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パッケージデザイン

パッケージデザイナーに必要な知識とスキル|素材・印刷・法規制まで解説


パッケージデザイナーたち

パッケージデザイナーとして活躍するためには、単に見た目が美しいデザインを作るだけでなく、様々な角度からの専門知識が求められます。商品の魅力を消費者にダイレクトに伝え、購買意欲を喚起するパッケージは、言ば「声なきセールスパーソン」です。本記事では、これからパッケージデザインを学ぶ方や、デザインを発注する担当者に向けて、パッケージデザイナーに不可欠な基礎知識や求められるスキルセットについて分かりやすく解説します。

パッケージデザインの作成費用について

 

立体的かつ多面的にデザインを考える

パッケージデザイナーという職業をご存知でしょうか。店頭で販売されている全ての商品は、表面的または立体的に形や色彩がありますが、それをデザインする職業のことです。例えばインスタントカレーのパッケージデザインの仕事がくるとすれば、美味しそうなカレーを表現しつつ商品の特徴を一目でわかるように伝え、企業の魅力もアピールするパッケージができれば理想的です。

展開図が描けたりパソコンのIllustrator、Photoshopといったデザインソフトを使いこなせなくてはなりません。平面のデザインと立体的なデザインでは必要な技術や知識は変わってきますが、いずれも消費者が豊富な商品の中から短い時間の中で手に取って、これを買いたいと選び取るようなデザインをださなければならないのです。一目見て選ばれるような、パッケージデザインを表現する仕事です。

 

商品や包装の法律に関する知識

パッケージデザイン

パッケージデザイナーはその仕事の性質上、パッケージの材質が何かということも関わってきます。現在の日本には容器や包装に関する法律で容器包装リサイクル法というものがあり、事業者は製造する上でその量に応じてリサイクルをする義務を負うことになります。

また、家庭用品品質表示法というものもあり、これは消費者が日常で使うものを対象に、商品の品質について事業者が表示しなくてはならない事項や表示方法を定めた法律です。コスメや医薬品のパッケージをデザインするにあたって大切なのは、薬機法も守らなくてはならないということです。薬機法は以前は薬事法と呼ばれていましたが、平成26年の11月に改正されました。この法律で大切なのは、簡単に言うと医薬品のような効果をうたった化粧品、医薬品のように見せかけた健康食品、などの表記が禁止されているということです。

商品をデザインするにあたってこのような様々な法律も遵守しなければなりませんから、ただ言われるがままにパッケージをデザインすればいいというものではありません。法律を守りながらクライアントの注文に対応するということが求められます。

 

ターゲットと市場動向を捉えるマーケティングの視点

優れたパッケージデザインを生み出すためには、法律や立体造形の知識に加えて「マーケティングの視点」が欠かせません。その商品が「どのような層(年齢・性別・ライフスタイル)に向けて作られたものか」「競合他社の商品群のなかでどのようなポジションを狙うのか」を深く理解する必要があります。

たとえば、同じ飲料のパッケージでも、若者向けのエナジードリンクと、健康志向のシニア層向けの機能性飲料では、使用すべき色彩、フォントの可読性、アピールすべきキャッチコピーが全く異なります。現代のパッケージデザイナーには、店頭(またはECサイト)での見え方をシミュレーションし、消費者のインサイト(深層心理)に刺さるような戦略的なデザイン提案力が求められているのです。

 

もちろんデザインセンスも大切です

商品棚と商品パッケージ

お店に行って商品棚にずらりと並んだシャンプーを見て、あなたが選択するものは何でしょうか。ロゴデザインをみればすぐにあの会社の商品だな、とわかりますし、ネーミングが面白くて目をひくというものもあるでしょう。真っ黒なボトルに文字だけのシンプルなデザインのもの、いたるところに水の玉がキラキラと光るようなデザインのもの、あなたはどんなパッケージのシャンプーを買いたいと思うでしょうか。

パッケージデザインは一目で、短時間で商品の全ての魅力を伝えなければなりません。企業の要望を十分にヒアリングでき、その上で数々の法律を守り、商品の魅力を表現出来るパッケージデザインが必要なのです。

パッケージデザイナーに適している人は、色んなものからインスピレーションを得て自分のものにし、アイデアを湧かせることの出来る人ではないでしょうか。一番必要なのはセンスですが、センスというのは一日では培えませんから普段からアンテナを張り巡らせることも大切でしょう。

「制限(ルール)」の中でこそ輝く最高峰のクリエイティブ

賞味期限の印字スペースの確保、成分表示の厳格なフォントサイズ規定、そして流通トラックに積載するためのダンボールの寸法制限。パッケージデザインの現場は、自由なアート表現とは正反対の『法律と物理的な制限(強固なルール)の塊』です。

しかし、これら無数の制約を「邪魔な足かせ」と捉えるのではなく、その厳しいルールを完璧にクリアした上で、消費者の心を強烈に揺さぶる「たった一つの美しい正解」を導き出すこと。この高度なパズル(課題解決)を解き明かす瞬間にこそ、パッケージデザイナーという職業の、他には代えがたい最大のやりがい(クリエイティビティの解放)が存在するのです。

 

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この記事について

執筆: ASOBOAD編集部

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