商品やサービスをリリースした時、テキストでの具体的な説明だけではなかなか人の関心を呼ぶことは難しいでしょう。さまざまな物やサービスが溢れている現代、ユーザーの心を掴み、振り向かせるためには、巧みなイメージ戦略を考えなくてはなりません。
作り込んだWebサイトでイメージを演出するというのも、有効な方法のひとつでしょう。今回は海外デザイナーによる、商品やサービスに合わせて巧みにイメージを演出するWebサイトのデザインを一緒に見ていきましょう。(※紹介する Webサイトのデザインは当サイトの制作事例ではありません)
色構成で上質なイメージを表現するWebサイトデザイン作例
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アメリカのデザインスタジオNice PeopleによるWebサイトデザイン。ベースであるクリーム色が「ストレスケアによる美しい肌の維持」というブランドコンセプトと調和し、ナチュラルで上質なイメージを演出しています。
赤色に色調を抑えたワインレッドを選択することで、画面に統一感を持たせ、ナチュラルで上質なイメージをより鮮明に表現しているでしょう。
素材として使用されている写真も、背景やメイク、ネイルのカラーなど、色にこだわることで統一感を作り出し、商品にポジティブなイメージを与えています。色構成によりイメージをコントロールする技術が駆使された、とても印象的なWebサイトデザインとなっています。
得意分野をビジュアルで直感的に伝えるWebサイトデザイン作例
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フィンランドのデザイナー、Juilliart. UxさんによるWebサイトデザイン。音響や映像など、イベントのテクニカルサポートのWebサイトで、視認性よりもお洒落なイメージを優先した画面作りとなっています。それにより、この会社にオーダーすれば、イベントがお洒落なものになるというイメージを演出することに成功しているでしょう。
フォントや色の選び方、レイアウトにより演出されたサイバーな雰囲気は、イベントの得意分野を連想させ、ターゲットを明確化しています。どんなイベントを手掛けているかというイメージをビジュアルにより直感的に伝える、とても効率的なWebサイトデザインともいえるでしょう。
商品のインパクトを増大させる個性的なWebサイトデザイン作例
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キルギスのデザイナーEldar IsaevさんによるWEBデザイン。ハンバーガーショップのWebサイトでは見られない、黒を基調とした、ダークな雰囲気のテクスチャが強烈なインパクトを放っています。
一般的なハンバーガーショップでは、商品イメージとのミスマッチが発生してしまいそうですが、真っ黒いバンズのブラックバーガーなど、唯一無二の商品ラインナップが、そのインパクトをポジティブなものへと変換しています。
人目を惹く警戒色である黒とオレンジという色の組み合わせをメインカラーに使用するなど、商品が持つ個性的なイメージを、見事に増幅させるデザインとなっているでしょう。
商品に合わせて巧みにイメージを演出するWebサイトデザインをご紹介いたしました。イメージを増幅させる、イメージにポジティブな印象を与える、イメージをより明確化させる等、優れたデザインは商品が持つイメージをとても巧みにコントロールします。
きっと、わたしたちが商品に抱えるイメージも、優れたWebサイトのデザインにより鮮やかに彩られていることでしょう。