色使いについては、これまでも多くの記事で触れてきました。ポスターに限らず、イラストレーターとして作品を描く際、フォトグラファーとして作品を撮影する際、色というのは必ず意識しなければなりませんよね。今回は、色使いの中でも特にビビットカラーとパステルカラーという、タイプの違う特徴的な色使いについて、ポスターにはどのように取り入れると効果的なのかを、作品を通して見ていきたいと思います。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)
咲き誇る花が色鮮やかで明るい気持ちに!
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彩度が高く色使いははっきりとしており、派手な印象を受けるこちらのポスターは、ビビットカラーを使用している一例と言えます。デザイン自体も賑やかですが、テーマが桜祭りとあって、桜花爛漫な様子をビビットカラーで元気に彩っているのが印象的ですね。見ているだけで気持ちが明るくしてくれる作品です。花のイラストではパステルカラーもよく使用されていますが、こちらのように明るさや元気の良さなどを伝えたいときには、ビビットカラーでせめてみるといいでしょう。春や夏という季節感を出す際にも、彩度の高い色が効果的です。
柔らかい印象を与えたいならやっぱりパステルカラー
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原色とは違い、白が混ざったような色合いのパステルカラーを使用すると、優しい印象を与えることができます。淡い色なので全体的にぼんやりとした印象になりますが、春らしいイメージやかわいらしいイメージを表現したいときには効果的です。ビビットカラーとは違い、落ち着きやリラックスにつながる色でもあるので、寝具のポスターなどに向いています。白との相性も非常に良いので、文字やロゴをのせても美しいコントラストになります。
パステルカラーの意外な一面!主役を引き立てる
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意外かと思いますが、パステルカラーには主役を目立たせるという効果もあります。全体を柔らかい印象のパステルカラーでまとめ、焦点が当たる主役にはややビビットな配色をすることで、主役そのものをぐっと目立たせてくれます。こちらのポスターも、全体的にはパステルカラーが使用されていますが、中央のバナナは原色に近い黄色なので非常に目立ちます。主役がそれだけでは主張が足りないようなとき、パステルカラーは引き立て役としての効果も発揮するがわかりますね。
オレンジとピンク、バイオレットの花を描いたポスター作成例
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画面いっぱいにオレンジ、ピンク、バイオレットの花が咲き乱れています。主張の強い色の花々が互いに美しさを競い合い、引き立てあっているよう。真っ白な余白がかえって色の強さを際立たせます。影のように置かれているパステルピンクやサーモン系オレンジもポイント。オレンジはそれ自体の主張がとても強いカラーです。そのため、使い方を誤ると見ていて疲れるポスターになってしまいがち。とはいえ、効果的な使い方をすればインパクトを与えられること間違いなしのカラーなので、ここぞという時には大胆な配色をしてみるのも素敵です。
ビビットカラーもパステルカラーも、それぞれが持つイメージから使用シーンを選ぶことで、見ている側に狙い通りの印象を与えることができます。ポスター作製の際に色使いで悩んだら、どんな印象を与えたいかを考えてみるのもいいですね。色の特性を利点にして、全体としてどのようなイメージになるかを意識しながら配色を楽しんでみて下さい。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ポスターのデザイン料金と作例
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