異なるパンフレットです。
「伝わりやすさ」を最優先にした情報設計
NPOのパンフレットではデザインの美しさよりも「伝えたい情報が正しく伝わるかどうか」が優先されます。この作例ではイラストや図を使いながら、専門的な内容をわかりやすく噛み砕いて説明しています。会費や入会方法も明瞭に記載され、検討材料がパンフレット内で完結する構成です。
※掲載のパンフレット・冊子は実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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