書き上げた投稿文を、XにもThreadsにもInstagramにも流したい。けれど上限は媒体ごとに違い、しかも「一文字」の数え方まで違います。貼ってみて赤くなってから削る、という手戻りは地味に時間を食います。デザイン事務所AMIXは、各SNSの文字数上限に対する残り文字数をリアルタイムで表示する無料Webツール「SNS文字数カウント&プレビュー」を公開しました。プラットフォームごとに設定した数え方で目安を計算し、スマートフォン幅とパソコン幅の見え方も並べて確認できます。アプリのインストールやアカウント登録は不要で、ブラウザを開けばすぐに使い始められます。
どんなツールか
「SNS文字数カウント&プレビュー」は、入力した投稿文について、主要SNSの上限に対する残り文字数を一画面にまとめて表示するツールです。上部の入力欄に文章を貼り付けると、その下に並ぶカードが一斉に更新され、それぞれのSNSで「何文字使って、あと何文字書けるのか」が同時に分かります。上限を超えたカードは赤く反転し、超過した文字数が表示されるので、どこまで削ればよいかがすぐに読み取れます。
一般的な文字数カウンターとの違いは、数え方を媒体ごとに切り替えている点です。同じ文章でも、Xでは日本語一文字が二つ分として数えられ、本ツールのThreads欄は書記素単位、Instagram欄はUTF-16単位で計算します。単に文字数を数えるだけのカウンターでは、この差が丸ごと抜け落ちます。本ツールはサービス別に設定した計算方式を使い、投稿前の目安を表示します。各サービスの判定を完全に再現するものではありません。
さらに、上限のチェックだけでは足りない部分、つまり「タイムラインで、どこまで見えるのか」も確認できます。SNSの投稿は、上限に収まっていても冒頭だけ表示されて途中で省略されることがあり、そこで読者の目に入る範囲が決まります。プレビュー機能は、その省略位置を疑似的な投稿カードの上に線で示します。処理はすべてお使いのブラウザ内で行われ、入力した文章が当方のサーバーへ送信・保存されることはありません。文章が端末内にとどまる仕組みのため、公開前の告知文や未発表の内容を扱う場面にも向いています。
SNSごとに“1文字”の数え方が違う
数え方は大きく三系統に分かれます。ここを押さえておくと、カードの数字が食い違う理由がすっきり分かります。
ひとつめが加重カウントです。Xが採用している方式で、半角の英数字や記号を一、日本語や絵文字を二として数えます。半角と全角で重みが違うので、同じ「280」という上限でも、英語だと二百八十字ほど書ける一方、日本語だと百四十字ほどで打ち止めになります。日本語圏で「Xは百四十字」と言われるのは、この重み付けの結果です。
ふたつめが書記素による数え方です。本ツールではThreadsとBlueskyの欄にこの方式を使い、「見た目の一文字」を一として数えます。人の絵文字に肌の色を足したものや、複数の人が結合した家族の絵文字も、画面に一つのかたまりとして見えるなら一。日本語も英数字も区別せず一なので、上限が同じ数値でも、加重方式とは入る量が変わります。本ツールもブラウザの文字境界分割の機能を使って、この見た目単位で数えています。
みっつめがUTF-16です。本ツールではInstagram、TikTok、LinkedIn、Facebookの欄にこの方式を使い、文字を内部的な符号の単位で数えます。日本語は一文字が一つ分ですが、絵文字はほとんどが二つ分にカウントされ、肌の色や結合を含む絵文字はさらに増えます。絵文字を多用するInstagramの投稿では、体感より数字が伸びやすい方式です。
そしてもうひとつ、MastodonはURLを長さに関係なく二十三文字として換算し、残りを文字単位で数えます。上限はサーバーの設定で変わるため、カードには初期値を表示しています。
対応プラットフォームと上限
カードに並ぶのは九項目です。確認時点でツールに設定されている上限と計算方式は次のとおりです。投稿の種類・アカウント・サービス側の変更によって実際の制限は異なるため、各SNSの最新仕様一覧としてではなく、本ツールの設定値としてご覧ください。
- **X(無料)**の上限は280。加重カウント(全角・絵文字が2、半角が1、URLは23)です。日本語では実質140字前後が目安になります。
- X Premiumの上限は25,000。数え方は無料版と同じ加重方式で、長文ポスト向けの枠です。
- Threadsの上限は500。書記素、つまり見た目の一文字を1として数えます。
- Blueskyの上限は300。こちらも書記素で数えます。
- Instagramの上限は2,200。UTF-16で、絵文字は2として数えられます。
