
デザイン制作において配色は最も重要であり、同時に最も頭を悩ませる工程の一つです。「この写真の雰囲気をWebサイト全体に広げたい」「理屈ではなく、直感的にいい感じの色を見つけたい」
そんなデザイナーの願いを叶えるための、シンプルなツールを開発・公開しました。
画像の空気を読む配色ツール「PALETTE SYNC」
今回公開した「PALETTE SYNC(パレットシンク)」は、画像をドラッグ&ドロップするだけで、その画像が持つ雰囲気にシンクロした3色のカラーパレットを自動生成するWebツールです。
ただ単に画像内で「一番多い色」を抽出するだけではありません。デザインのベースとなる「Dominant(主色)」、印象を決定づける「Key Accent(アクセント)」、そして全体を引き締める「Deep Tone(締め色)」の3つを、独自のアルゴリズムでバランスよく選定します。
▶︎ 「PALETTE SYNC – 画像から美しいカラーパレット生成」を使ってみる
PALETTE SYNCの3つの特徴

世の中には多くのカラー抽出ツールがありますが、PALETTE SYNCは「デザイナーが実務で使う」ことを想定して設計されています。
1. あえて「全ての色」は拾いません
一般的なツールは、画像に含まれる色を機械的に解析してすべて並べがちですが、それでは「くすんだ影の色」や「ノイズとなる中間色」も混ざってしまい選択肢が多すぎて迷う原因になります。
このツールは、デザインとして映えない色をあえて無視(切り捨て)します。「データの正確さ」よりも「パレットとしての美しさ」を優先し、人間の目で見て「いいな」と感じるエッセンスだけをすくい取る。この「デザイナー視点のフィルタリング」こそが、他の抽出ツールとの決定的な違いです。
2. 現場ですぐに使える「核となる3色」
何十色もの候補を出すのではなく、デザインの骨格となる「3色」に絞って提案します。生成されたパレットを見るだけで、Webサイトのメインカラー、強調色、テキストカラーといった配色計画候補がほぼ完成するため、迷う時間が劇的に減ります。
3. ブラウザ完結型の処理
画像の解析はすべてお使いのブラウザ(ローカル環境)で行われます。画像データが当サイトのサーバーにアップロードされる設計ではないため、公開前の制作素材等にもお使いいただきやすい仕組みです。※ただし完全な安全性を保証するものではないため、極めて機密性の高い画像の処理はご自身の判断で行ってください。
こんなシーンにおすすめです

Webデザインのメインカラー選定に
ヒーローイメージ(メインビジュアル)に使いたい写真から色を抽出すれば、写真とサイトデザインが完璧に調和したWebサイトが作れます。
イラストや同人誌の配色出しに
「こんな雰囲気の絵が描きたい」という参考画像や風景写真から色を拾い、配色の方向性を固めるムードボード作成に。
ブログやSNSのアイキャッチ作成に
使用する写真から文字色や背景色を決めれば、統一感のある洗練されたデザインに仕上がります。
開発の背景

私たちデザイン事務所AMIXでは、日々の制作フローを効率化するためのツール開発に力を入れています。
今回の「PALETTE SYNC」は、「写真からスポイトでちまちま色を拾う作業をなくしたい」「理屈よりも感性で色を選びたい」という私自身のニーズから生まれました。大量の色の洪水から、本当に必要な色だけを厳選してくれるアシスタントとして、ぜひブックマークして日々の制作にお役立てください。
▶︎ 「PALETTE SYNC – 画像から美しいカラーパレット生成」を使ってみる
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