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HALFTONE MAKER

アメコミ風も新聞風も。画像を網点加工できる無料ツール「HALFTONE MAKER」を公開しました。


HALFTONE MAKER

写真やイラストを、印刷物のような「網点(ハーフトーン)」スタイルに変換できる無料Webツール「HALFTONE MAKER」を公開しました。画像をドラッグ&ドロップするだけで、アメコミ風や新聞印刷風のドットパターンをリアルタイムに生成できます。

HALFTONE MAKERを使う

 

網点(ハーフトーン)とは何か

HALFTONE MAKER

ハーフトーンは、大きさの異なるドットの集まりで画像の濃淡を表現する印刷技法です。新聞の写真やポップアートの作品を虫眼鏡で見たことがあれば、規則正しく並んだ丸い点の集合を目にしたことがあるかもしれません。

暗い部分にはドットが大きく、明るい部分にはドットが小さく(あるいは消える)——この単純な原理で、連続的な諧調を再現しています。デジタルの時代になっても、このレトロな質感が持つ独特の味わいは健在で、グラフィックデザインの表現手法として根強い人気があります。

ハーフトーンは、”点の大小”で連続した濃淡を錯覚させる仕組み

新聞の写真を虫眼鏡で覗くと、規則正しく並んだ丸い点の集まりでできているのが分かります。これがハーフトーン(網点)です。印刷は原理的に、紙の各地点に「インクを乗せるか、乗せないか」の二択しかできません。それなのに、写真のようななめらかな濃淡を表現できるのは、点の大きさと密度を変えることで、少し離れて見た目に”中間の濃さ”があるように錯覚させているからです。

濃く見せたい部分は点を大きく密に、淡い部分は小さくまばらに。たったこれだけの仕組みで、豊かな階調が生まれます。HALFTONE MAKERでドットサイズや密度のスライダーを動かすと、この「二値から階調を作り出す」印刷の根本原理を、目で見て体感できます。加工の強さを決めるときも、この仕組みを踏まえると狙いが定めやすくなります。

 

MONOモードとCMYKモードの使い分け

サンプル作例

HALFTONE MAKERには、2つのカラーモードが用意されています。

MONOモードは、1色のインクと紙色で構成されるシンプルなハーフトーンです。黒インク×白背景が定番ですが、インクと紙の色をそれぞれ自由に変更できるので、「赤インク×クリーム色の紙」のような、少し変わった組み合わせも試せます。版画やシルクスクリーンのような仕上がりを目指すときにぴったりです。

CMYKモードは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色を重ねて再現するフルカラーのハーフトーンです。実際の商業印刷の原理をイメージし、ポスターやフライヤーの素材として使えるような、リッチな仕上がりが得られます。

 

4つのパラメータで質感をコントロール

加工の仕上がりは、4つのスライダーで細かく調整できます。

  • Dot Size — ドットの最大サイズ。大きくするとポップアート的な粗い表現に、小さくすると緻密な印刷物のような仕上がりになります。
  • Density(Spacing) — ドット同士の間隔。間隔を広くとると新聞紙のような粗さが出て、狭くすると密度の高いイラスト的な表現になります。
  • Angle — MONOモードでの網点の角度。45°が一般的ですが、0°にすると格子状、斜めにすると動きのある印象に変化します。
  • Gain(Contrast) — 画像全体のコントラストを調整します。値を上げるとドットのメリハリが強くなり、くっきりとした仕上がりになります。

スライダーを動かすとリアルタイムにプレビューが更新されるので、試行錯誤しながら理想の質感を探れます。

CMYKの”角度ずらし”がモアレを防ぎ、ロゼットの美しさを生む

フルカラーのハーフトーンは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色の網点を重ねて色を作ります。このとき、もし4色すべてを同じ角度で重ねると、点同士がぶつかり合って、意図しない醜い縞模様——モアレが発生してしまいます。それを避けるために、商業印刷では各色の網点の角度をあえてずらしています。このツールのCMYKモードがC:15°、M:75°、Y:0°、K:45°という角度を採用しているのは、まさにその実際の印刷の知恵に倣ったものです。

角度を適切にずらすと、点が花びらのように噛み合った「ロゼット」と呼ばれる美しいパターンになり、モアレが目立たなくなります。もし加工中に縞が出てしまったら、AngleやSpacingのスライダーを少し調整してみてください。網点を重ねるときは角度をずらす、というのは、レトロ表現を扱ううえで覚えておくと役立つ原則です。

 

グラフィックデザインの現場で使える素材づくり

サンプル作例

ハーフトーン加工は、単に「レトロな雰囲気を出す」だけのエフェクトではありません。チラシやポスターの背景素材として使ったり、写真にグラフィック要素を加えてデザインに奥行きを持たせたりと、実務でも活用できるテクニックです。

たとえば、商品写真をMONOモードで加工して大胆にレイアウトすれば、アンディ・ウォーホル風のポップなビジュアルに。CMYKモードで書き出した画像を背景に敷けば、印刷の工程をデザインの一部に取り込むような演出も可能です。

 

ブラウザ完結、登録不要

画像データはすべてブラウザ内で処理される設計のため、画像ファイルがサーバーにアップロードされることはありません。完成した画像は「EXPORT PNG」ボタンからそのまま保存できます。スマートフォンの場合は、プレビュー画像を長押しして保存する形式に対応しています。

モバイルでもデスクトップでも同じように機能する設計になっているので、移動中にスマートフォンでアイデアを試して、あとからPCで仕上げるといったワークフローにも対応します。

写真やイラストに「印刷の質感」という手触りを加えてみたくなったとき、ぜひ一度お試しください。

 

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この記事について

執筆: ASOBOAD編集部

デザインの潮流や作例調査をもとに記事制作・編集を行っています。

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