日本には世界に誇るマンガという文化が存在し、近年ではすっかり地位を確立した様に思います。親に見つからない様に隠れる様にしてマンガを読んだのが遠い昔の様です。同じく世界にも様々な方法で絵を描くという文化があります。ストリートアートで社会に自分の考えを訴えたり、タイポグラフィで文字の芸術性を高めたり、同じ「描く」という行動でも国が変われば表現方法も千差万別です。古くから行われてきた描くという行動は、人間の根源的な衝動なのかもしれません。今回はそんな描くことで自分を表現する人たちに関するクリエイティブな動画を集めてみました。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
スペインの街に点在するストリートアートを紹介するショートフィルム
Graffiti Gals
スペイン、バレンシアの街を三人の女の子が散策しながら街に点在するストリートアートについて語るなんとものんびりとしたショートフィルムです。映像にはかなりの数のストリートアートが出てきますが、そのどれも個性的で何一つ作風がかぶっていません。実際、ヨーロッパではストリートアートが市民権を得ており、芸術や一つの表現方法として街の至る所で見ることができます。彼女たちのストリートアートへの視点がとても興味深いです。日本ではなかなか難しいかもしれませんが、街中にアートがあるって素敵なことだと思います。
南アフリカをベースに活動する油絵人物画アーティストの創作を紹介する動画制作例
UNTITLED | RYAN HEWETT
ロンドンに拠点を置く芸術家主体のギャラリースペース、Unit Londonが製作したアーティスト紹介動画です。彼は南アフリカにスタジオを構える油絵アーティストで独裁者や歴代の大統領などの権力者、著名人の肖像画を作品としています。しかし興味深いのは「彼ら」だということはわかるのに目や口や顔の輪郭など肖像画に必要な要素が曖昧に書かれていることです。あくまでボンヤリと描かれているのに特徴だけを見事に残し、確実に人物を特定できる面白い作品です。芸術家の創作の現場に入れることはあまりないと思うので、こういった動画は参考になると思います。
フランスの映像プロダクションが製作したタイポグラフィアートの動画編集例
SUPAKITCH & FRANCK PELLEGRINO @W2P
ど頭から文句なしにかっこいいです。BGMをイヤホンのカットに合わせた絶妙なトーンダウンのさせかた、アーティストの腕に掘られたタイガーのタトゥーの見せ方、作業台から垂れた足のブラブラに合わせたエフェクトなど、とにかくセンスがいいとしか言いようがありません。何より、映像の被写体や撮影現場はそれほど動いているわけでもなく、決して躍動的なカットではないにも関わらず、後から編集やエフェクトでこれだけポップでハイクオリティに仕上げてしまうんです。エディターの腕が光る仕事だと言えるのではないでしょうか。最後の全体像の見せ方も思わず唸りました。そしてお馴染みの「uni POSCA」。ポスカも世界標準なんですね。
7時間の水彩画製作を約3分にまとめたタイムラプス動画制作例
Jonathan Edwards – Aira Force Watercolour Time Lapse
イギリスの真ん中あたりにある国立公園にある有名な滝、Aira Forceを水彩画で描いた動画です。イラストレーターであり、漫画家であり、おもちゃデザイナーでもある彼が描く作品はどれも独特の風合いを醸し出しており、一般的にイメージする水彩画ではありません。もし完成した作品だけをみたら違った印象を持ったかもしれませんが、作業工程を見ると気が遠くなる作業量です。こういった裏側を気軽に知ることが出来るのも動画編集のおかげではないでしょうか。実際現場で見た後は、パソコン画面を見ながら作業するのにも驚きました。
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動画編集・映像制作料金と作例
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