少ない色数に抑えたグラフィックにはいくつかのメリットがあります。色数を少なくすることでシンプルな形が目に飛び込み、強調したいものを伝えられます。その色が印象付ける感情や感性もよりダイレクトに伝わるでしょう。また、特色印刷の場合は色の版の数を削減しコストダウンに繋がります。ここでは、白と黒、プラス一色を使用して簡潔にまとめられた秀逸パッケージデザインをご紹介します。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
文字とイラストを分けて色を与えるパッケージデザイン
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動き出しそうな動物のシルエットが魅力的な箱のパッケージ。文字類はロゴも含めおおよそ黒色、メインのグラフィックである動物のシルエットはそれぞれ鮮やかな色で塗られています。ロゴや文字類は見やすくはっきりとした印象である一方で動きのある動物のシルエットの形とカラフルな色合いが楽しいアクセントとして機能したパッケージデザインです。
テープの色を挿し色としたパッケージデザイン
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シックな白黒のラベルが貼られた缶に、目の覚めるような色のテープが貼られアクセントになっています。文字同士は見出しでも読ませるテキストでも大きさにあまり差をつけず、全体的に大人しく上品な印象です。そこにプラスされた鮮やかな封テープは無機質な中に彩りを添えてくれます。テープやシール、リボンなど印刷以外の部分で色味をつける方法は缶以外にも様々な場所で使えそうな汎用性の高いテクニックです。
パターン部分だけ色をつけたパッケージデザイン
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こちらも文字類は黒で統一したシンプルなレイアウトです。スリムなゴシックフォントの凛とした近代的なイメージは無機質で淡々とした印象を与えますが、背景に散らされた鮮やかなカラーのモチーフが全体をポップな印象に引き上げています。白の余白を多く生かした柄は一つ一つのモチーフの形がはっきり視覚に入ってくるため、ややもするとロゴや文字の邪魔になる可能性もありますが、色みの調整をすることで読みやすさを損なわず、パターンとしてデザイン要素に取り入れています。
色数を少なくデザインすることは多くの課題を解決します。白と黒以外にどのような色を取り入れるか、パターンなのかモノグラムなのか、シールとしてなのかなどどのようなグラフィック要素に落とし込むかなど選択のポイントは多々ありますが、ルールを決めてシステマチックに汎用性を持たせやすい技術でもあります。いま自分が手がけているデザインを白と黒ともう一色だけで表現するとしたらどうレイアウトするべきか、検討を試みることで生まれるアイディアもありそうです。
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