
グラスモーフィズムは、AppleやMicrosoftなど大手企業のデザインにも取り入れられており、近年のデザイントレンドとなっています。この記事では、IllustratorやPhotoshopを使ってグラスモーフィズムの効果を再現する方法を紹介したチュートリアル動画を5つ紹介します!
グラスモーフィズムとは?
グラスモーフィズムとは、ガラスのような半透明の質感とぼかし効果を活用したデザイン手法のことです。背景がぼんやりと透けて見えるため、レイヤーの重なりや奥行き感が強調され、視覚的にリッチなデザインを実現します。近年ではWindows 11のUIやAppleのmacOSなどにも採用されていることから、ますます人気が高まっています。
グラスモーフィズムが流行した背景と、見落としがちな視認性の課題
グラスモーフィズムが2020年代に流行したのは、macOS Big SurやWindows 11がOSデザインに採用したことが大きなきっかけです。OSが新しいビジュアル言語を打ち出すと、それに連動してWebやアプリの世界でも採用が広がる、という構造があります。
ただ、グラスモーフィズムには見落としがちな課題もあります。それは「視認性(コントラスト)」の問題です。半透明のガラスの背後の色や画像が透けて見える、という美しさがある反面、文字や重要なUI要素のコントラストが下がり、読みづらくなることがあります。
特にアクセシビリティの観点では、低視力の方や、色覚に多様性がある方にとって、半透明の上の文字は判読が難しくなる場合があります。グラスモーフィズムを採用するなら、文字部分のコントラスト確保(白い文字+暗いガラス、強い影、太字書体の使用)を意識して、装飾性と機能性を両立させる必要があります。「美しさ」と「使いやすさ」の両方を満たすことが、UIデザインでは特に大事になります。
Illustratorでリアルなガラス質感を再現する方法
こちらの動画では、Illustratorを使ってリアルなガラスの質感を再現する方法を紹介しています。
手順は4つのレイヤーで構成されており、背景を複製してぼかしを加え、フロストガラス(半透明ガラス)のような効果を作ります。さらに、歪みエフェクトを加えることで、よりリアルなガラスの質感を再現します。次に、クリッピングマスクを作成し、反射用のグラデーションを適用します。最後にノイズテクスチャを追加し、ガラスの粗さを表現して完成です。
アドバイス:質感と細部へのこだわり
- ノイズテクスチャを微妙に加えることで、ガラス表面の不均一感が自然に表現可能。
- ハイライトやシャドウを活用し、光の当たる角度やガラスの厚みを連想させて、リアリティを向上させましょう。
Illustratorでの3Dガラスエフェクトを作成する方法
こちらの動画では、Illustratorを使用して3Dのガラスエフェクトを作成する方法を紹介しています。
グラデーションと3D効果を組み合わせて、まるでガラスで作られたオブジェクトのような立体感を演出します。ベベルや押し出し効果を駆使し、ストローク(線)にもグラフィックを適用して透明感を持たせることで、奥行きのあるデザインに仕上げています。
活用ヒント:3D表現で広がる応用範囲
- ロゴやアイコンをグラスモーフィズムで3D化すれば、ブランドイメージがより先進的かつ洗練された印象に。
- UI要素やプレゼン資料のビジュアルに応用し、視覚的インパクトを格上げすることも可能。
Illustratorでガウスぼかしを使ったガラスエフェクトを作成する方法
こちらの動画では、Illustratorで「ガウスぼかし」を活用したガラス風エフェクトを作成する方法を紹介しています。
動画内では、ぼかしの加減を調整しながらリアルなガラスの透明感を再現する技法が丁寧に説明されています。さらに、ガラスの反射効果を加えてよりリアルな質感を再現するテクニックも学べます。
アドバイス:微調整でクリアな印象に
- 過度なぼかしは輪郭を曖昧にしてしまうため、適度な設定で視認性と質感を両立。
- 背景となるイラストや写真を、控えめな彩度で用いると、ガラスの印象が一層引き立ちます。
PhotoshopでグラスモーフィズムのUIを作成する方法
