
パンフレットやカタログは、制作して配布したあとの成果を把握しにくい媒体です。「配ったけれど、結局どれくらい効果があったのか」が曖昧なまま、次の制作に進んでしまうことも少なくありません。
ASOBOADは、その効果を計測し、計画とのズレを分析できる無料ツール「パンフレット・カタログ効果測定ツール」を公開しました。当初の計画値と実際の実績値を入力するだけで、ROIや差異をブラウザ上で可視化します。登録は不要で、すぐに利用できます。
どんなツールか
本ツールは、実施したパンフレット・カタログ施策の効果を「計画 vs 実績」で比較・分析するためのものです。施策前に立てた想定と、配布後の実際の結果を並べて入力することで、見込みが甘かった点や、予想以上に効果があった点を明確にできます。感覚や印象ではなく、ROIや成約率といった具体的な数字で施策を捉え直せるのが特徴です。
用途に合わせて「営業・販促モード」と「採用・広報モード」の2つのモードを備えており、目的に応じた指標で振り返りができます。営業ツールとしてのカタログも、採用パンフレットのような認知目的の媒体も、それぞれに合った形で成果を確認できる設計です。同じ「パンフレット」でも、求められる成果の種類は施策ごとに異なります。モードを切り替えることで、その違いに合わせた振り返りができます。
計画値と実績値を入力する
入力する項目は、大きく2つに分かれます。
- 計画値(当初の想定):当初予算、想定使用数(配布数)、想定成約率、想定成約単価
- 実績値(実際の結果):実際の総コスト(デザイン+印刷+撮影等)、実際の使用数(配布数)、実際の成約数、実際の成約金額合計
数字を入れていくだけで計算結果がその場で表示されるため、表計算ソフトで計算式を組む必要はありません。手元に施策の記録さえあれば、数分で振り返りが完了します。
算出される指標
入力内容をもとに、次のような指標が自動で算出されます。
- 実質ROI(投資対効果)
- 実際の成約率
- 1成約あたりの獲得コスト
- 1部あたりのコスト
- 計画 vs 実績の差異分析
なかでも「計画 vs 実績の差異分析」は、当初の見込みと現実とのギャップを一目で把握できる部分です。配布数は計画どおりでも成約率が想定を下回っていた、コストが予算を超過していた、といった事実が数字で見えることで、次の施策で何を改善すべきかが具体的になります。
「1部あたりのコスト」や「1成約あたりの獲得コスト」は、施策の効率を測るうえで欠かせない指標です。たとえば1成約あたりの獲得コストが成約単価を上回っていれば、その施策は採算が合っていないことになります。こうした数字が見えることで、配布数を増やすべきか、ターゲットを絞るべきかといった次の判断につなげられます。
履歴として蓄積できる
測定した結果は履歴として蓄積できるため、複数回の施策を見比べることができます。1回ごとの単発の振り返りで終わらせず、過去の施策と並べて見ることで、配布数や成約単価の傾向が見えてきます。
入力したデータはお客様のブラウザ内(Local Storage)にのみ保存され、外部サーバーへ送信されることはありません。社外に出しにくい売上や成約の数字を扱う場合でも、データが手元の環境にとどまる仕組みです。蓄積したデータをもとに、パンフレット施策のPDCAサイクルを継続的に回していけます。
複数回の施策を見比べると、単発では気づきにくい傾向が浮かび上がります。配布数を増やした回ほど成約率が下がっていた、あるいは特定のターゲットに絞った回の効率が良かった——こうした発見は、過去の記録があってこそ得られるものです。1回ごとの結果を残しておくことが、次の精度を高める土台になります。
“作って配って終わり”の媒体ほど、振り返りが効いてくる
制作物を納めていて、もったいないと感じるのが、パンフレットやカタログが「配って終わり」になってしまうことです。Web広告のように数字が自動で残らないぶん、成果が感覚的に語られがちで、「なんとなく良かった」で次の制作に進んでしまう。でも、計画と実績を並べてみると、見えていなかった事実がはっきりします。配布数は予定どおりなのに成約率が想定の半分だった、とか、撮影費が膨らんで1部あたりのコストが跳ね上がっていた、とか。こうしたズレは、責めるための数字ではなく、次の精度を上げるための材料です。
次の企画を提案するときも、「前回はこの数字だったから、今回はここを厚くしましょう」と言えると、説得力がまるで違う。1成約あたりの獲得コストが成約単価を超えていたら、配布数を増やすより渡す相手を絞るべき、といった打ち手も、数字があってこそ判断できます。手間に思えても、一度この振り返りを習慣にすると、制作が「勘」から「根拠」に変わっていきます。
使い方
操作は、計画値と実績値の各項目に数字を入力していくだけです。施策の前に立てた予算や配布数の見込みを「計画値」に、配布後に集計した実際の数字を「実績値」に入力すれば、その場で各指標と差異分析が表示されます。専門的な知識や計算式は必要ありません。
入力に必要なのは、予算・配布数・成約率・成約単価といった、施策を管理していれば手元にある数字です。まだ実績が出そろっていない段階でも、計画値だけを入力して見込みのROIを確認する、といった使い方もできます。結果画面の下部には「振り返りコメント」や「次回への示唆」も自動で表示され、たとえば配布数を20%増やした場合に想定されるCPAの変化など、改善のヒントが具体的な数字で示されます。レポートを画像として書き出す機能もあり、社内共有や次回企画の資料にもそのまま添付できます。
活用シーン
- 営業用パンフレットやカタログの成果を振り返りたいとき
- 計画と実績のギャップを把握し、見込みの精度を高めたいとき
- 次回の制作部数や予算の見直し材料がほしいとき
- 採用パンフレットなど、認知目的の媒体の効果を確認したいとき
「作って配って終わり」になりがちなパンフレット施策に、客観的な振り返りの仕組みを取り入れることで、毎回の制作がより根拠のあるものになっていきます。数字で語れるようになれば、社内での予算確保や次回の企画提案も進めやすくなります。
よくある質問
Q. 利用は無料ですか?
A. はい。すべての機能を無料でご利用いただけます。会員登録も不要です。
Q. 入力したデータはどこに保存されますか?
A. お客様のブラウザ内(Local Storage)にのみ保存されます。外部サーバーへ送信されることはありません。
Q. 営業用と採用用、両方の振り返りに使えますか?
A. はい。「営業・販促モード」と「採用・広報モード」の2つを備えているため、目的に応じて使い分けられます。
Q. 過去の施策と比較できますか?
A. はい。測定結果は履歴として蓄積されるため、複数回の施策を並べて見比べることができます。
ご利用にあたって
ツールの計算結果はあくまで概算であり、実際の成果を保証するものではありません。商談状況や時期、競合環境など、多くの要因が結果に影響します。算出される数値は振り返りの参考値としてお考えください。なお、入力したデータはお客様のブラウザ内(Local Storage)にのみ保存され、外部サーバーへ送信されることはありません。
作って終わりにせず、成果を数字で振り返る習慣づくりに、ぜひお役立てください。
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