写真の修正を依頼するとき、「もっと明るく」「自然にきれいに」といった言葉だけでは、どの部分をどこまで変えるかが伝わりにくくなります。細かい操作方法を決める前に、使う目的と残したい特徴をそろえることが大切です。

この記事では、写真の色補正・不要物の処理・背景の調整などを依頼するときに使える指示書の項目と、複数枚の修正を進める手順を紹介します。

修正前に用途と変更できる範囲を伝える

同じ写真でも、ECの商品画像、採用ページ、印刷物では必要な大きさや見え方が変わります。まず次の情報を共有します。

  • 使用先と目的。Web、印刷、社内資料など、どこで何を伝える写真か。
  • 完成後の縦横サイズ。Webは必要なピクセル寸法、印刷は使用する実寸と印刷先の仕様。
  • 変えたい部分と残したい部分。肌や商品の質感、企業の色、背景などの優先順位。
  • 対象枚数、希望納期、納品形式、編集データの必要性。
  • 元写真の利用権限と、人物・撮影場所などの使用条件。

商品写真や物件写真では、色・形・周囲の状況を変えることで、実際の販売対象と異なる印象を与えないようにします。どこまで修正できるかを、掲載目的と販売・広告の条件から判断してください。人物写真も、本人の特徴をどこまで残すかを先に確認します。

指示は場所と変更内容を対にする

元画像には画像IDを付け、確認用コピーに丸印や番号で位置を示します。指示は、次の四つのように動作を分けると伝えやすくなります。

指示の種類 記入例 合わせて確認すること
消す 画像Aの右下、机上の小さなごみを除去 商品や設備など、残すべき対象を誤って消さない
残す 商品の凹凸と素材の質感は残す 色むらと素材由来の模様を区別する
調整する 顔が暗く見えるので、背景との明るさの差を和らげる 肌の色や白い衣服の階調が不自然にならないか
合わせる 画像Bの背景を承認済みの画像Aに近づける 別の照明や撮影条件でも同じ処理でよいか

これは書き方の例です。指示の対象と目的を伝えたうえで、実現できる範囲や追加の素材が必要かを制作側と確認します。削除した部分の背後が写っていない場合など、元写真から復元できない情報もあります。

参考画像は何を参考にするかを説明する

参考にしたい写真がある場合は、「明るさ」「背景の色」「肌の質感」など、近づけたい点を具体的に伝えます。別の被写体や照明の写真に完全一致させる指示は避け、まず少数のテスト画像で程度を合わせましょう。

他社の写真やWebサイトは、閲覧可能なURLと参考にしたい箇所を共有できます。画像を転載・加工して使う場合は、閲覧できることとは別に利用条件の確認が必要です。

Webと印刷で必要な画像サイズを分ける

Web用途では、ppiの数値だけを指定しても表示の鮮明さは決まりません。掲載する場所の幅・高さと、必要なピクセル寸法、ファイル形式、容量の条件を伝えます。印刷用途では、使用する実寸に対して画素数が足りるかを確認します。

ppiは印刷時の1インチに割り当てる画像のピクセル数です。詳細はAdobeの画像寸法とプリント解像度の説明で確認できます。必要な値は印刷方式や見る距離でも変わるため、印刷先の入稿仕様に合わせます。

元の画素数が少ない写真を大きく使う場合は、希望する仕上がりが可能かを先に相談しましょう。ファイルの解像度欄の数字だけを上げても、撮影時の細部が追加されるわけではありません。

撮影した写真をパソコンで確認する人々

枚数が多いときは少数の確認から広げる

数十枚の写真を修正する場合は、似た撮影条件ごとに分け、代表的な数枚で方向を確認します。明るい写真だけでなく、暗い写真や色の判断が難しい写真も入れると、追加の確認が必要な範囲を見つけやすくなります。試作の可否・費用・修正回数は依頼前に確認してください。

承認した画像には版番号を付け、残りの画像で共通にする条件と、個別に調整する条件を整理します。すべてに同じ数値を適用しても、同じ見た目になるとは限りません。

画像ID 修正指示 状態 最終確認
photo-001 背景の明るさを調整。商品の色は維持 第1稿確認中 商品担当が実物と比較する
photo-002 左下のごみを除去。影は維持 修正待ち 拡大表示で境界を確認する
photo-003 承認済み画像と背景の印象をそろえる 承認済み 納品形式とサイズを確認する

色の確認では、見ているモニターや室内の照明によって印象が変わることがあります。重要な商品色は、実物や基準になる資料を用意し、印刷して使う場合は印刷物で確認する工程も相談します。確認用の軽い画像と、納品用の画像を取り違えないようにしてください。

ASOBOADの写真レタッチ・画像修正へ相談する際は、元画像、用途、対象箇所を示した指示、希望する納品条件を共有してください。現行サービスでは、レタッチは他の広告制作プランとセットで受け付けているため、単独での依頼可否を含め、利用条件を先に確認します。

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この記事の執筆・運営について

執筆・編集ASOBOAD編集部

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