- TikTokの上限は4,000。UTF-16です。
- LinkedInの上限は3,000。UTF-16です。
- Mastodonの上限は500。URLを23文字に換算して数え、上限はサーバーの設定により変動します。
- Facebookの上限は63,206。UTF-16です。
同じ文章を書いても、Xで超過しているのにBlueskyでは余裕がある、といった状況はふつうに起こります。カードを横に並べて見比べれば、どの媒体に合わせて書くべきかの判断がしやすくなります。
Xの加重カウントとURLの23文字ルール
Xの数え方は少し特殊なので、もう少し踏み込んで説明します。本ツールはXの公開仕様に沿って、符号位置が一定の範囲に収まる文字を1、それ以外を2として計算しています。ラテン文字やその周辺の記号は軽い側に入り、ひらがな・カタカナ・漢字・全角記号は重い側です。
絵文字の扱いも独特です。Xでは、絵文字がどれだけ複雑な組み合わせでできていても、見た目一個につき2として数えます。肌の色の指定が付いたもの、複数の人物が結合した家族の絵文字、国旗、キーキャップ型の絵文字なども、まとめて一個分の2です。本ツールはこれらの結合パターンをまとめて検出してから重み付けするため、絵文字を並べた投稿でも実際の数え方に近い結果が出ます。
そしてURLです。Xに貼られたリンクは自動的に短縮されるため、URLの長さに関係なく一律23文字として数えられます。百文字を超える長いパラメータ付きのURLでも23、短いURLでも23です。この仕様は文章づくりの判断に直結します。長いURLをわざわざ短縮サービスにかけても、Xの文字数は減りません。逆に、URLを一本入れるだけで280の枠から23が確実に消えるので、リンク付きの投稿では本文に使える量を先に引いて考える必要があります。本ツールのMastodon欄も23文字換算で、それ以外の欄は設定した書記素数またはUTF-16単位数で数えます。
主な機能・特徴
投稿前に確かめたいことを、ひとつのページにまとめています。
- 主要SNSの上限に対する残り文字数を、入力と同時にリアルタイム表示。カードごとに「使用量/上限」と残り数、進捗バーが並びます。
- 上限に近づいたカードは色が変わり、超えたカードは赤い枠と背景に切り替わって超過分の文字数を表示します。数字を読まなくても、色で危険域が分かります。
- 加重・書記素・UTF-16・URL換算という数え方の系統に合わせて個別に計算。カード下部には「加重・URL=23」「書記素」「UTF-16」などの表記が添えられ、どの方式で数えているかがその場で確認できます。
- 入力欄の直下に、文字数(見た目の一文字単位)、UTF-16の長さ、行数、URLの本数、ハッシュタグの数、メンションの数をまとめて表示。全角の「#」「@」で書かれたタグやメンションも数えます。
- スマートフォン幅とパソコン幅を切り替えられるプレビュー。疑似的な投稿カードの上で、折り返し位置の違いを確認できます。
- 省略位置のプレビューを「全文」「X TL」「IG フィード」から選択。省略される位置に区切り線が入り、それ以降の文章は淡い色で表示されます。
- 「本文をコピー」で入力した文章をそのままクリップボードへ。押すとボタンの表示が「コピーしました」に変わります。
- 「クリア」で入力を空にして、次の投稿文の検討に移れます。
使い方
手順は三つです。まず入力欄に投稿文を入力するか貼り付けます。書きながら使っても、書き上げてから貼り付けても同じように動きます。次にカードを見て、投稿したいSNSで超過していないかを確かめます。赤くなっているカードがあれば、そこに表示されている超過分だけ削ります。最後にプレビューで表示幅と省略位置を切り替え、見え方を確認します。
プレビューの操作は二段構えです。左側の「スマホ幅」「PC幅」で表示の横幅が変わり、折り返し位置の違いが見えます。右側の「全文」「X TL」「IG フィード」では、タイムラインやフィードで省略される位置に線が入ります。「X TL」を選べば冒頭およそ140字のところに「さらに表示」の区切りが、「IG フィード」ならおよそ125字のところに「もっと見る」の区切りが表示されます。区切りより後ろは淡い色になるため、「最初に目に入る範囲に、伝えたいことが入っているか」を一目で判断できます。
整え終わったら「本文をコピー」を押し、SNSのアプリやWeb版の投稿欄に Ctrl+V(Macでは Cmd+V)で貼り付けてください。スマートフォンからも同じ流れで使えます。
スマホとPCの表示差をプレビューする
