タイポグラフィーでも、言葉としてコミュニケーションに使われるもの、模様として使われるもの、遊びとして使うものなどさまざまです。
フォント HELVETICA を使ったポスター
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1957年スイス人デザイナーによって生まれたタイポグラフィーが、ローマ字書体のヘルベチカです。この文字は、汎用性が高く広告業界ではポピュラーです。ポスターを一見すると、どこに文字があるのかわかりません。黒い色面の外形を目で追っても、確かな意味を見つけることはできません。ジッと見ていると黒い部分のひとつはラッパに見え、もうひとつは斜めになった水滴のようです。よく見るとアルファベットの “ a ” が白色で、白い地色のため外形が見えないのです。アルファベット “ a ”の左右を切り落とし、文字の内側に出来る部分だけを黒色にすることで、地と模様の関係をひとひねりした、錯視を利用したポスターデザインになっています。
タイポグラフィー、アルケタイプを使ったポスター
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タイポグラフィーを使ったデザイナー・ポスターです。 マーケティングのための広告媒体ではありません。デザイン性、視覚性、バランス、遊戯性、洗練性といったものを表現する、デザイナーのコンセプトのようなものです。ですからこうしたデザイナーのポスターは、作品として扱われます。このデザインでは、視覚コミュニケーションそのものの問題を示しています。見せるということは、ハッキリ綺麗に見せれば良いかというものです。それは写真芸術に類似しています。世界で評価される芸術的写真のすべてに、ピントが合っているわけではありません。ピントが合っていなくとも、デザイナーのコンセプトにピントが合っていれば良いことなのです。このポスターでは、上下に引かれた明るい青色の細線が、このデザイナーの繊細さ、センスの良さを見せています。
白黒、大小、角度を使ったポスター作成例
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このポスターもデザイナーの自作ポスターです。タイポグラフィーをモチーフにしています。ポスターに使われているアルファベットは、タイポグラフィーの頭文字の “ T ” です。この文字の遊びを見せることが、デザイナーの目的なのです。ポスターを依頼なさる人は、こうしたデザイナーの作品を見て、イメージを膨らませることも良いアイディアです。キャラクターの大きさを変え、角度を変え、色を変えるだけで、これだけ深みのある表現ができるのです。
活版印刷で使い始めたフォントはデジタル化し、自由に表現できます。その昔、小さい文字も面相で書いたのです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ポスターのデザイン料金と作例
■ポスターデザインの制作について
各種パネル・ポスターの作成を行なっています。デザインの作成から印刷・納品までまとめて依頼いただけます。飲食店やアパレルなどの店頭ポスターや、展示会パネル、電車内の交通広告、イベント告知ポスターなど、多様なジャンルのデザイン作成に対応しています。ポスター作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
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過去のパネル・ポスター作成例をご覧いただけます。展示会やイベント向けの大きく目立つものから、学会・カンファレンスなどを対象としたやや小さめのポスターまで、サイズはもちろん、イベントやビジネスのイメージに合わせたデザイン作成を行なっています。