起業という選択肢も慣れれば普通でした。
自分でデザイナーとして独立開業する前は、なんとなく「起業」という言葉に格好よさを感じていましたし、憧れのようなものもありました。
独立したばかりの頃は何もかもが新鮮で、自由で、楽しく、「こんなに楽しいんだから皆んなも起業すれば良いのに」と素晴らしく見当違いなことも考えていました。
その感覚は、異国の地に引っ越してきた1年に似ているのかもしれません。見るものが新鮮で、食べ物や気候も今までとは異なる感覚を刺激し、何気ないコミュニケーションもとても楽しい。
でも、それは学習過程の麻薬のようなもので、ある程度1巡すると慣れてきますし、やはりデメリットや不安にも目がいくようになります。
そこで感じたのは、もう本当に月並みな結論で、合う合わないという話なのかなと。
会社員で凄い人もいれば、そうでない人もいる。
起業して凄い人もいれば、そうでない人もいる。