ここで区別しておきたいのは、「投稿できるかどうか」と「どう見えるか」は別の話だということです。本ツールでは、プレビューの幅を変えても文字数の計算結果は変わりません。実際に投稿できるかは、利用するアプリの投稿画面でも確認してください。
端末で変わるのは見え方です。一行に入る文字数が画面幅で違うので、同じ文章でも折り返しの位置が変わります。書いた本人のパソコンでは三行に見えていた文章が、スマートフォンでは六行になり、間の取り方が崩れる。これはよくある話です。改行を入れて整えた投稿ほど、この差の影響を受けます。
さらに大きいのが省略です。タイムラインやフィードでは、投稿の冒頭だけを見せて残りを折りたたむ表示が使われます。本ツールのプレビューは、Xを140書記素、Instagramを125書記素で区切る簡易表示です。実際の省略位置は文字数だけで決まるとは限らず、投稿形式やアプリ、画面幅などによって変わります。区切り線は、冒頭に要点を置くための検討用の目安です。
活用シーン
- 同じ文章を複数のSNSに投稿する前に、どこで超過するかを確かめたいとき
- Xの投稿で、URLとハッシュタグを含めた本文の残り枠を計算したいとき
- 絵文字を多く使う投稿で、媒体ごとのカウント差を確認したいとき
- タイムラインで最初に見える範囲に、伝えたいことが入っているか確かめたいとき
- 改行で整えた投稿が、スマートフォンで崩れないかを見ておきたいとき
- 複数人で運用しているアカウントの投稿文を、投稿前にチェックしたいとき
- LinkedInやFacebookの長文投稿で、全体の分量感を把握したいとき
- 予約投稿の原稿をまとめて用意する際、下書き段階で長さを揃えたいとき
投稿の直前だけでなく、原稿を書き始める段階から開いておくのもおすすめの使い方です。書きながら残り文字数と省略位置が見えていると、そもそも収まる長さで書き進められます。
よくある質問
Q. 利用は無料ですか?
A. はい。無料でご利用いただけます。アカウント登録もインストールも不要で、機能の制限や試用期間といった区切りもありません。
Q. 入力した文章はサーバーに送信されますか?
A. いいえ。カウントもプレビューもすべてお使いのブラウザ内で処理され、当方のサーバーへ送信・保存されることはありません。文章が端末内にとどまる仕組みです。
Q. URLは何文字として数えられますか?
A. Xでは自動的に短縮されるため、URLの長さに関わらず一律23文字としてカウントされます。本ツールのMastodon欄も23文字換算です。ほかの欄は設定した書記素数またはUTF-16単位数で数えます。URLの検出は簡易的で、http:// または https:// から始まる文字列が対象です。
Q. 絵文字のカウントはどうなりますか?
A. Xでは絵文字1個が2で、肌の色や家族などの結合絵文字も1個=2です。Instagramなど(UTF-16)では絵文字1個が2で、結合絵文字はさらに増えます。Threads・Blueskyは見た目の一文字=1です。
Q. 表示される数値は公式と完全に一致しますか?
A. 完全には一致しません。URLの検出、Unicodeの正規化、絵文字や投稿形式の扱いなどを簡略化しているため、差が数文字に収まるとも限りません。またSNSの上限や仕様は変更されることがあるため、投稿前に実際の投稿画面で確認するのが確実です。
Q. スマートフォンでも使えますか?
A. 使えます。プレビューの「スマホ幅」「PC幅」の切り替えも同じように動くため、スマートフォンからパソコンでの見え方を確認することもできます。
Q. 上限は端末によって変わりますか?
A. 本ツールの幅切り替えでは変わりません。各SNSの実際の投稿可否は、利用するアプリや投稿形式でも確認してください。
ご利用にあたって
本ツールおよび本ページは現状有姿(as-is)で提供されるため、ご利用は利用者ご自身の責任においておこなってください。表示される上限値や数え方は公開情報にもとづく実装ですが、各SNSの仕様は予告なく変更されることがあり、本ツールの計算結果が各サービスの判定と一致することを保証するものではありません。投稿の可否や表示のされ方については、投稿前に実際の投稿画面でご確認ください。プレビューは表示の差を確かめるための簡易的な再現で、各サービスの実際の画面と同一ではありません。ブラウザの種類・バージョンや端末環境によっては、表示・動作・カウント結果が異なる場合があります。本ツールの利用、または利用できなかったことにより生じたいかなる損害についても、AMIXは責任を負いかねます。本ツールの仕様・内容は、予告なく変更または提供を終了する場合があります。
貼って、残りを見て、見え方を確かめる。投稿前のひと手間が、そのままひと画面で終わります。ぜひ気軽にお試しください。



