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意図的に視線を集めるポスターテクニック

意図的に視線を集めるポスターテクニック!枠組みを活用する方法


意図的に視線を集めるポスターテクニック

写真やイラスト、更には文字情報まで、ポスターデザインの一部を特に注目させたい、強調させたい、そんなときは枠組みを活用するといいでしょう。また、枠を設けることで、ポスター全体にまとまりを出すこともできます。シンプルに全体を枠取りする方法から、ちょっと意外な枠組みの方法まで、アイディア満載の作品をご紹介します。デザインの参考にしてみてください。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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オーソドックスに白枠で囲むポスター

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まずは、シンプルに全体を白枠で囲む方法です。こちらのポスターは、白枠がなくても十分にすてきなデザインですが、太めの枠で囲むことによって全体がまとまり、収まりがよく感じられます。また枠組みには、枠の外側から内側へ視線を誘導させる効果があるので、見る人の視線を集めやすいという効果もあります。枠の太さや本数を変えることで、更に違う雰囲気も楽しめそうです。

 

収まりきらなくても…

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枠組みと聞くとその枠の中に全てを収めなければならない気がしてしまいますが、こちらのポスターのように、あえて枠に収めずにはみ出させるのもおしゃれですね。ハーブのような植物は、それ自体が写真から見切れている状態ですが、そこに枠を設けることで一つの作品となり、見栄えがぐっとよくなります。枠の中に文字を記載していることで視線も集まるので、ポスターとして情報を発信するという役目も十分に果たしています。このように写真に枠を加えるだけでも、機能的でおしゃれな作品に仕上げることができますね。

 

こんな意外なポスターの枠組みも

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こちらのポスターは、枠組みの概念を良い意味で壊してくれる作品と言えます。通常、枠組みといえば、白や黒のシンプルなラインで縁取るものや、絵の額装のようなものをイメージするかと思います。しかしこちらは、使用しているイラストの中心部を白いフィルターで覆うことで、イラスト自体に枠組みの要素をもたせています。本来はとても派手なイラストなので、前面に持ってきてしまうと主張が強すぎてしまいますが、白いフィルターを重ねることでそれを上手に抑え、さらに枠組みの要素を加えてまとまりよく仕上げている独特のセンスがすばらしいですね。

 

スマートな姿勢のポスター

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こちらは2013年に画家でのルネ・マグリットの絵画や彫刻の展示のために作られたポスターです。幻想的なルネの作品を背景にされています。同系色で四角く区切られた事によって作風との対比と調和のバランスを保っています。一番見たい部分である絵の中央が隠され、興味をもった人をシンプルな流れで誘導しており、提供する側の姿勢が感じられる美しい構成だと思います。

 

困ったシチュエーションを文字だけで表現した広告ビジュアル例

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「Tivibu」というトルコのDVRサービスのキャンペーン広告です。DVRサービスとは、好きな番組をHDDに録画して好きな時に視聴できるという、オンデマンドに似たサービスで、最大のメリットがタイムシフト視聴です。日本のハードディスクレコーダーに似ています。

この広告のキャッチは、あえて訳せば、「キング、キーン、コーン、コング」です。映画『キングコング』を楽しんでいる最中に、ドアベルが「キーン、コーン」と鳴って楽しみが邪魔されたことを文字だけで表しています。ドアベルで映画の邪魔をされても、録画なのでポーズして来客に対応したあと見たいところからリスタートできる、ということを訴求しているのです。K→D、I→O、D→Kと1文字ずつ差し代わっているところもおもしろいです。発音してみると韻を踏んでいて小気味良いですね。

 

空の高さとオーロラの壮大さを伝えるポスターのレイアウト

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こちらのポスターは、横の長さを切り取ることで写真の縦を強調している点が特徴的なレイアウトです。なぜ写真の縦を強調しているかというと、文字でも書かれているように、オーロラの壮大な世界観を見る側に伝えたいからです。地平線の向こうから、見上げれば空高くどこまでも広がる星空。そして、その星空に伸びる光のカーテン。縦長の写真を使用することで、空の高さやオーロラを見ている人の視点が意識されているんですね。このように、被写体をより強調して見せたい場合には縦横の比率が一つのポイントになります。

 

引きと寄せを使って、全体と一部を同時に伝えるデザイン

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2枚の写真を使用しているこちらのポスターですが、引きと寄せという技法で被写体の魅力を上手に表現しています。引きで撮られた写真は山全体が映し出されていますが、これは山の形状や山肌の様子を伝えてくれています。一方、寄せで撮られた写真に映し出されているのは、登山者と山頂から見える景色です。こちらは登山者目線の写真なので、臨場感や雰囲気を伝えてくれています。引きの写真と寄せの写真はどちらか一方だけを使用することが多いですが、全体と一部を一緒に見せたい場合には、こちらのポスターのように両者を併用することで、より効果的なレイアウトに仕上げることができます。

 

枠組みを活用するだけで、ポスター全体の印象が変わるのがわかりますね。ここではいろいろな方法をご紹介したかったので、やや斬新なデザインにも触れました。しかし忘れてほしくないのは、奇をてらったものだけが注目されるということではなく、どんなにシンプルでも枠組みを活用すれば、視線を集める効果や、全体的に統一感を出す効果などがあるということです。まずはシンプルな枠組みから取り入れてみてはいかがでしょうか。

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