本の印象を左右するブックカバーの表紙に、インパクトのあるカラーを使用することはあるもの。目を惹くカラーを使い、遠目からも目立たせるデザインを施した本もあります。そんな本のデザイン例をチェックしてみましょう。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)
ゴシック小説に黄緑を施したブックカバーデザイン
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まぶしい黄緑が目を惹く、「フランケンシュタイン」のイラストです。描かれたのは片手のみ。大胆に縫い合わされたツギハギだらけの腕だけで、ストーリーの概要が伝わってくるでしょう。ツギハギである設定を活かして背景に負けないカラーを施し、存在感のあるモチーフに。線の強弱や色のかすれを見せることで、古典小説らしいノスタルジックな雰囲気を作り上げています。作者の名前は背景と同じカラーで腕に刻み象徴的に。長く愛され続ける物語を、アートのようにデザインしています。
ラフなタッチに高揚感のある配色を合わせたブックカバーデザイン
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強いピンクの表紙だけでもインパクトは強いのに、さらにタバコをくわえた黄緑色の唇を大きく描いた、個性的な配色のデザインです。手描きのタッチに合わせて文字も手書きに、素朴なタッチで書かれています。高揚感のある配色とラフなデザインから、どんな物語が収められているのか気になってしまうもの。登場する女性に興味を抱く人も多いでしょう。
華麗なイエローを目立たせたブックカバーデザイン
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強く明るい印象を与えるイエローを前面にほどこし、どの本よりも目立つ印象に。文字も絵も最低限に収め、余計な装飾を省いたことで、より色の印象が強まるでしょう。背景と同色のソファにゆったりと座るギャツビーですが、顔から胸にかけては黒い影が差し、ややうつむいた表情からはグレートさが感じられないもの。彼の名前が入ったタイトルを同色にすることで、ギャツビーの正体がうかがい知れるようです。最後の「Y」をグラスに見立てて手の中に収めたり、背景をソファの質感に合わせたりといった細かな工夫が、よりデザイン性を高めています。
カラーだけで目立たせず、ストーリーと調和させたブックカバーの表表紙たち。他の本よりも存在感を際立たせながらも、読んでみたくなるように誘う工夫もされています。カラーだけに頼らず、その効果を活用させるアイデアが必要なのかもしれません。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。書籍の装丁デザインについて
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