
流行を追わず、本質を掘り起こす。ポートフォリオテンプレート『LAUBE』が描く、時を超えるブランディング
静寂の中に宿る「雄弁な物語」
『LAUBE』をブラウザで開くと、まず目に飛び込んでくるのは、画面いっぱいに広がるヒーロー画像と、そこに溶け込むようなタイポグラフィです。
特筆すべきは、その「質感」のコントロールです。背景色には、真っ白ではない、温かみのある「生成り色(#f9f8f4)」が採用されています。このわずかな色の温度が、デジタル特有の冷たさを排し、まるで上質な紙に触れているかのような安心感を与えてくれます。
また、メインタイトルには透過処理が適用されており、画像の色味を透過させながら文字が浮かび上がるよう設計されています。これにより、文字と画像が別々の要素として存在するのではなく、一つの「情景」として融合しているのです。
「縦書き」という日本的な美意識の再解釈
サイトの右上に配置された、印象的な縦書きのメッセージ。Webデザインにおいて、縦書きは扱いが難しい要素の一つですが、『LAUBE』ではこれをデザインの「重心」として活用しています。
「時を超える価値を。」という一文の静かな主張が、サイト全体にピンと張り詰めた緊張感と、知的な気品を与えています。和文フォントに『Zen Old Mincho』を採用している点も、その情緒的な深みを補強しています。
視線の「間」をデザインする、スクロール体験
『LAUBE』は、ユーザーの視線誘導を非常に丁寧に設計しています。
- パララックス・エフェクト: ヒーロー画像やプロジェクト画像が、スクロールに合わせてわずかに速度を変えて動くことで、画面の中に心地よい「奥行き」が生まれます。
- 左右交互のレイアウト: 作品紹介セクション「Works」では、画像と情報が左右交互に入れ替わります。これにより、単調なスクロール作業が「作品を一つずつ鑑賞する」という能動的な体験へと変わります。
- 情報の浮遊感: コンテンツが画面内に入る瞬間にスッと浮かび上がる演出は、まるでギャラリーの照明が順番に点灯していくような高揚感を与えてくれます。
単に情報を並べるのではなく、情報の「現れ方」そのものをデザインする。『LAUBE』には、そんな「おもてなし」の精神が息づいています。
“縦書き”を、サイトの重心として使う
LAUBEで最も印象的なのが、画面の右上に置かれた縦書きのメッセージです。Webデザインにおいて縦書きは、改行や折り返しの扱いが難しく、敬遠されがちな要素です。それをLAUBEは避けるどころか、サイト全体の”重心”として堂々と据えています。
横書きが当たり前のWeb空間に、一本の縦の線がスッと通る。それだけで画面にピンと張り詰めた緊張感が生まれ、書道や掛け軸を思わせる知的な気品が漂います。和文に明朝体(Zen Old Mincho)を合わせていることも、その情緒的な深みを支えています。
この縦書きは、ただの飾りではなく「意志を固定する場所」です。流行に流されない軸を、視覚的にも一本通す。日本的な美意識をWebの文脈で再解釈した、LAUBEの背骨とも言える表現です。
『LAUBE』が真価を発揮する、3つの活用シーン

このテンプレートが持つ「洗練された静寂」は、特に以下のような分野で、強固な世界観を構築します。
ハイエンドなブランディング・デザイン会社
「流行を追うことはしません」というコンセプト通り、クライアントの本質を深く掘り起こすようなクリエイティブチームに最適です。余白を贅沢に使うレイアウトは、一つひとつの実績に「語るべき価値」があることを無言のうちに伝えてくれます。
建築家・空間デザイナー・工芸作家
実体のある「素材」や「空間」を扱う方にとって、このテンプレートの質感は強力な味方になります。モーダル機能によって作品のディテールを大きく、美しく見せることができるため、素材の細部や、空間に流れる空気感までをも伝えることが可能です。
ジュエリー・高級アパレルブランド
アクセントカラーに使用されているベージュ/ゴールド系(#a68e74)の色味は、貴金属や上質なテキスタイルと見事に調和します。『Cormorant Garamond』という繊細な欧文セリフ体は、ブランドの伝統と信頼感を象徴する役割を果たしてくれるでしょう。
