ビジネスからホビーまで、さまざまなシーンで多くの人が利用するWebサイト。デザインの仕上がり次第で、与えられる情報の量や深度、それにイメージさえかわってきます。
今回は、情報をより魅力的に伝えるための技術やアイデアの詰まった、海外デザイナーによるWebサイトデザインを一緒に見ていきましょう。(※紹介する Webサイトのデザインは当サイトの制作事例ではありません)
シンプルな画面に細かい演出が詰まったWebサイトデザイン
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ウクライナのデザイナーYevhen Kharkivskyiさんによる、インテリアショップのWebサイトデザイン。扱っている商品がいかに魅力的で、価値があるかという情報を伝えるために、たくさんの技術が駆使されています。
まず、家具のデザインや色調を際立たせるために全体をモノトーンで構成し、必要最低限の装飾にすることで、洗練された無駄のない印象を家具に落とし込んでいます。
写真のフチを角丸にすることで、家具の曲線と調和をもたせ、洗練されたイメージに柔らかさや親しみも加えています。フォント選びやさりげない装飾など細かい部分を見ても、洗練された印象を崩さないよう、的確にデザインされている事がわかるでしょう。
商品に親しみと安心を演出するWebサイトデザイン
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ドイツのデザイナーChristina Basinaさんによる、ミルクショップのWebサイトデザイン。ポップな印象を与えるデザインですが、落ち着いた色選びや、お花など植物のオブジェクトを配置することで、穏やかでナチュラルな印象も演出しています。
ミルクは食品なので、派手さやインパクトだけでなく「安心」や「品質」を連想させる要素も大切になってきます、ナチュラルな印象はとてもポジティブに働くでしょう。
また、パーツとフォントに角のない丸いものを選び、全体を可愛らしさくデザインしています。可愛らしさは、そのまま親しみに直結するので、商品とユーザーの距離を縮めてくれますね。
ポップな可愛さで親しみを、ナチュラルで穏やかな印象で安心をイメージさせる、魅力的なWebサイトデザインといえるでしょう。
商品ではなく体験にフォーカスしたWebサイトデザイン
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台湾のデザイナーDoris Liaoさんによる、アイスクリームのショップが集まるイベントのWebサイトデザイン。トップに配置された色々なアイスを手持つイラストは、一人称視点で描かれ、さっそくこのイベントの「体験」を楽し気な空気いっぱいにプレゼンしています。
実際のアイスやショップの写真よりも、イラストを多く使用したデザインとなっています。
アイス実物の写真は「おいしそう」という食欲を刺激しますが、ポップで可愛いタッチで描かれたイラストは「楽しい」という空気を表現し、行ってみたいという気持ちを引き出します。
商品ではなく、体験にフォーカスした演出が駆使された、実にイベントにぴったりなWebサイトデザインではないでしょうか。
あの手この手の演出で、ユーザーの心情や感覚に訴えかけるWebサイトデザインの数々。今も世界中のデザイナー達がアイデアと技術を駆使して、魅力的なWebサイトをデザインしています。
あなたが日常的に見ているWebサイトにも、きっと気持ちを動かすアイデアや工夫がたくさん仕掛けられているでしょう。