
富士山をモチーフにした和の雰囲気漂うお灸のパッケージデザインです。
商品名のとおり、日本の秀峰「富士山」を全面にデザインしたインパクトあるパッケージデザイン。お灸の効き目の強さによって色分けし、4つのバリエーションをデザインしました。
歴史と伝統を感じさせる描写
富士山のイラストは、日本画に登場しそうな古めかしくも味わいのあるタッチで描き、山頂からは、お灸の煙をイメージした柔らかな煙が立ち上っています。背景には遠目に幾重にも重なる山々のシルエットが見え、周りの山からひと際目立つ、富士山の大きな存在感をあらわしています。
日本のシンボル、富士山の魅力
緩やかな煙を上げじんわりと染み入るような効き目を持つお灸を、日本一の富士山のイメージと重ね、雄大な自然に抱かれるような穏やかなイメージとしっかり効くお灸の効果の高さを表現しました。長い歴史を持つ心も体もほぐれるお灸という文化を、幅広い年齢層にアピールできるパッケージデザインです。

「効き目の強さ」を色で直感的に伝えるバリエーション設計
お灸は同じブランドの中に「マイルド」「レギュラー」「ストロング」といった段階が存在することが多く、パッケージデザインにはその段階を瞬時に識別させる機能が求められます。テキストで「弱め」「強め」と書くだけでは、棚に並んだ状態で遠目から判別しにくいため、色の違いに識別の役割を持たせるのが定石です。
この作例では四季をテーマに4色のバリエーションを展開しています。四季のイメージカラーが効き目の段階と結びつくことで、「春は穏やか→マイルド」「冬は厳しい→しっかり効く」というような連想が自然に働きます。単に赤・青・緑・黄と色を変えるだけでなく、四季という日本人に馴染み深い概念を介在させることで、効き目の違いに「物語」を持たせているのがこのパッケージの特長です。
古典商品のリブランディングとしてのパッケージデザイン
お灸は日本で古くから使われている健康法ですが、「年配の方が使うもの」「古臭い」というイメージが根強い商品カテゴリでもあります。近年はセルフケアブームの中で若い世代にも注目されるようになりましたが、従来のパッケージデザインはドラッグストアの棚で「いかにも医療用品」という見た目のものが多く、新規ユーザーが手に取りやすいとは言い難い状況がありました。
この作例で富士山と日本画テイストのイラストを全面に配置しているのは、「医療用品」ではなく「日本の伝統文化の延長にある健康アイテム」としてリポジショニングするためのデザイン判断ではないでしょうか。パッケージを見た人が最初に受け取る印象は「薬っぽさ」ではなく「和の雰囲気」であり、そこから「あ、お灸なんだ」と気づく順序になっています。この印象の順番を変えることが、お灸に馴染みのなかった層が手に取るハードルを下げています。
4面すべてが「陳列面」になる箱型パッケージの利点
この作例は紙箱(化粧箱)のパッケージです。箱型パッケージはフィルム袋と異なり、天面・正面・側面のどこからでも陳列できるため、売場のレイアウトに柔軟に対応できます。棚に正面を向けて並べることもあれば、ワゴンに積み上げて天面を見せる場合もあります。
富士山のイラストが箱全体を覆うようにデザインされているのは、どの面が見えていても「富士山のパッケージだ」と認識できるようにするためです。陳列方法が変わっても商品の世界観が崩れないこの設計は、自社で売場をコントロールしきれないメーカーにとって実用的なメリットがあります。
制作パッケージデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
気持ちに寄り添ったお灸を選ぶ楽しみがありますね。
伝統と風情を彩るグラデーションの富士山
柔らかなグラデーションで描かれた富士山が印象的な、和の要素を強く感じるパッケージデザインです。一つだけでもインパクトがありますが、カラバリがあることでより視線を集めるように。富士山と背景の色が変わるだけでガラリと印象が変わるため、箱を見比べるだけでも楽しくなってしまいそうです。
心の安らぎを描く
どっしりと構えた富士山の山頂からゆるゆると昇る煙は、まさにお灸のイメージにも通じるもの。富士山を遠くから眺めるような穏やかな気持ちで、お灸を据える時間に深い癒しを得られるのではないかと想像してしまいました。
効果の強弱をビジュアルで伝える工夫
パッケージの違いは効果の強弱であり、富士山の後ろから昇る日の出に文字を重ねることで、誰でも一目で確認できるように。パッケージ前面は商品名とつよさタイプのみをシンプルに記載しているため、誰でも安全に選べるよう配慮されています。カラーも効き目をイメージさせる配色のため、段階が分かりやすいように。色が与えるイメージをうまく取り入れ、伝達に活かしていると思いました。どの強さがいいのか迷った際には、自分の心と対話できるようにも思えます。優しく癒したいのか、活力を求めているのか?気持ちに寄り添ったお灸を選ぶ楽しみもあると感じました。
※掲載デザインサンプルのモックアップはイメージです。実際の製品・パッケージと仕上がりが異なる場合がございます。
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