
チラシやポスターを印刷に出す前に、「PP加工をかけたらどんな光沢になるのだろう」「コート紙と非コート紙で、雰囲気はどれくらい変わるのだろう」——そんな疑問に答える無料シミュレーターを公開しました。
デザインデータをアップロードして用紙や加工オプションを選ぶと、3D空間上で印刷物の仕上がりイメージをリアルタイムに確認できます。
印刷の「仕上がり」は画面上ではわからない
DTPの現場では、デザインが完成してもそこで終わりではありません。同じデータでも、コート紙に刷るか上質紙に刷るか、PP加工をかけるかかけないかで、手に取ったときの印象は大きく異なります。
とはいえ、毎回「色校正」を出すほどの予算や時間が確保できるプロジェクトばかりではないのが現実です。このシミュレーターは、色の正確さを保証するものではありませんが、「加工による質感の違い」をざっくりと把握するのに役立ちます。
用紙タイプ × 表面加工の組み合わせを即座に比較
シミュレーターでは、コート紙と非コート紙の2種類のベース用紙、そして加工なし・グロスPP・マットPPの3種類の表面加工を選択できます。
グロスPPを選択すると、光の反射が強くなり、印刷面にツヤが生まれます。3Dモデル上で光源を動かすと、実際のPP加工と同じように表面がテラテラと反射し、色が「濃く、鮮やかに」見える感覚を体験できます。
マットPPでは反射が極端に抑えられ、しっとりとした落ち着いた質感に。照明を変えても表面がギラつかないため、高級感や上品さを求めるデザインとの相性を確認するのに向いています。
加工の適用面も「表面のみ」「両面」から選べるので、パンフレットのように表裏で異なる加工をかけたい場合のイメージ確認にも対応しています。
照明環境を変えて、さまざまなシーンを想定する
同じ印刷物でも、蛍光灯の下で見るのと暖色の間接照明の下で見るのとでは印象が異なります。シミュレーターにはスタジオ(白色光)・暖色・寒色の3つのライティングモードが用意されており、明るさ・光源の距離・光源の回転角度をスライダーで細かく調整できます。
たとえば、飲食店のメニューを想定するなら暖色系のライティングで確認し、クリニックのパンフレットなら寒色系でチェックする——設置場所を想像しながら仕上がりを見られるのは、データ上のプレビューにはないメリットです。
テクスチャ画像で特殊紙の風合いも再現
さらに一歩踏み込んだ機能として、テクスチャアップロードに対応しています。和紙やクラフト紙の質感画像をアップロードすると、3Dモデル上の紙面にテクスチャが乗算合成されて表示されます。
特殊紙を使った印刷物の雰囲気を事前につかみたい場合や、デザインの色味がテクスチャに引っ張られてどう変化するかを確認したい場合に役立ちます。
注意点:色の正確性について
あくまでも、モニター上でのデジタルシミュレーションです。実際の印刷物はインク・用紙・環境光といった物理的な要因に左右されるため、最終的な色味や質感を正確に再現することはできません。
色の精度を重視される場合は、印刷会社による色校正や本機校正を併用してください。本ツールは「仕上がりイメージの方向性をざっくり確認する」ための補助ツールとして、ご活用いただければ幸いです。
用紙サイズはA4・B5に加え、画像の比率を維持する「比率維持」モードにも対応。縦横の向きも切り替えられるので、チラシ・ポスター・名刺など、さまざまな印刷物のシミュレーションにお使いください。
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