古き良きレトロなポスターデザインたち

今回は、ポスターデザインの中でも、レトロ感のあるものを中心にご紹介しています。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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オースチン･ミニの広告デザイン

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オースチン･ミニが可愛らしいこちらは、画面外から伸びる大きなS字カーブが印象的。平面的な背景にリアル調の車のアンバランスさも相まって、立体感や奥行き、そしてダイナミックな動きを感じさせます。現在はBMWから販売されており今もなお人気のミニですが、やっぱり元祖ミニは軽自動車並の小ささながらも、その大きさでこそ魅力を感じるデザインが素敵ですね。

車と矢印を組み合わせたポスターデザイン

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赤と白が可愛らしい広告デザイン。3つの方向を指す矢印は、それぞれの車の行き先を示しているのでしょうか。自転車に乗った人が居るのも、ユーモアがあって素敵です。

FIAT RANGEのポスターデザイン

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レトロな雰囲気のフィアットのポスターです。女性の衣装を見ると1960～70年代でしょうか。いやもっと古いかもしれませんね。手前の赤い「Fiat･500L」がカワイイですね。新しく復刻されたフィアットがよく走っていますが、昔のフィアットも魅力的ですね。

高貴なひとときを想像させるタバコのポスター

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こちらのポスターは、フランス製タバコ「ジタン」のポスターです。アニメ好きの間ではルパン三世の愛したタバコとして知られる同商品は、タイプに合わせ、おしゃれな女性のイラスト、カラーリングを変え、構成されています。ビジネススーツにも使われるように、信頼を心理的に連想させる色として活用されている背景の紺色。「タバコに対する必要以上のネガティブイメージ」を気にさせない、本来のタバコを楽しめる点にフォーカスされた構成が印象的です。

飲料水”ペリエ”のポスターデザイン

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上下に分割された配色構成は、色の面積が多い順に、青、黄色、茶色。夏の砂浜で抱き合う二人を簡略化されたイラストが印象的に表現されています。単純ですがインパクトがあり、社名ロゴも明瞭。愛し合う二人のそばで、二人の時間を演出しているのは、ペリエ。もっと言えば、「ペリエもまた、愛し合う二人に愛し、愛されています」という配置にセンスを感じます。

多様性の街が生んだ多国籍な映画祭のポスターデザイン

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殴り書きの様にデザインされたタイトルにもある様に、第２回ニューヨークフィルムフェスティバルのポスターです。1963年に第一回が開催されてから毎年ニューヨーク市で秋頃に開かれており、2019年で57回目になります。さすがニューヨークと言うべきか毎年全世界の映画作家が作品を出品しており、今年も日本人監督の作品が出品されています。

肝心の第２回のポスターはと言いますと、非常にシンプルではありますが、余白を生かした素晴らしいデザインです。フィルムを旅行カバンに見立て、国際映画祭の証でもある参加国の国旗が赤い糸で結ばれています。50年前の日本はと言うと高度経済成長期。まさに世界に向けてグングン伸びている頃です。その頃にはすでに世界中から人々を受け入れていたニューヨークの多様性を反映した様な素晴らしいデザインだと思います。

ミッドセンチュリー家具に合いそうなお洒落な映画ポスター作例

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サンフランシスコ国際映画祭は1957年より毎年4月に開催されているアカデミー賞公認の映画祭です。このポスターは第４回のポスターなので1960年のポスターということになります。まだパソコンなどなかった様な時代にこれほどまでにデザイン性の高いポスターが作られていたことに驚愕します。

古いポスターなので正確な意図はわかりませんが、緑色のフィルムとオレンジ色の地球の間を光が映画祭の会場をまっすぐさしています。引いてみると笑っている様な人の表情にも見えるのです。なんて事のないデザインの様でいて古き良きアメリカのミッドセンチュリー感漂うお洒落なデザインに仕上がっています。今の時代でも額に入れて飾っていたらかなりカッコいいアクセントになると思います。フォントも最高にイカしてますね。

ロシア出身の彫刻家オシップ・ザッキンのポスター制作例

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オシップ・ザッキンはロシア生まれのパリで活躍した彫刻家です。このポスターに写る作品は代表作の「破壊された都市」というタイトルで、人体の胴体に大きな空洞が開いています。かつてオシップ・ザッキンが妻とともに使っていたモンパルナスのアトリエは現在「ザッキン美術館」として公開されています。

