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フリーランスと会社員

フリーランスと会社員、それぞれの働き方が持つ「安心感」の本質

働き方の選択肢が多様化する現代社会。会社員として組織に属するか、フリーランスとして独立するか、悩む方も少なくないと思います。両者の違いは様々ありますが、今回は「安心感」という観点から、それぞれの特徴を掘り下げてみたいと思います。

 

会社員の「安心感」とは

会社員の「安心感」

会社員の最大の特徴は、ある程度の収入が保証されているという点です。例えば、月給20万円の会社員を考えてみましょう。仮に会社の存続が5年間保証されているとすれば、単純計算で1200万円の収入がほぼ “約束” されていることになります。

この「約束された収入」は、会社員に大きな安心感をもたらします。毎月決まった日に、決まった額が振り込まれる。その繰り返しが、生活の基盤を支えてくれます。

 

フリーランスの「不安定さ」

フリーランスの「不安定さ」

一方、フリーランスの場合はどうでしょうか。今月の収入がいくらであっても、来月の収入は全く別物です。ましてや5年先となれば、想像すらつきません。

この「不確実性」は、フリーランスの最大の特徴であり、同時に最大の不安要素でもあります。毎月の収入が安定しないため、生活設計が難しくなるケースも少なくありません。

 

「安心感」の本質を考える

会社員とフリーランス

ここで立ち止まって考えてみましょう。果たして会社員の「安心感」は、本当に盤石なものなのでしょうか?また、フリーランスの「不安定さ」は、本当にデメリットばかりなのでしょうか?

会社員の「安心感」の裏側

確かに、会社員には毎月の給与が保証されています。しかし、その「保証」は絶対的なものではありません。会社の経営状況が悪化すれば、給与カットや解雇の可能性もゼロではありません。また、自分の意思とは関係なく、突然の配置転換や転勤を命じられることもあります。

つまり、会社員の「安心感」は、ある種の「幻想」かもしれません。確かに短期的には安定していますが、長期的には様々なリスクが潜んでいるのです。

フリーランスの「不安定さ」の中にある可能性

フリーランスの収入は確かに不安定です。ただ、その「不安定さ」は、裏を返せば「可能性」とも考えられないでしょうか。自分の努力次第で、収入を大きく伸ばせる可能性があります。

また、仕事の選択肢も豊富です。興味のある分野に特化したり、複数の仕事を掛け持ちしたりと、自分のスキルや興味に合わせて柔軟に働き方を変えられます。

 

新しい時代の「安心感」とは

安心感

これまでの日本社会では、「終身雇用」「年功序列」といった制度が、会社員の安心感を支えてきました。しかし、経済のグローバル化や技術革新により、そうした制度は徐々に崩れつつあります。

そんな中、僕たちが目指すべき「安心感」とは何でしょうか。それは、外部環境に左右されない「自分自身への信頼」ではないでしょうか。

会社員であれ、フリーランスであれ、自分のスキルを磨き、変化に適応する力を身につけることが、真の意味での「安心感」につながるのではないでしょうか。

 

まとめ – 自分に合った働き方を選ぶ

自分に合った働き方を選ぶ

会社員とフリーランス、どちらが優れているというわけではありません。大切なのは、自分の価値観や生活スタイルに合った働き方を選ぶことです。

会社員としての安定を求める人もいれば、フリーランスとしての自由を追求する人もいるでしょう。また、副業を通じて両者のいいとこ取りを目指す人もいるかもしれません。

重要なのは、自分自身と向き合い、何を大切にしたいのかをじっくり考えることだと思います。そして、その答えに基づいて、自分らしい働き方を選択していくことが、現代社会を生き抜くための鍵となるのではないでしょうか。

どんな働き方を選んだとしても、常に学び続け、成長し続けることが大切です。それこそが、変化の激しい時代を生き抜くための、最も確かな「安心感」となるはずです。

 

会社員の場合、仮に5年先まで会社が潰れないとして20万円の月給だとすると、1200万(5年分)の支払いが基本的には約束されていて、それを分割して受け取っている…という安心感があります。 フリーランスは、今月がいくらであろうと、来月はどうなっているか分かりません。ましてや5年先なんて…。

X (Twitter) – Sep 15, 2019



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。