三角錐や四角錐など、角錐のパッケージデザインは少ないようです。立方体の箱は組み立てや収納、運搬の面からみても合理的なため、必然的に立方体ほど採用されにくいのでしょう。逆に、意外性を持たせたい時には面白い形と言えます。縦方向によりスマートに見せつつ、陳列の安定性も確保できる形状です。一方で、面の面積は立方体と比較して数分の1。小さな面積の中でロゴやコンセプト、細かな情報を伝える工夫が必要になるでしょう。角錐の形で商品の魅力を引き出したパッケージアイディアをご紹介します。(※紹介するパッケージデザインは当サイトの制作事例ではありません)
逆四角錐のナッツのパッケージデザイン
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手に持って食べやすい四角錐の箱。中身はナッツのようです。細めでフトコロの広いフォントは明るくカジュアルながら上質な雰囲気を感じさせてくれます。四角錐の細い方を「持ち手」として消費者に手にとってもらいやすい形にしたことで、ソフトクリームやクレープのように食べ歩きするスタイルを提案していることもポイントです。商店での通常の陳列はもちろん、スポーツ観戦や観光地での食べ歩きなどにも喜ばれそうですね。
小さなロゴでも印象十分!サイズ感がもたらすインパクト
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こちらもナッツを包むパッケージデザインですが、ロゴの向きが上の案と違い尖った方が上になるようデザインされています。また、大きさも上記のアイディアより大分大きいようです。こちらは手に取って食べている場面よりも、尖った方を上にして陳列されている状況をメインと考えていることがわかります。置いた時の見た目を捉えた上でのロゴやテキストのレイアウトが検討されていることに注目です。
ティピーを思わせるティーバッグのパッケージデザイン
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最近流行りの、三角錐や円錐の簡易テントはティピー(Teepee)と呼ばれているそうです。可愛らしさから、子供部屋のインテリアアイテムとしても人気があります。こちらの商品はTeepeeをかけてTeapeeという商品名。ハーブティーのティーバッグを包装しています。自然を好む生活スタイルを思わせるティピーというシンボルは、ハーブティーを好むナチュラルライクな客層とも合致することでしょう。見た目とマーケティングを両立させたデザインと言えそうです。
角錐のパッケージデザインは見た目の面積の小ささから、ダイナミックな図柄や大きなロゴをシズル感を持って訴求するのにはやや難しい形状です。同じ面積に陳列しても、立方体の箱と比較すると小さく弱く映ってしまうことでしょう。反面、形を活かしてティピーに例えてみたり、持ち手として使い方を提案したりと、この形だからこその強みもあります。展開図も同時に考えつつ、商品にふさわしい角錐パッケージを手がけてみたいですね。
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