意志表示を明確にしたポスター

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こちらはアメリカ海軍への入隊希望者を集めることを目的として作られたポスターです。「潜水艦に敵ナシ」や「希望者はワシントンDCまで連絡を」のコピーによって相当な気合、無骨な男らしさが感じられます。古いものではありますがコントラストの強いイラストとフォントや色数から強さやスピード、冷静さが演出された構成です。

壮大な心理戦略

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こちらもアメリカ海兵隊の人員募集を目的に若者をターゲットの中心として作られたポスターデザインです。やはり古いものですが、手書きのなんともアメリカらしいイラストで構成されています。配色は主に青と白が使われ甲板に吹く風が爽やかに演出されています。当時を物語る貴重なデザインで、配置のバランスからはプライドの文字に情緒を、そして右下NAVYの文字からは力強さが感じられます。

ポスターは戦争時にはプロパガンダにも積極的に用いられていた時代があります。それだけデザインには人の心を動かす力があるということです。ミリタリー以外の様々な場面でもデザインや色、構成によって人の心に訴えかけることができますので制作の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

イーストマン・コダック・フィルムのポスターデザイン

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広告業界でもっとも使われたのが、コダック・フィルムです。美術学校の生徒でも、スライド、リバーサル・フィルムと言っても、現在知る学生は少ないそうです。コダック・フィルムの現像液、画像再現性は優れていましたが、日本のフィルム業界進出までのことでした。写真はデジタル化していますが、未だ映画産業ではフィルムを使う製作者は絶えません。それだけ再現性に優れているのです。

写真機用フィルムは市場からほとんど消えつつあります。レコード・プレーヤーが最近見直されるように、フィルム市場の復活を願う人も絶えません。しかしデジタル写真は現像代がいりませんから、利便性に優れたデジタル世界は広がるばかりです。

アグファ・フィルムのポスターデザイン

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すでになくなってしまったアグファ・フィルムは、ドイツとベルギーの写真用品を製造するメーカーです。フィルム、印刷機器、マイクロフィルムなどを製造していました。メーカーによって色味が異なるのもフィルム写真の面白いところでした。

アグファの色は少しくすむ特徴を持っていましたが、再現したい色とは少し異なる仕上がりが、写真家の間で珍重されました。このアグファフィルム創業者の一人は、ドイツ作曲家メンデルスゾーンの息子でした。19世紀末期製造した現像液ロジナールが優れもので、売り上げを伸ばしました。現在、他社が同じ配合でリメイクし販売しています。

ペンタックスのヴィンテージポスター作成例

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こちらはペンタックスLXのヴィンテージポスター。ペンタックスは日本の大手光学機器メーカー「リコーイメージング株式会社」が製造しています。ペンタックスという名前はカメラに内臓されている光学部品「ペンタプリズム」にちなんで命名されました。

レトロなユーモア溢れるSNSのポスターデザイン

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「友人の友人と繋がる」フェイスブックのポスターです。こちらはMOMA Propagandaによって制作されたレトロ調のポスターで、他のTwitterなどのSNSも同様に制作されています。2004年設立のフェイスブックですが、レトロ調のデザインの効果で、古くからあるもののように感じさせています。また、見出し、メイングラフィック、特徴の3つのパートで、フェイスブックに肯定的な内容がコピーからテキストに添えられています。今が未来のような感覚になる構成のポスターです。

単純な発想に見えて革新的でユニークなポスターデザイン

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こちらはロンドンの地下鉄をモチーフにしたポスターです。元々のピカデリー線の混雑を緩和させることを目的に作られた新たな路線、ビクトリア線。コピーもそのままの意図で、「これまでの路線にビクトリア線が新たに加わり、ロンドンの旅行時間がカットされます。」となっています。路線を表すラインカラーと共に、ハサミの刃先がビクトリア線のVになっているユニークなデザインです。

昔の車は今よりも安全面では劣りそうですが、そのぶんデザインがバラエティーに富み、見ているだけでも面白いですね。レトロなデザインが映えるからか、比較的はっきりとした色使いのものが多かった気がします。他にも色使いなど参考になるものが多くあったので、皆さんもぜひ色々と探してみてください。