
お店の看板はお店の顔とも言える存在です。その為に看板デザインを選ぶ際にはいくつか注意が必要です。一度作ると簡単には変えられないので、思いつきでデザインを決めてはいけません。いくつか候補を出してどれがより良い物なのか選ぶのが好ましいでしょう。
周囲の環境を考慮に入れる

更にデザインを決めても周りの風景と同化していないか?確認する必要があります。どれだけ良いデザインの看板を作っても、景色と同化してしまっては目立たなくなるので、人の目に留まりません。
風景とは違う色使いを選んで、同化しない様にする事が大切です。この為、カラーリングは派手な物を選んでしまう傾向がありますが、あまりに派手な色を選ぶと浮いてしまう可能性もあるので、気をつけて下さい。
お店の特徴を伝えるデザインに

他にも看板デザインを行う際は既存のデザインと被っていないか確認することも大切です。既存のデザインと被っていると、オリジナリティを出す事が出来ません。他店に似ている看板デザインだと著作権上の問題が発生する可能性や、間違って入店してくるお客様が出てくるかもしれません。オリジナリティのある看板デザインをするようにしましょう。
ただし、個性的で独創的でも何のお店か分からないような看板デザインは禁物です。看板は一度作ると簡単には変えられないので、何のお店かすぐ分かる様なデザインにしておく事も大切です。
分かりやすさやデザイン性も大事

遠目からでも何のお店か分かるような看板デザインであれば、お客様に対しての集客効果も高くなります。また覚えてもらいやすくなるので、看板デザインの宣伝をした時に反響を得やすくなります。
何より店舗スタッフたちが気に入ったデザインであれば、毎日目にする物なので、気分良く仕事ができるようになるのではないでしょうか。また一度自信のある看板を作り上げていれば、新しい店舗が出来た時に、更に良い看板を作る事が出来るはずです。
看板の種類と使い分け
| 種類 | 設置場所 | 目的 | コスト感 |
|---|---|---|---|
| ファサード看板 | 店舗の正面上部 | 店名・業態の認知 | ★★★ |
| 突き出し看板(袖看板) | 建物側面 | 通行人への訴求 | ★★☆ |
| スタンド看板(A型看板) | 店舗前の歩道 | 日替わりメニュー等 | ★☆☆ |
| のぼり旗 | 店舗前 | セール、イベント告知 | ★☆☆ |
| ウインドウサイン | ガラス面 | 営業情報、ブランド訴求 | ★☆☆ |
| デジタルサイネージ | 店舗内外 | 動画、リアルタイム情報 | ★★★ |
看板素材の耐久性比較
| 素材 | 耐用年数 | コスト | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アルミ複合板 | 10〜15年 | ★★☆ | 軽量、加工しやすい |
| ステンレス | 20年以上 | ★★★ | 高級感、錆びにくい |
| アクリル | 8〜10年 | ★★☆ | 透明感、LED内照に最適 |
| 木材 | 5〜8年 | ★★☆ | 温かみ、カフェ向き |
| ターポリン(布) | 3〜5年 | ★☆☆ | 軽量、取替えやすい |
看板デザインの視認性ルール
| ルール | 詳細 |
|---|---|
| 文字の大きさ | 車から: 10cm以上 / 歩行者: 5cm以上 |
| 配色 | 背景と文字のコントラスト比は高く |
| 情報量 | 店名+業態+1つの訴求ポイントまで |
| 照明 | 夜間営業なら内照式 or 外照式が必須 |
| 読み順 | 左から右、上から下の自然な流れ |
文字の大きさは、見る距離と歩く速さから逆算していく
看板の文字サイズを決めるとき、手元の画面で見て「読めるから大丈夫」と判断してしまうと、現場で足りなくなることがあります。実際に読まれるのは数メートル、場合によっては十数メートル先からで、しかも通行人は歩きながら、車なら数秒で通り過ぎていきます。
基準にすると良いのは、その看板を最も遠くから見る人の位置を先に想定することです。歩行者が主な通りなのか、車の流れが速い道路沿いなのかで、必要な文字の大きさと入れられる情報量は大きく変わってきます。速い流れの前では、店名と業種だけに絞ったほうが結果的に伝わります。
原寸で出力した紙を実際の距離から見てみると、判断が一気に確かになります。手間のかかる工程ですが、看板は一度設置すると簡単には作り直せないだけに、この確認を挟む価値は十分にあると言えそうです。
看板設置の法規制
| 規制 | 内容 |
|---|---|
| 屋外広告物条例 | 自治体ごとにサイズ、色、位置を規制 |
| 建築基準法 | 構造安全性の確認 |
| 道路占用許可 | スタンド看板を歩道に出す場合は許可が必要 |
| 景観条例 | 歴史的地区では色や素材に制限 |
| 消防法 | 避難経路の妨げにならない設置 |
まとめ

看板デザインは、お店の存在感を高めることができる重要な要素の一つです。しかし、ただ目立つだけでなく、お店のイメージやコンセプトを的確に表現することが必要です。
まず、お店の特徴やコンセプトを考慮したデザインをすることが大切です。例えば、レストランの看板であれば、おいしい料理をイメージするような色や絵柄を使うことで、お客様の食欲をそそる効果が期待できます。また、アパレルショップの看板であれば、おしゃれで流行に敏感なイメージを表現することで、ターゲットとする若年層に訴求することができます。
昼と夜で別物になることを、設計の段階に織り込んでおく
看板は一日のうちで見え方が大きく変わります。日中は太陽光で色が飛び、夕方は逆光でシルエットだけになり、夜は照明の有無で存在感がまるで違ってきます。日中の写真だけで判断すると、営業時間の中心が夜である業種では肝心の時間帯に機能しない、という事態も起こり得ます。
意識しておきたいのは、内照式か外部照明か、あるいは照明を持たないのかを早い段階で決めておくことです。内側から光る面では、色が明るく透けて見え、暗い色と明るい色のコントラストが日中と違って見えます。照明が無い場合は、周囲の街灯や店内の明かりで読めるかを検討しておく必要があります。
素材の経年変化も、あわせて考えておきたい要素です。屋外に置かれる看板は紫外線で色が退き、特に赤系や蛍光色は数年で印象が変わってしまうことがあります。設置環境と使用年数の見通しを共有しておくと、素材や仕様の選択に無理がなくなります。

また、看板の大きさや配置も重要です。大通りに面したお店であれば、より大きな看板が必要になる場合があります。しかし、周りの環境や規制によって制約がある場合もあるため、それらを踏まえたデザインをする必要があります。
さらに、近年はデジタルサイネージの利用も広がっています。デジタルサイネージであれば、スライドショー形式で複数のメッセージを伝えることができるため、より多角的なアプローチが可能になります。ただし、表示する情報やタイミング・速度など、細かい設定が必要になるため、注意が必要です。
最後に、看板デザインはお店のブランディングに大きく影響を与えるため、プロのデザイナーに依頼することをお勧めします。デザインのプロが、お店のイメージやコンセプトを踏まえた効果的な看板を提案することで、お客様からのアプローチやブランド認知度を高めることができます。
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