こちらの動画では、Photoshopを使ってグラスモーフィズムを活用したUIデザインの作り方を紹介しています。
「ベベルとエンボス」「内側の光彩」「グラデーションオーバーレイ」を駆使して、ガラスに立体感と透明感を持たせるテクニックを学べます。
活用例:モダンなUIパーツづくり
- ナビゲーションバーやボタン、モーダルウィンドウなど、UIパーツをグラスモーフィズムで装飾すれば、洗練された高級感あるインターフェースに。
- デバイスの壁紙やランディングページのヘッダーにも応用可能。
UIトレンドとしてのグラスモーフィズムの「寿命」
UIデザインのトレンドは、数年単位で移り変わります。スキューモーフィズム(実物模倣)→フラットデザイン→マテリアルデザイン→ニューモーフィズム→グラスモーフィズム、という流れがあり、それぞれが数年で次のトレンドに置き換わってきました。
グラスモーフィズムも同じく、数年で「次のトレンド」に取って代わられる可能性が高いです。実際に2024年頃から、AI生成によるオーガニックなビジュアル、3Dレンダリング、極彩色のグラデーション、抽象的な質感表現など、別のスタイルへの移行が見え始めています。
これを踏まえると、グラスモーフィズムを採用するときの判断基準が見えてきます。短期キャンペーン、トレンドを取り入れたい用途では積極的に採用する。一方、長期使用が前提のロゴ、コーポレートサイトのコアデザイン、書籍のような長く残る媒体では、慎重に判断するか採用を避けた方が安全です。流行のサイクルを意識して、「使う場所と期間」を選ぶのが、デザインを古びさせないコツです。
Photoshopのベベルとエンボスを使って、ガラス風テキストを作成する方法
こちらの動画では、Photoshopの「ベベルとエンボス」機能を活用して、ガラス風のテキストエフェクトを作成する方法を紹介しています。
テキストに「内側ベベル」を適用することで、ガラスのような光沢感を再現。そして不透明度や光の角度を調整することで、さらにリアルなガラスの質感を引き出すテクニックが紹介されています。
クリエイティブな応用:テキスト+ガラスの新たな表現
- プレゼン資料やウェブサイトの見出しに取り入れて、視覚的インパクトアップ。
- ブランドロゴをガラス質感に仕上げ、SNSバナーや広告ビジュアルで差別化を図る。
おわりに
グラスモーフィズムは、透明感のあるデザインを取り入れることで、視覚的な魅力を高めるトレンド手法です。今後もますます注目されるグラスモーフィズムをぜひ取り入れて、あなたのデザインをアップグレードしてみてください!
トレンドのUIスタイルを採用するときの判断軸
グラスモーフィズムに限らず、UIのトレンドスタイルを採用するときは、いくつかの判断軸を持っておくと選択がぶれにくくなります。
ひとつは「ターゲット層との相性」です。若年層やテック系の早期採用層は、新しいトレンドを好意的に受け入れます。一方、年配層や保守的な業界では、見慣れない新しいスタイルに戸惑うこともあります。
ふたつ目は「ブランドとの整合性」です。新しい技術系のサービスには新しいスタイルが似合いますが、伝統的な業界(士業、医療、不動産、金融)では、トレンドが浮いてしまう場合があります。
みっつ目は「使用環境(デバイス・OS・ブラウザ)」です。グラスモーフィズムは透過とぼかしの処理を多用するため、低スペックのデバイスでは描画が重くなることがあります。古いブラウザでは表示が崩れる可能性も考慮します。
トレンドを採用するか避けるかは、見た目の好みだけで決めるのではなく、これらの判断軸を踏まえて選ぶのが現実的です。「新しいから採用」ではなく「自社にフィットするから採用」を起点にすると、トレンドに振り回されない設計ができます。
これらのチュートリアルを参考に、IllustratorやPhotoshopでガラス風エフェクトを習得すれば、UI、ロゴ、背景、テキストなどあらゆる要素に高級感と奥行きを付与可能。クリエイティブなアイデアをより先進的で洗練された作品へと昇華させてみましょう。
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