幾何学模様をデザインに取り入れる手法は、長いデザインの歴史の中でも多く用いられてきました。今回は1940年代~1960年代「ミッドセンチュリー」に発行された幾何学模様が効果的なブックカバーデザイン(装丁デザイン)を集めてみました。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)
直線と円を組み合わせたブックカバーデザイン
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こちらは1960年代に発行された「知覚」についての本です。黒とゴールド、そして白で描かれた直線の一部分を円で切り取り、回しずらしたようなデザインになっています。同じ太さの線なのに、ずらすことで太さが違って見える目の錯覚が起こっているようです。
円と直線を使って別のものを形作っているブックカバーデザイン
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こちらは1960年代の数学についての本です。一見いろいろな色の線と円の組み合わせのようですが、よく見ると5、6、7のような数字が浮かび上がります。同じ太さの円や線を使って、数字のつながりや重なりを表現し、本の内容をうまくカバーに落とし込んでいるデザインです。
上下対象の形が印象的なブックカバーデザイン
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こちらは1940年代の「心の知恵」について本です書かれた本です。長方形の集合体と、円、三角形が使われていて、中心に矢印のような形が配置されています。いろいろな形に見えてくる上下対象の構成がとても印象的なデザインです。
規則性のある長方形の集合と色使いがスタイリッシュなブックカバーデザイン
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こちらは1950年代に発行された「文明と崩壊の法則」という本のカバーです。規則性のある長方形の集合ですが、色はランダムに配置されていてビルの明かりのようにも見えます。バックの黒によって文字や色使いが際立ち、とてもスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
こうして1940年代~60年代のデザインを見てみると、とても洗練されて無駄のないデザインばかりです。現代のデザインのヒントになる構成や色使いのアイディアが見つかるかもしれませんね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。書籍の装丁デザインについて
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