
デザインツールの開発で培ったUI技術を「いかに枠内に、マナー良くハンコを押すか」という一点に注ぎ込んだ、異色のブラウザゲーム公開のお知らせです。
その名も、「THE 稟議 – アルティメット判子シミュレーター」。
PC・スマホのブラウザで遊べる、日本のビジネス文化をモチーフにした高精度判子アクションゲームです。
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ただ押すだけじゃない。判定基準は「位置」と「角度」

このゲームは、単にハンコを連打するだけのゲームではありません。次々と回ってくる稟議書の押印欄に対し、2つのポイントを極めることが求められます。
- 位置の精度: 指定された枠から少しでもはみ出せば減点。ミリ単位の正確なポインティングが必要です。
- 角度の美学: 真っ直ぐ押すか、それとも……?
謎マナー「お辞儀判子」完全再現
日本のビジネス界に実在するとされる謎マナー「お辞儀判子(ハンコを左に傾けて、上司にお辞儀をしているように見せる技)」をシステムとして搭載しました。
- 真っ直ぐ押す:通常評価
- わずかに左へ傾ける:「お辞儀ボーナス」発生! 稟議承認額が上乗せ
- 傾けすぎる / 右に傾く:マナー違反として減点
枠内に収める精密さと、空気を読んだ絶妙な角度調整。この2つのバランスがハイスコアへの鍵となります。
「位置と角度へのこだわり」は、デザイナーの本能そのもの??
ハンコをまっすぐ、枠のなかにきれいに押す。たったそれだけのことに全神経を注ぐ、というこのゲームの可笑しさは、実はデザインの根っこにある感覚と地続きです。要素がわずかに傾いていたり、中心からずれていたりすると、なんとも落ち着かない。この”揃っていないと気持ち悪い”という感覚こそ、レイアウトの整列(アライメント)でデザイナーが毎日戦っているものです。
数ミリのズレや数度の傾きが、全体の印象を「きちんとしている/雑」に分ける。遊びながら、なぜ”揃っていること”がこれほど効くのかを体で確かめられる、という点で、地味に学びのあるゲームだと思います。
雑な仕事は即「倒産」。スリル満点のビジネスライフ

枠からはみ出たり、角度が悪かったりして「雑な仕事」と判定されると、容赦なく「差し戻し」をくらいます。差し戻しが続き、会社の信頼を損なうと……待っているのは「倒産(ゲームオーバー)」の二文字。
緊張感あふれる稟議の山を乗り越え、あなたは会社を存続させることができるでしょうか?神経を研ぎ澄まし、渾身の一押しをお願いします。
“狙った通りに置ける”気持ちよさが、道具の良し悪しを決める
このゲームが、実務ツールの開発で培ったUI技術を「いかにきれいにハンコを押すか」の一点に注ぎ込んでいる、というのは示唆的です。UIの本質は、使う人の”こう置きたい”という意図と、実際の結果のあいだのズレをなくすことにあります。
思った場所に、思った向きで置ける——その手応えが心地よさを生み、没入につながる。これはゲームでも、日々使う制作ツールでもまったく同じです。操作が意図に素直に応えてくれるかどうかは、地味ですが道具の価値を根っこで左右します。遊びの中にこの”操作の気持ちよさ”への執着が見えるのは、ツールを作り続けている作り手ならではだと感じます。
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