
デザイン事務所AMIXは、DTP及びWebデザイナーの制作現場における品質管理の効率化を支援することを目的として、2つの画像の差分を瞬時に検出する新ツールを、無料で公開開始したことをお知らせいたします。
開発の背景 – 画像比較における「見落とし」と「時間」を削減したい
DTPやWebデザインの現場では、デザイン修正や実装後の確認において、複数の画像を見比べて差異を探す作業が頻繁に発生します。
「デザインカンプの修正指示が正確に反映されているか」「Webサイトに実装された画像に意図しない変更はないか」といった確認作業は、目視に頼ると時間がかかり、わずかな違いを見落としてしまう可能性があります。
このような画像比較における課題を手軽に解決し、デザイナーがよりクリエイティブな業務に集中できるよう、「画像差分チェックツール」を開発しました。
目視の校正は「見落とす前提」で設計するのが安全
デザインの修正確認や実装後のチェックを、人の目だけで行うのは、実はかなり危うい作業です。人間の目は、集中していても微細な違いを見落としますし、検出の精度は人によってばらつき、作業も属人化しがちです。
差分チェックをツールに任せる価値は、この”見落とし”を機械的に潰し、誰がやっても同じ品質で確認できる状態を作れることにあります。特に入稿前の最終校正や、修正指示がすべて正しく反映されているかの確認は、目視だけに頼ると事故が起きやすい工程です。「人は見落とす」という前提に立ち、その穴をツールで埋める。これは品質管理の基本的な考え方です。
「画像差分チェックツール」の主な機能と特徴

「画像差分チェックツール」は、2つの画像をアップロードするだけで、異なる部分を瞬時にハイライト表示するWebツールです。ピクセル単位での比較により、微細なデザインの変更やズレも見逃しません。
画像差分チェック機能
修正前後のデザインデータ(JPEG、PNG、GIFなど)や、Webサイトのスクリーンショットをアップロードするだけで、差異を自動検出し、分かりやすく表示します。ドラッグ&ドロップにも対応しており、手軽にご利用いただけます。
怖いのは「直した箇所」より、「直していないのに動いた箇所」
修正作業でいちばん見落としやすく、そして厄介なのが、指示された箇所を直すついでに、意図せず別の場所を動かしてしまう事故です。本人は直したところしか見ていないので、離れた場所のズレにはなかなか気づけません。差分チェックツールは、まさにこの”変えたつもりのない変化”をあぶり出すのに強い道具です。
修正前と修正後を重ねて、違う箇所だけをハイライトしたり、点滅で切り替えて見比べたりすれば、ズレが一目で分かります。バージョン違いのデータを比較する習慣をつけておくと、「気づかないうちに壊していた」という最悪のパターンを未然に防げます。
DTPでの利用シーン
- 修正前後のデザインデータ(JPEG/PNG等)の比較
- 入稿データと出力見本(PDFなど)の比較
- バージョン違いのデザインデータの差異確認
Webでの利用シーン
- デザインカンプと実装されたWebサイトの比較
- レスポンシブデザインにおける表示崩れの検出
- A/Bテストにおけるデザイン変更点の確認
検出感度は「何を”差分”とみなすか」の判断そのもの
差分チェックで意外と大事なのが、検出感度の調整です。感度を上げすぎると、画像の圧縮によるわずかな色の揺らぎや、文字の輪郭に出るにじみ(アンチエイリアス)まで”差分”として拾ってしまい、本当に見たい変更が埋もれてしまいます。逆に鈍すぎると、大事な違いを見逃します。
つまり感度の設定は、「今回は何を意味のある差分とみなすのか」という判断そのものです。用途に応じてスライダーを動かし、ノイズと本質的な変更を切り分ける一手間で、チェックの精度が大きく変わります。加えて、処理がブラウザ内で完結し画像が外部に送信されない設計なので、入稿前のデータでも安心して比較できるのは、実務では見逃せない利点です。
想定されるご利用者
- DTPデザイナー / DTPオペレーター
- Webデザイナー / Webコーダー
- アートディレクター
- 品質管理担当者
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