あなたの「体温」を反映させるカスタマイズ
『LAUBE』の優れた点は、最小限の変更で、全く異なる「夜明け」を演出できることにあります。
色彩で「時間軸」を表現する
:root で定義されているカラー変数を変更するだけで、サイトが纏う空気感は劇的に変わります。
| スタイル名 | 背景色 (–bg) | アクセントカラー (–accent) | 印象 |
|---|---|---|---|
| L’AUBE (Default) | #f9f8f4 (生成り) | #a68e74 (ゴールド) | 清潔感と希望に満ちた、早朝の光 |
| DUSK (黄昏) | #2a2a2a (墨色) | #c97a5d (テラコッタ) | 重厚感と温もり、落ち着いた大人の知性 |
| MIST (深い霧) | #ececec (ライトグレー) | #708090 (スレートブルー) | 静謐でミニマル、実験的でクールな感性 |
色のプリセットで”時間帯”ごと着替える
LAUBEは、設定の色を入れ替えるだけで、サイト全体がまとう”時間帯”を変えられるよう設計されています。記事でも紹介されている通り、用意された方向性は大きく3つ。生成り×ゴールドの「L’AUBE(夜明け)」は清潔感と希望に満ちた早朝の光、墨色×テラコッタの「DUSK(黄昏)」は落ち着いた大人の知性、ライトグレー×スレートブルーの「MIST(霧)」は静謐でクールな感性。同じ骨格のまま、朝にも夜にも霧にもなれます。
ここで効いてくるのが、最初に触れた縦書きメッセージです。色で時間帯を決めたら、縦書きの一文を自分の座右の銘や活動の核となる言葉に置き換えてみてください。「時を超える価値を。」のような宣言でも、シンプルに「Portfolio」でも構いません。色(時間)と言葉(意志)の2つが決まると、世界観が一気に自分のものになります。
AIに頼むなら「配色をDUSK(墨色×テラコッタ)に変えて、縦書きのメッセージを『(自分の言葉)』に差し替えて」と伝えると、時間帯と意志を一度に整えられます。
文字で「声色」を変える
フォントの選定も、あなたの専門性を伝える鍵となります。例えば、和文フォントをさらに細身の明朝体に変えれば、より「詩的で繊細」な印象になりますし、あえてモダンなサンセリフ体(ゴシック体)を組み合わせれば、「伝統を再解釈する現代的な作家」としての顔が見えてくるはずです。
メッセージを「垂直」に刻む
右上の縦書きメッセージは、このサイトの「座右の銘」のようなものです。ここには、あなたの活動の核となる一言を置いてください。それは座右の銘でも、あなたの名前でも、あるいは単に「Portfolio」という言葉でも構いません。縦書きという強力なアイコンが、あなたの「意志」をそこに固定してくれます。
完結した世界観を支える「Company Profile」
ポートフォリオの後半に用意された「Company Profile」セクションは、非常に実用的でありながら、デザインの統一感を崩しません。
グリッドを用いた整然としたレイアウトは、それまでの情緒的な演出を「信頼」へと着地させる役割を担っています。項目名に『Cormorant Garamond』を使用することで、単なる連絡先リストが、格式高いホテルのレジストレーションカードのような気品を帯びるのです。
『LAUBE』というテンプレートに触れていると、デザインとは「見せること」と同じくらい、「見せないこと(余白)」が重要であることを再認識させられます。情報を詰め込みすぎず、見る人の想像力に委ねる余裕を持つこと。流行という波に流されず、自分の中に揺るぎない「夜明け」を持つこと。
このテンプレートは、あなたが大切に育ててきた「本質」という光を、最も純粋な形で世界に届けるための、静かな、しかし確かな舞台となってくれるでしょう。あなたの「時を超える価値」を、この『LAUBE』から発信してみてはいかがでしょうか。
本テンプレートは、有料noteをご購入いただいた方への限定特典(シークレットテンプレート)として公開しております。
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