
仕上がりA4サイズの大判三つ折りパンフレットの折り具合をブラウザ上で3Dシミュレーションできるツールを公開しました。デザインデータをアップロードすれば、巻き三つ折り・Z折りの両方の折り方に対応し、リアルタイムで仕上がりイメージを確認できます。
なぜ大判三つ折りの”事前確認”が重要なのか
A4仕上がりの三つ折りパンフレットは、展開すると非常に大きなサイズになります。会社案内や製品カタログ、施設の総合案内など、情報量の多い印刷物によく採用されるフォーマットです。
しかし、サイズが大きくなるほど「折ったときにどう見えるか」の予測が難しくなります。表紙にしたいページがどの面に来るのか、折りたたんだときに文字が切れないか、見開きの中面はどのように展開されるか——これらを実物なしに把握するのは容易ではありません。
このシミュレーターは、そうした「折ってみないとわからない」問題を、印刷前にブラウザ上で解決するためのツールです。
大判の三つ折りは、”順にめくる導線”と”全開の一枚絵”を両立させる
仕上がりA4という大判の三つ折りは、展開するとかなり大きな一枚の紙になります。だからこの形式のデザインは、二つの見え方を同時に成立させる必要があります。一つは、折り畳んだ状態から一面ずつめくっていく”導線”としての流れ。表紙で興味を引き、開くごとに話が展開していく順番の設計です。
もう一つは、すべて開いたときに現れる大きな一枚のビジュアル。折り目をまたいで大きな写真や図を配置すると、全開したときに迫力のある紙面になります。会社案内や施設の総合案内のように情報量が多いものほど、この”めくる楽しさ”と”広げたときの一望性”を両立させると、読み応えが生まれます。このツールで折り位置の目安を確認すれば、どの面に何を割り振るかのミスも防げます。
巻き三つ折りとZ折り、どちらにも対応
三つ折りには大きく2つの折り方があります。
巻き三つ折りは、片方のパネルを内側に折り込むタイプ。ダイレクトメールやパンフレットに多く使われ、表紙→内面→中面という自然な開き方になります。内側に折り込まれるパネルは通常、幅をわずかに短くする必要がありますが、その寸法差もシミュレーション上で確認できます。
Z折りは、文字のZの形に折るタイプ。3つのパネルが均等な幅で折りたたまれるため、蛇腹状に一気に展開でき、大きな図面やマップ系の資料に適しています。
デザインデータをアップロードして即座にプレビュー
使い方はシンプルです。表面・裏面それぞれのデザイン画像(JPGまたはPNG)をアップロードすると、3Dの折り紙モデル上にデザインが貼り込まれます。
マウスでドラッグすればモデルを回転でき、あらゆる角度から折りの状態を確認できます。「表紙のロゴがこの位置に来るのか」「中面の写真がここで折れ線にかかるのか」といった判断が、画面上で直感的にできるようになります。
3Dの仕上がりイメージは、言葉より速くクライアントに伝わる
折り物のデザインは、平面のデータをそのまま見せても、相手が完成形を頭の中で組み立てるのは簡単ではありません。「ここを開くとこうなって…」と言葉で説明しても、認識がずれたまま話が進んでしまうことがあります。このツールが便利なのは、入稿前の自分のチェックだけでなく、クライアントやチームへの共有にも使える点です。
リモートの打ち合わせで画面を共有しながら3Dモデルを回して見せれば、「開いたときの見開きはこの迫力です」と一目で伝わり、認識合わせが一気に進みます。完成イメージを早い段階でそろえておくことは、後からの「思っていたのと違う」という手戻りを防ぐ、地味ですが効果の大きい工夫です。折り物こそ、平面ではなく立体で見せて合意を取るのが得策です。
入稿前の最終チェックとして
デザインの現場では、三つ折りパンフレットのデータを作成する際に、A4のコピー用紙を手で折って面の確認をすることが少なくありません。しかし、サイズ感が異なるため正確な判断にはなりにくく、特にクライアントとのイメージ共有には向きません。
このシミュレーターを使えば、画面上で折り位置目安を確認できるため、入稿前の「パネルの割り振りミス」を防ぐことができます。リモートワーク環境でのデザインレビューにも、画面共有しながら3Dモデルを見せることで、意思疎通がスムーズになるはずです。
スリムタイプの三つ折りシミュレーターとの違い
ASOBOADでは、A4展開(仕上がりA4 ÷ 3サイズ)の三つ折りパンフレットシミュレーターも別途公開しています。そちらは一般的なDM・リーフレットサイズ向けです。
今回公開した「A4仕上がり三つ折りシミュレーター」は、仕上がりがA4という大判サイズに特化しています。会社案内のような見応えのあるパンフレットを制作される際は、こちらをお使いください。
デザインデータはブラウザ内で処理され、サーバーに送信されることはありません。入稿データの事前チェックやクライアントへのプレゼンツールとして、パンフレット制作の現場でお役立てください。
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