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人々に効果的にメッセージを発信している啓蒙コマーシャル動画制作例について

人々に効果的にメッセージを発信している啓蒙コマーシャル動画制作例


人々に効果的にメッセージを発信している啓蒙コマーシャル動画制作例について

コマーシャルといえばテレビやラジオの番組の間に挟まれる宣伝を思い出す人がほとんどでしょう。このコマーシャルとは英語でcommercialと書き、「商用の」とか「商業用」の様な意味があります。日本の様にCMの様に略していうことはありません。

そして日本と海外のコマーシャルの大きな差としてあげられるのはその内容です。日本のコマーシャルのほとんどは企業が出す商品の広告やイメージアップの為のコマーシャルです。当然、海外のコマーシャルにもお菓子や車のコマーシャルはたくさんありますが、それと同じぐらい啓蒙の為のコマーシャルをよく目にします。最近では環境問題や自然保護に関する内容だったり、行政や活動団体などが制作しているものが多いのではないでしょうか?内容は様々ですが、どれも捻りを効かせたユニークなもので、まるでショートフィルムの様なクオリティのものもあります。そこで今回は世界の啓蒙コマーシャルを集めてみました。日本ではなかなか観ることが出来ない切り口は映像制作の参考になるかもしれません。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)

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スコットランドへの愛情表現がユニークながん検査啓蒙コマーシャル動画制作例

Scottish Government – ‘Survivors’ TV Commercial (2018)

https://vimeo.com/350064277

スコットランドが2018年に制作・放映した「がん検査」を促進するコマーシャルです。あらゆる問題や状況にあっても「survive(生き残る・助かる)」してきたスコットランドの住民なんだから、「がんにも負けない」という強いメッセージを伝えています。「WE CAN SURVIVE CANCER.」という手書きのようなフォントで書かれたフレーズは、政府をはじめとする公的機関が、住民に寄り添って共に取り組んでいるという印象を与えていますね。政府のコマーシャルとなるとシリアスでお堅いイメージがありますが、構成そのものは政府制作とは思えないほど、コミカルさにあふれています。

例えば、スコットランドが「生き残れた」ものとして挙げられているのが、冷たい北海で水遊びをする、から始まり、何年も変わらず放送される酷い年末のテレビ番組、突発的に降る雨、スコットランドのサッカー試合、とどこか自虐的なものばかり。多くの素晴らしい芸術を生み出し、歴史と伝統を愛しながらも新しいものを受け入れるスコットランドらしい、スコットランド人に対する愛情表現なのかもしれません。

 

薬物中毒の恐ろしさをとことん突きつけるリハビリセンターのコマーシャル動画制作例

The Reality of Addiction

アメリカ全土にある薬物中毒からのリカバリーセンター (リハビリ施設)が制作したコマーシャルです。「I hurt my back(背中を痛めた)」ことから、薬物中毒にいたる流れを、キーになる言葉をつないでいくことで、気づかないうちに陥る悪循環を鬼気迫るトーンで見せていきます。

最初から薬物に手を染めるのではなく、最初の入り口は些細な誰にでも起き得るきっかけだということ。そして、それがどのような段階を踏んでいくのかを端的でありながらも、映像と文言の絶妙な組み合わせと見せ方によって身をもって体感できるというのが、このコマーシャルの最大の特徴であり強みではないでしょうか。最後に「I really need help(本当に助けが必要だ)」となったときでも、このリカバリーセンター がある、つまり望みはあるんだ!ということが暗いトーンの中の光のようにみえます。薬物とは縁遠い一般視聴者から、すでに薬物に依存しつつある人、そして助けが必要な人、このコマーシャルを視る全ての人に確実に刺さるメッセージがダイレクトに表現されているコマーシャルです。カメラを手持ちっぽくして、中毒になっている様子をそばで見ているかの様なアングルが生っぽさを感じさせますね。

 

完璧でなくていいと受け入れてくれる養子をテーマにしたコマーシャル動画作成例

アメリカに拠点を構える養子斡旋組織のコマーシャルです。海辺で楽しむ家族、そして遊びに行きたくてたまらない子供に必死に日焼け止めを塗る甲斐甲斐しい母親。やっと塗り終わって子供を遊びに行かせてから気付いてしまいます、子供に塗りたぐったのは日焼け止めではなく、マヨネーズだったと…うっかりママという微笑ましい光景に添えられるのが、「You don’t have to be perfect to be a perfect parent」というフレーズ。日本語にすると、「完璧な親になるために完璧になる必要はない」ということです。そして「児童養護施設には、あなたをありのまま受け入れる子供たちが何千人もいる」と聞いてはじめて、このコマーシャルが養子をテーマとしたものだとわかります。

日本では制度上の問題もあり、このように公的にコマーシャルが流れることはありませんが、海外では街中でも養子制度を促進するような広告や、このようなコマーシャルを目にします。ただこのコマーシャルは、養子を検討しているカップルに対してだけではなく、これから子供を持とうとするカップルや、今子育てに悩みを抱える人たちの心にも訴えかけるものではないでしょうか。「親であること」の意味を考えさせられるコマーシャルです。

 

ここまでの真剣さが必要だと考えさせられるコマーシャル制作例

オーストラリアで展開しているペット保護団体「PetRescue」のテレビコマーシャルです。「話さなきゃいけないことがあるの。もうあなたも理解できる年になったと思うの…あなたは養子なの…」と打ち明ける両親の前に座るのは、可愛らしいワンちゃん。続けて、猫やアヒルは兄妹じゃないことも告げられます。キョトンとした表情が愛らしいコマーシャルですが、動物をペットとして迎えるということは、養子を迎えることと同じことだという責任の重さも訴えています。

重々しくシリアスに啓蒙するのではなく、どこかコミカルにも取れるタッチにすることで、そのメッセージが優しく効果的に発信されるのかもしれません。「Who says you can’t choose your family.」つまり「誰が自分の家族を選ぶことはできないって言ってるの?」というフレーズも、家族の一員として動物を迎えることの意味を改めて考えさせてくれます。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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