今回のテーマの主体となる映画ですが、そもそも映画っていつから始まったのでしょうか？答えは1890年代にまで遡ります。その映画の歴史は時代の流れによって変わり、ポスターデザインも同様に歴史を遡れば大きく変わっています。そして今回のテーマをデザインに落とし込んだ作品をいくつか見つけたのでご紹介したいと思います。それは、「現代映画ポスターを昔風にアレンジしてみるとどんな感じになるか？」という、なんとも興味深いチャレンジです。
Alien3 (エイリアン3)のポスター
1992年にアメリカで初公開されたエイリアンシリーズの第3作は、エイリアンのイメージカラーであるグリーンがポスターのデザインとしてメインカラーとなっており、派手な感じではなくシンプルの中に怖さがあるようなデザインでしたが、リメイク版の昔風ポスターはというと・・・
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全体的に紫系の色味が追加されて、よりSF映画のような宇宙っぽさが出ているような気がします。昔のポスターは手書きであったことから、こちらのアレンジ版も手書きの質感を出しています。紙の折り目の具合もリアルでいいですね。
Wolverine (ウルヴァリン)のポスター
X-MENシリーズの人気俳優ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンの映画ポスターですが、現代版だと特徴である出し入れ可能な長い爪のような武器がビジュアル的に生かされたデザインになっていました。ではアレンジ版はどうなっているのでしょうか？
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題名のフォントデザインが変わり、合金っぽさがなくなりましたね。変わりに鋭さをフォントの形で表現している感じでしょうか。昔と比べて今は、いろいろな効果を文字にかけることができるので、より多彩な表現が可能ですが、昔のデザインだとそれは技術的に難しいので、表現の方向性が現代とは違った部分で現れているのがわかりますね。
Girl with the Dragon Tatoo（ドラゴンタトゥーの女）のポスター
現代版では、モノトーンの全体的にダークな印象を与えるデザインでクールなポスターに仕上がっていますが、アレンジ版はどうなっているかみてみましょう。
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現代版とは変わって、赤の差し色が映えたデザインになっていますね。装飾には、ロココ調のような装飾が配置されており、現代版と比べると、その時代の流行りを取り入れたデザインのような気がします。にじみ具合も、昔風を再現したものでしょうか。味が出ていていいですね。
昔風にアレンジされたデザインは、その時代に活かされてきた技術を取り入れているので、現代のデザイン技術とはまた違った技術で、ポスターの魅力を引き出しているように思えました。今できるデザインによる表現方法は、昔にはなかったものであるのを考えると、時代とともにデザインは生まれ変わっているような気がしました。また、昔風にアレンジする際の紙質や擦れ感などは、どのようにして再現しているのか気になりますね。デザインは未来に向けて日々新しく創作されていますが、このように昔風にアレンジして一旦過去のデザインを再現してみるのもいいかもしれません。
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